～BlackStar のスイカケーキが劣化していた件など
久しぶりに他愛のない食い物（甘味）話を。
先日、RoseberyのThe Canneryというところに行ったら、既にシドニー名物になっている（各国の観光ガイドブックにも載っている）Blackstarという名のパスタリィ（ケーキ屋みたいなもん）の支店がありました。スイカケーキがシグニチャーで、多分シドニー在住者だったら知ってる人は多いかと。紀伊国屋書店のところにもありますよね。
僕もNewtownのAustralia Stの本店が出来た頃からファンで、思わぬところで支店を見つけたので、ここでもスイカケーキを食べてみました。いろいろ食べてみたけど、結局このWatermelonが一番美味い気がする。
見た目はまさに「いつものやつ」なんだけど、食べていくと「いつもと違うぞ」と、なんかあんまり感動がない、てかそんなに美味しくない。
なんでやねん？とケーキを突き回してたら、分かったのは、まずスイカが分厚過ぎ。いつもの倍くらいの太さに切っている。しかも、いつもだったらスイカの中でも真ん中付近の一番柔らかくて甘い部分を切ってるのに、今回のは皮近辺と思われる部分、甘くないわ、繊維が多くて食感が悪いわ。それで分厚いから、本来の「意外でかつ巧妙なアクセント」ではなく、単に「邪魔」なだけの物体になっていた。実際途中からフォークでスイカを除去して食べたもん。
ちょっとボケたけど、スイカの分厚さはわかると思う。
結果として、なんともいえず上品な甘さを誇るクリームの量が相対的に少なくなり、且つそれだけ食べても大した感動はなかった。クリームの甘さが控えめだからある程度の量がないとインパクトないのよね。
これがこの店だけ、あるいはこの日だけの話なのか、支店を多くしすぎて水準が下がったのか、それとも全般的な方針なのか。つまりコストカッティングしようと思えば、以前のように贅沢なスイカの使い方をするよりも全部使ったほうが遥かに安くあがるし、もっともコストがかかるだろうクリームの分量も少なくて済む。もしそういうことなら、もうこの店は終わりましたねー。突発的なこともあるから、保留にしておくけど。でもガッカリですねー。ずっと前にNewtownのCamposのアフォガトが劣化して以来（って随分前の話だが）のガッカリです。
ちなみに劣化する前のCamposのアフォガト、サイコーだったのになー
結局、今ケーキで美味しいのは、ロックスのルネサンスの「モネ」（ひとあたり食べたが、結局モネだけお気にいり）。
それとMosmanのケーキ屋さんのレクレアです。
日本人の方がやっておられて、在住日本人なら知ってる人が多いでしょうけど。レクレアが一番いいですね（そんなに真剣に探し回ってるわけでもないけど）。日本人の好きな系のケーキがあるという点もあるけど、それを差し引いてもモンブランやら抹茶ロールやら大体何を食べても水準超えるし、クリームの甘さが絶妙で、（好みもあろうが）僕はここのが一番好き。プリアラは力づくで天国に連れて行かれる迫力あるし。
迫力のプリンアラモード
研究熱心で、絶えずなんかかんか新しい試みがあるのですね。劣化してない。むしろ進化しつづけるのが凄いです。難点はモスマンまで行くのが面倒で、ミリタリーロード混みすぎだし。ケーキでないランチメニューも実は美味しいし、なんといってもコスパ良すぎ。
随分前に撮った写真なのでメニューは結構変わってるかも。
Mosmanついでにいえば、Mosmanでランチ食べるときは、Cafe MosmanとFourth Villageのピザ（イタリア料理）なんですけど、Fourth Villageはコロナ以来ランチやめちゃったし、Cafe Mosmanはこないだ行ったら、これも劣化してました。何食っても美味い店だったのに、え？というくらいTastelessになってて、見た目は同じなんだけど。あとスタッフも、前はおしなべてフレンドリーで気が利いていたのに、今回やたらつっけんどんで無愛想なアジア系女子で。昔からいるアジア系の男の子だけは昔ながらでしたけど、あとはもう全然で。ど、どうしたんだ、何が起きたんだ？とか思うけど、まあ、コロナで飲食店はきついですからねー、従来どおりやってられる方が奇跡といえなくもない。
ところで話を戻して、ローズベリーのCanneryですけど、アレキサンドリアとか、従来の地味な産業エリア、東京や大阪でいえば大田区や東大阪など町工場密集エリアが、どんどん新築マンション村に変化し、かつ昔ながらの殺風景な鉄骨工場をベースにしながら、おしゃれな空間に仕立て直して、面白い店や試みをやってたりします。車がないとなかなか行きにくいんだけど。
Canneryは初めて行ったけど、日曜だったこともあり、あそこでワイン利き酒教室、ここで手打ちパスタ教室とかやってました。皆も、コロナで楽しいことに飢えてるのか、全力でエンジョイしている感じで良かったです（笑）。
