無人のオペラハウスとアザラシの日~破滅覚悟の贅沢な午後を

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つい先日、オペラハウスあたりをブラついてきました。

全然人が居ないし。もう全っ然!って強調したくなるくらい。いくら平日とはいえ、いなさすぎ。これでいいのか?ってくらい。


散歩してる人がちらほら。あとは工事系。


画面中央やや右、階段のところで、警備の人がひとりでぽつねんと立っているだけ(超ヒマで楽なのか、それともヒマすぎて辛いのか)。

ロックダウンも徐々に開けて、”Freedom!”とかメディアでは騒いでいるんだけど、大本営発表だなって感じ。たしかに車は混んできたけど、なんか実質が伴ってない印象はあります。
なんとなく皆嬉しくなさそうな、、、まあ見る人によるんだろうけど、結構休業中にも補償は出たし、テレワークで家族と過ごせて楽しい人も多かったような。だからロックダウンが開けるということは、「夏休みも終わってしまった」感というか、「あーあ」という気だるい感じがしないでもない。そんな溌剌としてる感じでもない気がします。

思うに、コロナと同時にもっと大きな、取り返しがつかない病気が流行ってるのではないか。「仕事したくない病」です。ワーク・ライフ・バランスとかカッコよくいっても、要は仕事したくないんだよな。アメリカでも、オーストラリアでも、日本でもそうだけど、都会脱出の人がすごい増えてるらしいし。

でもなー、このオペラハウスの状況からして、観光業的にはかなり死滅状態でしょう。これから国境が徐々に開いてくるにしても。

単なる主観ではなく、実際にもそうらしい。経済紙によると、ロックダウンが開けても、都心部の人出は以前の27%でしかないらしい。つまり4分の3は戻ってきてない。


ま、それはともかく、ここまでガラガラのオペラハウスというのは、もしかして初めてかもってくらいで、能天気に散策する分にはいいです。

作業するにもいい環境でしょう。

ロッククライミング的に作業をする人たち。すごい。

オペラハウスの先端までいくと、なにやら注意書きの看板があって、このあたりにSeal(海獣、アザラシとかアシカとか)が出るので保護しましょうと書かれてて、「え、こんなところにアシカとか出る?」「どうやって?」とか思って、ふと見たら、

居た!

おー!感動。長いことシドニーに住んでるけど、ついぞ知らんかったわ。こんな裏手まで来ないしな。
こんな感じでいました~。

冒頭の写真のように、顔がかわいい。
気持ちよさそうに寝てる。
もう存在自体がゆるキャラ過ぎる感じ。

多摩川タマちゃんっていたけど、シドちゃんとか(シド・ビシャスかよ)、オペ(ラハウス)ちゃんとか語呂が悪すぎる。多摩川じゃないけど、タマちゃんって呼んでしまっていた。

帰路にはお約束のジェラートを食べました(Messinaの)。カスタムハウス前は花で美しく飾られてて、そこで。

なかなか優雅な午後なんだけど、経済のこと考えると真剣にヤバいですよね、これ。逆に言えば、「破滅覚悟の贅沢な午後」とも言えるわけで、オススメです。

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