オーストラリア(&日本)の会計相談を承ります
人物紹介と広報をします。
ヒロトさんです。
ヒロトといえば、甲本ヒロトか宇賀神浩人(敬称略)なのですが、菊井浩人さんです。先日、お会いしました。
ヒロトさんは、2008年大学院と永住権目的で渡豪。2011年会計士枠で永住権取得。現地の会計やファイナンスのお仕事をされて、2015年に日本に帰国。帰国後は事業会社にて経理、ファイナンスの仕事をし、結婚、2人のお子さんをもうけられました。
去年の12月に永住権の有効期限が切れる前に家族で移住を計画していたものの、コロナで思うように進まず。まずは権利キープのため、単身で渡豪し、14日のホテル検疫の頃に僕に連絡がきました(なんと一括パックのフリープランで)。
ずっとメルボルンでやっておられて、今度はシドニーでやりたいのだけど、事実上ゼロからスタートであり、とっかかりの相談相手ってことで選んでいただいたと、光栄です(笑)。
家族を呼び寄せるにも、家族のスポンサーにならねばならず、そのためには就職であれ自営であれ稼げる立場にならればならず、それをこれからやっていくわけで(しかもこのコロナ時期に)、大変なのですが、しかし、まあやるっきゃない一択ですよね。
こちらも及ばずながらお力になれることがあれば、ということで、
・就活に関して、以前就活自動履歴書送付ロボットプログラムを作った植木さんを紹介しました。植木さんも、これだけ優秀なプログラムなんだから世に出せばいいし、正当に儲ければいいし、ヒロトさんも自動化できるならかなり楽になりますし、就活の友のような植木さんの存在は心強いでしょう。今、お二人で具体的なプラグラミングの仕様などについて話し合われてます。
・最近オフでお会いした中田さん(トシさん)のご紹介。中田さんも来たばかりで現地で不動産関係をやっておられますし、ヒロトさんも不動産関係の経理をやってたこともあり、その関係で。また、お互いに話し相手がいると初期においては随分心丈夫になるだろうし。
それに加えて、日豪の会計関係についてのプロですので、一般にライトな相談業務を広報で募ればいいんじゃないかと提案しました。
正式にプロのアカウンタントに聞こうとすると、大きな会社の上を通せとか、契約してとか面倒な場合もあります。継続的なビジネスユースだったらそれでもいいんですけど、ちょっと聞きたいとか、また日本の経理との関係とか日豪またがる感じで聞きたいとか、カジュアルに聞きたい場合もあると思います。
後にヒロトさんのプロとしてのキャリアを書きますが、僕がなんとなく考えているのは、市役所の相談くらいのレベルです。僕も弁護士時代、市役所の法律相談はやりましたし、あんな感じ。
つまり、ガチな依頼になると、イチから事情聴取をして、全ての証拠をひとつひとつ検証してってところからやります。会計経理も、ガチに依頼するなら、経営全帳簿を見せるくらいの話になるでしょう。
でも、そこまでではないんだけど、スポットで「こういう場合はどうなるんだろう?」と言う疑問はあります。このくらいの交通事故で、相手からこのくらいふっかけられているんだけど、これは無理筋なのか、相場的にもそんなもんか?とか。つまり半分一般論であり、半分具体論でもあるという感じですね。
答える方も、全ての前提事情を緻密に検討しないとなんとも言えないという前提で、しかし、聞いた範囲で答えるならば、大体こんな感じになりますよということは言えます。あまりにもケースバイケース過ぎる場合はそう言いますし。そのくらいの相談って感じです。
ということで、オーストラリア(&日本)の会計相談を承りますって広告をここに出します。
相談料は内容によりけりで一概にいえないのですが、正式に頼むと一般に時間数百ドルは取られるでしょう。でも、ここでは、半分一般論であり、職務責任が負うわけではないので、格安でもいいかと。時間50-100とかでもいいんじゃないかなとか僕は思ってます。それだけで払ってプロの意見が聞けたらお得な話ですもん。
一方ヒロトさんも、現在就活中ですが、将来的には当然独立も視野にあるでしょうし、顧客開拓やら市場調査(どういうニーズが多いのかとか)もあり、採算度外視で相談に乗ることは、いい修行にも布石にもなると思います。一定の範囲ではwin winであろうかと。
最初にお会いしたときにランチしたときのもの (Waverton の Botanica Garden Cafe)
ヒロトさんの会計士キャリア
以下、長くなりますが、ヒロトさんの会計士としてのキャリアです。
もう一歩突っ込んでお聞きました。
オーストラリアでのキャリア:会計事務所に1年ほど、その後モーゲージブローカーとして1年半
日本でのキャリア:不動産業界で経理会計業務を約4年
資格:資格名称はCPA Australia Associate Memberになります。現在勉強中で、年末までには試験合格できようように目指してます。
とのことですが、もっと突っ込んで聞いてみました。僕個人も、そもそも「会計士」ってなに?ってところから疑問もあるので。
そもそもオーストラリアの「会計士」って何なの?
