松原咲樹さんのWH後の軌跡と近況~テネシー州から

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僕の帰国オフの最中に、近況をお伝えしてくだった松原さんのメールをご紹介します。日本に帰国していたら参加してたのになー残念!ということで、せめてメールだけでも参加ってことで、オフ掲示板にもあげました。
でも、一般的にWH後の諸先輩の近況として大事なので(掲示板だと埋もれてしまうので)、このブログにも上げておきます。
(巻頭写真は、オーストラリアに来た当初のシェア移動の写真です、末尾に解説してます)

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松原さんからのメール

田村さん、ご無沙汰しております。
2018年7月頃からお世話になりました、千葉大学出身の松原咲樹です。

▼田村さんに書いていただいた私の記事はこちらです。もし思い出していただけたら嬉しいです。
New Face : 松原咲樹さん

松原咲樹さんWH終了 

WH後の私の経緯と近況ですが、2019年にオーストラリアから帰国して以降は、オーストラリア研究をするために筑波大学の大学院へ進学、就活メディアのスタートアップに1号目社員として入社。その4年後に出産を機に退職。現在はアメリカ人の夫と子どもと3人でアメリカのテネシー州で暮らしております。

今でもよくオーストラリアでの楽しい(楽しいと一言で表すのが勿体無いくらい刺激的な8ヶ月間)記憶を思い出すのですが、今日新しく使い始めたハンドクリームの匂いが、田村さんに最初にご案内いただいたバックパックホステルの匂いと全く同じで、あの時の強烈な思い出が鮮明に蘇ったのです。
(1人で海外に来たんだという緊張と不安、数日経つと居心地の良い空間になっている不思議な感覚、毎日のように新しい人や場所との出会い、いろんな思い出がくっきり蘇って鳥肌が立ちました。)
その時に、今すぐ田村さんに連絡しなければ、と思いました。
ホステルの匂いを自分が覚えていたなんて、大切な記憶を匂いで覚えていることに驚きました。

オーストラリアでのワーホリって何が楽しかった?と聞かれると『えーと、なんだろう?』とすぐには答えられません。
まさに田村さんのブログにある通り、これ、と言える何かではなく『とにかく楽しかったんだよ、すごい日々だったんだよ』としか答えられません。一言では到底表せない日々をオーストラリアで過ごしたんだな、と改めて思い出しました。

特に田村さんには、丁寧さと愛のある放任の絶妙なバランスで沢山サポートしていただいたことを覚えております。

失敗した時に、更に大きな失敗をしないように気をつけろ(学校に遅刻したっていい、それで慌てて交通事故に遭ったら元も子もないよね)というお話や、言葉遣い(『構わない』という言葉の使いどころをご指摘いただきました)、家探しで変な人に出会った時『早いタイミングでそういう人に出会えて良かったじゃん』と最悪の出来事をポジティブに捉えるきっかけをいただいたこと(当時は拍子抜けした記憶がありますが、あの時に同情されていたらもう先には進めず怖気付いていたと思います。)など、田村さんから学ばせていただいたことは今の日常生活でもよく思い出して立ち止まるきっかけになります。
本当にありがとうございます。

感謝の気持ちを伝えたくて、ご連絡させていただきました。

オフ会の情報は拝見しております。
一時帰国した際は喜んで参加させてくださいませ。お元気でお過ごしください。

それでは失礼いたします。

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田村からの返信

松原さん おひさしぶり!
田村です。メールありがとうございました。

「ハンドクリームの匂いから一気に」!
ああ、わかるような気がします。
五感のうちで、記憶に最も強く結びついているのが臭覚だといいますし、皮革の匂いで、はるか昔の小学生の頃の新しいランドセルの匂いと結びつき、当時のリアルな感覚が蘇ってきたりしますもんねー。

ところで、このいただいたメール、コピペして掲示板に載せてもよろしいでしょうか?アメリカから、想いだけでも参加、って感じで。

皆もワーホリ時代にとてつもない体験と財産を得ているのに
特に日本にいると、それを忘れてしまいがちで、そういう話をオフでもしてます。
なので、書かれていることはどストライクなのですよね。メールで参加、ってのもありだなーと。

