内田くん、ITビジネス学校最初のタームを終了

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長期連載になってる内田くんシリーズ。前回は、2年間の語学学校を終えていよいよITビジネス学校に進学するところまででした。

前回のおさらい
ITビジネス学校の話その1(総論)その2(学校選び)その3(専門業界の先輩のアドバイス)

というわけで、いよいよビジネス学校が始まった内田くん、どうしてるかなー?と思ったら、1ターム目がやっと終わったとのご連絡をうけ、定例カウンセリングになりました。

今回は昼メシでも食うべってことで、彼が(その日の)クリーンングの作業現場で仕事を終えたところをピックアップしました。Zetlandの新築マンション群のあるところで、実はUber Eatsの配達でよく行くあたりでもあり、住所聞いただけで、「ああ、あのビルね」とわかるという。

せっかくだから、一人じゃまず絶対に行かないだろう立地の、まず食べないだろうメニューってことで、カフェはカフェでも、Aishfieldのずっと南、Dulwich HillとCanterburyとの境にあるような、車がなければ絶対に行こうとは思わないカフェ、でも有名な、Excercia Jonesに行ってきました。ここも昔のバイトのデリバリーで良く夜明けに配達したな。料理がちょっと面白くて気合入ってます。

↓こんな場所で、周囲は徹底的に普通の住宅街。まさかここにカフェがあろうとはって感じの立地。

で、初めてのビジネス学校、ITネットワーク学科の最初のタームはどうだった?というと、ついていけないことはないが、かなり難しいそうです。内容もさることながら、やるべきことが多い。
もう、
読んで、読んで、読んで、読んで、
書いて、書いて、書いて、書いて
(以下その繰り返し)
って感じで、ITとかコンピューター技術がどうとかいう以前に、英語力が伸びたという。

彼も5年前にWHで来て、NZも1年やって、2年前に再度こちらに戻ってきて、それからみっちり丸二年英語学校でやってきたわけで、最後はケンブリッジの「二段」相当、FCEではなく、CAEを途中までやってるところで時間切れってところまで昇ってきました。英語の猛者が多いAPLaC卒業生界隈でも、FCEはゴロゴロいるけど、CAEまでいけた人はほんと少ないです。実際、彼の学生ビザ申請のGTEって過去に3回添削してますが、1年毎に二弾飛ばしで階段あがってくるくらい伸びてましたもんね。今年は英語的にはほとんど言うことなかったし(文章構成とか、論理の転がし方とかそのあたりだけ)。

そこまで満を持してやっていても、いざ英語学校から上のビジネス学校になってみたら、英語でいっぱいいっぱい、疲労困憊だという。てか、そこまでやってきたからこそ、なんとかついていけてるって感じだと思います。

3ヶ月足らず1タームの間に体調崩して寝込んだのが数回。バイトすらいけなかったという場合もあったそうで、もうバイト以外の時間は全部勉強みたいな感じだったそうです。

これでビザ取り(に毛が生えた程度)ですからね。
ビザ取りよりは、ちょいお値段高目の真剣コースとはいえ、トータルでいえば大学行く予算の4分の1くらいですし、それほどキツいわけでもないんだろうけど、それでもやっぱり最初は大変です。

僕も最初に来た頃、ビザ取り学校いってる知人のテキスト見せてもらったり、課題のアサインメント手伝ったりする機会がありましたけど、「え、マジ?」と思いましたもん。だって、テキストが薄めの電話帳くらいあるんですよ。つまり嘘みたい分厚い。これ、全部読むの?また課題が高度の知能パズルみたいなやつで、これ日本語でやっても難しいぞってレベルで。

ま、それだから、お金払って宿題やってもらうという闇ビジネス(どっかの大学院の留学生がバイトでやってるらしい)があるとか聞きますけど。

でも、まあ逆に言えば、内田くんの場合、お金払うだけの価値はあったとも言えるわけで、IT技術がどれだけ身についたかなんてのはまだまだ五里霧中で何がなんだかだろうけど、これだけ集中的に手加減抜きに英語実践やってれば自信はついたそうです。また、ワンランク上の世界にいけた感はあるそうで(そりゃそうだろう)、疲労してながらもちょい嬉しそうでしたね。

ところで、何にでも「慣れ」というのはあると思います。
最初が一番きついですよね。僕も大学に入ったときに、まず戸惑ったのは、無理やり買わされた教科書、一般教養とかですけど、読んでも意味がわからん。専門科目(法律系)になるとさらに意味がわからん。「担保物権法における物上代位とは、ある物又は権利の法的な属性が当該物や権利に関連する他の物や権利に及ぶ場合に用いられる法律用語」とか書かれても、「は?」だし、「目的定立的意思に支配された実在的な意味統一体を刑法解釈上の行為として定義する」とか読んだ瞬間に死んでましたね。で、試験ともなれば、「近代社会学における共感の原理について論ぜよ」の一行問題で、あとは真っ白で大きな答案用紙を渡され、これでどないせーちゅーんじゃああああ!って途方にくれたもんです。

しかし、慣れるんですよねえ(笑)、不思議なことに。
3-4年次になってきたら、学部の試験なんか馬鹿にしてて、「あんなん、テキトーに書いておきゃいいんだよ」とか言ってましたからねえ。

というわけで、内田氏の場合も、第一タームが一番苦しかったはずで、それを乗り切ってしまえば、第二タームはずっと楽になるになるだろうし、1年もしたら「はいはい~、またこれね~」とかやってるだろうと思います。

その他、バイトを徐々にスキル系のものに変えていくとか、いろいろな話をしましたけど、まあ、ビザ期間が2年あるので、しばらくはこれに慣れることですねー。

さて、「滅多に食わないものを食べよう」ということで、珍しいメニューに挑戦。

内田氏は、モモフク丼とでもいうべき、和風な一品。和風じゃないんだけど、かなり和の要素を勉強して取り入れてフュージョンしてるもの。サイトにあるメニュをコピペして載せると、

momofuku bowl: david chang’s pickled shiitakes, cucumber, radish,cucumber, rawtuna, yuzu kosho, cherry tomato, iceberg, edamame,buckwheat soba, roasted sesame dressing(vegan option avail)

なにがどう「ももふく(桃福?ってなに?」なんだかわからないけど、椎茸やら、柚子胡椒やら、マグロの叩きやら、枝豆(なんかしらんが、こっちで人気、エダマメで通じる)、そしてバックウィートだから蕎麦ですよねー。

ちょっと試しで味見させてもらったけど、ま、珍しいなー、ヘルシーだなーとは思うけど、そんなめちゃくちゃ美味って感じでもなかったです。面白がるような一品。

僕は(いつももっとも予想しにくいのを頼むことにしてるのだが)、
scando breakfast: salmon gravlax, mackerel pate, dill+mustard cream cheese, soft herbs, pickles, buckwheat pikelets,soft boiled egg

最初スモークトサーモンかと思ったけど、グラブラックス、塩漬けというか味付けはいろいろアリで要はマリネですね。鯖のパテというのが珍しいな(食べる時点で忘れてしまったので鯖感はあまり感じなかったが)、蕎麦粉でつくった小さなパン(パイクレット)に、分厚く切ったサーモンがクニクニと良い食感で、それにクリームチーズが美味かったです。

ということで、平和なウィークデーのお昼でありました。
(つづく、と思う)

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