(田村ツッコミ)
日本の場合、税理士と公認会計士がありますよね?そのどちらかであり「会計士(公認がつかない)」という資格や職種はないと思います。
また、税理士は納税者サイドに立ってアドバイスし、公認会計士はタテマエでは公益の立場から企業の経理に不正がないかをチェックするもので、ベクトルとしては正反対のものです。
また、そのどちらでもない、会社の経理と呼ばれる部門があります。伝票整理したり、帳簿をつけたり、会社や個人の財政書類の基礎になる部分でもあり、従業員の給与をはじめ各種支払(入金も)を担当したり、その延長線として公的な経理関係の事務があります(税務もそうだし、今度のGo TOなどの政策措置の経理処理)
以上、日本では、税理士・公認会計士・一般経理事務という3つの形態があり、それぞれに役割が違うと思われます。
でも、オーストラリアでは単に「アカウンタント」と総称されています。僕はこれが昔から疑問で(笑)、そんな大雑把な概念でいいんだろうか?と。オーストラリアの「アカウンタント」の場合どうなってるのでしょう?上にのべた3つを全部出来るという前提で一つの資格があるのでしょうか?
そして、ヒロトさんは、CPAですので(準にせよ)公認会計士という最高位にあるわけですけど、これ、大学の勉強や学位、そして資格試験の関係。そして、それらと、上に述べた3つのカテゴリー(一般経理、税理士、公認会計士)との関係はどうなるのでしょうか? また、何をどうすると準(CPA Australia Associate Member)になり、準が正になるのはまた試験があるわけですよね?それってどのくらい難しいのでしょうか。
(ヒロトさん回答)
資格がなくともアカウンタントと名乗れます(例えばGraduate Accountant)。
基本的には会計学を学んでいる学生が応募し採用されるので、会計学位を持って関連業務を行っていればアカウンタントと名乗れるのかもしれません。
しかし、名刺やメールの自分のタイトルにCPAとつけることはできないのでそこで差別化していると思います。
「(3エリア)全部出来る」という前提で1つの資格ですが、実務はTax accountant, Audit accountant, Financial accountant, Management accountantと分けることが多いのでそこですみわけをしています。
カテゴリーを分けるのなら、経理・財務がFinancial accountant/Management accountant(この辺り実際はあんまり境がないです。)、税理士はTax accountant、公認会計士(監査)Audit accountantになります。
(準)公認会計士(CPA)ですが、時間と労力がいるので、オージーには人気がなく不足職業リストに載っていると思いますが、その割には仕事が見つけにくいので経験が積みにくく、そういう要素が難しいです。
試験の難易度は、日本の試験は受けたことはないので何とも言えませんが、豪より日本の方が難しいと聞きます。
CPA Australiaの場合ですが、準公認会計士になるには、会計団体が認定する大学卒業、または団体が主催している基礎科目を終了し、申請すればなれます。準公認会計士になって6年以内にプログラム修了と実務経験3年を満たせば公認になれます。CPA Australiaの場合は6科目(Post graduateレベルの位置づけ)です。実務経験は、準公認会計士になる前の経験もカウントされます。(学生時のパートタイム等)
(田村)「会計事務所に1年ほど」というのは具体的にどんなことをされていたのでしょうか?
(ヒロト)タックスリターン(個人、個人事業主、パートナシップ、トラスト、中小企業)ブックキーピングBASなどです。
(田村)モーゲージブローカーって、具体的にどんなことをするのでしょうか?
(ヒロト) ローン借りたい人、借換えを考えてる人の収入と支出を確認し、借主の希望と貸主の貸出条件を照らし合わせ、必要に応じて貸主と交渉し、クライアントに最適なローンを見つける仕事です。
(田村)日本での、不動産業界で経理会計業務の内容は?
(ヒロト)主に予算策定、予算実績管理、売掛金、買掛金、システム、月末の処理等、Financial accountantとManagement accountantよりの業務担当でした。
以上です。
ヒロトさんにご質問、相談希望の方は、彼宛にメール(hotch05potch@yahoo.co.jp)してください。