テネシーはどんな感じですかね?
カントリー音楽の聖地ナッシュビルのある州ですよね。

ところで、「構わない」という言い方って、どんな話でしたっけ?(笑)。言った本人がよく覚えていないという。

お子さんはお健やかでしょうか。
松原さんのように理性と感性とが高いレベルでバランス撮れている人がお母さんだったら、子供も幸せだよなーと思いますよ。

なにかの拍子に帰国時、あるいはシドニーに里帰りするときはご連絡を~。
ではでは

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松原さんの再返信

田村さん、こんにちは。お返事をいただけて嬉しいです!

そうなんです。そのハンドクリームの匂いも、明確にあのホステルの匂いだと分かるのですが、鮮明なたった1つの思い出(ホステルでで会った人との会話など)ではなく、全体像を思い出すのがまた不思議な感覚です。

掲示板に掲載していただけるとのこと、大変嬉しいです!7年経った今でもこうして強く記憶に残るくらい濃い体験ができることを、これからのワーホリ挑戦者の皆さんに知っていただけたら嬉しいです。オフ会にメールという形でも参加できるのは嬉しいです!アメリカにいる私には遠い機会だと勝手に思っておりましたので…。

はい!まさにナッシュビルの近く(と言っても少し離れた田舎)に住んでおります。
アメリカの中でも特にフレンドリーな地域で、散歩ですれ違ったら必ず挨拶、知らない人とも立ち話で数十分経つなんてことも当たり前、子どもが車に手を振ったらほぼ100%車の中から手を振り返してくれて、トラックの運転手がホーンを鳴らしてくれることもあります。心が豊かで余裕のある方が多い印象で、子育ての環境にピッタリだと思っています。
時々日本に帰って近所を散歩している時、つい癖で知らない人にも手を振ってしまいそうになり、ただ通り過ぎることに少し寂しい気持ちにもなります。
田村さんのホームページを勉強させていただきながら、趣味程度にアメリカ生活で驚いたこと、子育てについてブログも書いております。

私の子どもは幼少期からアメリカも日本も経験できますが、大きくなった時『母にとっては全てが新鮮なアメリカ生活だったんだ』と知ってもらえたら面白いなと思っています。

ちなみに『構わない』の話ですが、私が田村さんとのお茶会の日を延期させていただきたいと申し込んだ際『別の◯日でも構わないです。』と、自分から変更を依頼しているにも関わらず失礼な言葉遣いをしてしまいました…。その節は大変失礼いたしました。一生忘れられません。

子どもはおかげさまでとても元気です!
鳥を見ては立ち止まりバッバッ、車も見てはダッダッ、と大声で叫ぶので、近所から『どこにいるかすぐ分かる』と言われるほど目立っています…(笑)
可愛いだけでなく大変なことも同じくらい多く、母としてまだまだ未熟だと感じる毎日ですが、一生懸命やってるよねって夫と互いに褒め合うようにしています。
またお会いできる日をとても楽しみにしております!
松原
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さらっと書いておられるけど、大学院でのオーストラリア研究の話、スタートアップ一号生になった会社時代の話、旦那さんとの話など、ゆっくりまたお聞かせいただきたいものです。

あと、ナッシュビルの近辺というのはそんなにフレンドリーなのですね。大都市圏はともかく、ちょっと行くとオーストラリアも、アメリカもカナダも変わらんという話を聞きますが、そんな感じですね。またニュースなんぞを見ていると、アメリカも今にも内戦が始まりそうな感じですけど、リアルにはそんなのどこ吹く風って感じなのでしょう。

最後に懐かしい写真を。一括パック終了後のシェア移動時のものですけど、松原さんは珍しいパターンで、最初に泊まったバッパーでたまたま知り合った女の子とシェアすることになりました。その方が探してきた家(Glebe小学校の隣)に一緒に住むことになったという。

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