昨日は久しぶりにトルコ料理とジェラート。
郵便物を受け取りに訪ねてきた成松さんに、「昼飯食った?まだ?じゃいこか~」。
最近トルコ料理食べてないなーで、Enmoreの”Sultan’s Table”へ。
この店、昔はよく一括パックの恒例ランチで皆を連れて行ったんだけど(数年前までの体験談の写真にはよく出てくる)、Glebeにオフィス移転してからはあまり行ってなくて。
ということで、トルコ料理です。
シドニーには、た~くさんトルコ料理の店はあるんだけど、この店(Sultan’s Table)は昔からよく行ってます。
理由はいくつかあって、
・ちゃんと美味しい。PIDEなんかも作り置きではなく、頼んでからドウ(生地)を伸ばして焼き上げてくれる。
・値段が手頃、てか安い(非常に珍しく、殆ど値上げしてない感じがしますね)
・奥のバックヤードの居心地が開放感あっていい(空は見えないんだけど、角地にあるから横がバーンと通りに面して開放されてる)。昼下がりにいくとそんなに混んでない。
本当はこの店の2軒隣にもっと渋いトルコ料理の店があって、そこが好きだったんだけど潰れちゃって。頑固そうなおじいちゃん職人と、甲斐甲斐しい娘さんらしき人がサーブしてくれて、東京下町の渋い店、メディアに取り上げられることから免れて、昔ながらの雰囲気をキープしている天然記念物的な良店、があったんですよ。でも、おじいちゃんが引退したのか、店閉めちゃって、OMG!と叫んだものです。
このSultan’s Tableも、いっとき資金難らしく閉店してました。行ったら閉まってて張り紙があって、OMG!(その2)だったんですけど、古くからのパトロン(常連客の意味、パトロン=パパ愛人は”変な和製英語”だからね)などの支援があったのか、復活しました。金欠にこりて値上げしたかな(すりゃあいいのにって思うくらいなんだが)、全然値上げしてないのがスゴイです。
世界三大料理のトルコ料理。とりあえずランチだったら、これを食え的に出てくるのがPIDEです。ここでもメニューのトップにでてきます。トルコ風ピザなんだけど、もう”PIDE”で通ってます。発音は、”Pee-day”って感じで、ピデ(パイドではない)。
料理の固有名詞の発音は、誰でも難しく、Do you say the “t” in croissant? Here are 11 foods you’re pronouncing wrong(クロワッサンの最後のTは発音すべき?)という記事にいろいろ書いてました。「寿司」も難読系らしく、寿司の「す」の母音(う)が、Foodの”う”音よりもGoodの”う”音に近い(強く発音)とか、ほおそんなところで戸惑うのかとわかって面白いです。
下は、この店のHPからスクショしたメニューの一部でPIDEです。上の段のトルコピデの欄が、わりとオーセンティック(本物)のトルコピザ。下のグルメピデってのが、ちょい万人受けしそうな感じで角を丸めたポップヴァージョン(アボガト巻みたいな)。
安くてオススメなのは、各1で、上からはSuCUKLU(トルコソーセージで15ドル)、下からはチキン(16ドル)ですね。本物系はやっぱクセがあるので(スパイスが強い)、慣れたら美味いんですけど、最初の頃は軟弱系の方が口当たりはいいです。
ついでに調べてたら、PIDEを作ってる食レポがあったので、あげておきます。これはイスタンブールの超本場のやつかなー。でも食レポは度の国の人がやっても似たような感じになるのねーって、そこが面白かったけど。
ということで、チキン(左)と、トルコソーセージPIDE(SUCUKLE)
当然というか、食べきれず、Takeawayにしてもらって、成松さんの今日の晩ごはんにしてもらいました。
この店で食べたら、お向かいにあるカフェ(&ジェラート屋)さん(Cow & Moon)に行くのが儀式みたいになってまして(僕の)、そこでジェラートを。
この店も現地で人気あります。Googleの口コミが2000件近くあることからもわかるでしょう。
個人的にシドニー三大ジェラート、老舗のBar Italia(もっとも安く、もっとも素朴でもっとも芸がないんだけど、それだけに味は一番力強い)、Messina(シドニーのArtisanジェラートの草分け的存在、多店舗展開で成功してて、安定的に美味しいが、それだけにちょいファミレスっぽい感じもする)、それとこのCow & Moonです。最近Artisan Gelatoの店が沢山出てきたので(MarrickvilleのFrancoとか)、三大とかいうのも時代遅れなんですけどね。もう追いかけきれない。
Messina以外の2店は、いかにもファミリービジネスぽくて、どんなに有名になって人気が出ても、絶対に支店を出そうとはしてない。そこがMessinaと対照的。Cow & Moonのオーナーは、一念発起してイタリアにジェラート修行にいって戻って開店して、家族がやってるという。開店したばっかの頃に、現地の新聞の文化欄の記事で読んで(いい情報源だった)、行ってみたら美味かったという。ここも趣味的にいろんな味に挑戦し続けてて、そこが面白いです。
注文はSmallで十分です。Smallでも2フレイバー入れられるので。昔はバカの一つ覚えのようにコーンに盛ってもらってたけど、途中からカップで食べるようになりました。暑い時期とかコーンだとだらだら溶けてきて忙しないのと、シェアしにくいのと。カップは溶けてもわりとさばきやすいし、またスプーンで食べるのでシェア(味見しあい)しやすいし。
今回、お!と思ったのは、バルサミック・ビネガー(バルサミコ酢)のジェラートです。
パンナコッタにイチゴのジェラートなんだけど、それに酢を入れているという「野心的」な一品。
これはもう食べてみるしかないですよねってことで食べてみました。「なるほど!」って感じで、酢がどうやってジェラート甘味に溶け込むのか予想できなかったんだけど、食べたら納得。ああ、こういう具合に酸味が機能するのかー!という、その「こういう具合」を言語化する言語能力はないです。大雑把な感じでいえば、餃子のタレとして醤油だけではなく酢を入れると美味しいですけど、あんな感じで酢が働いてるわけですね。
僕はこのバルサミとあと定番(自分的に)ピスターチオ。ピスターチオ・ジェラート食べて、口の中が「豆食ってる感」があったらOK(素材の味がちゃんと出てる)という自分なりの基準です。Bar ItaliaもCow and Moonも、職人さんが毎日手作りでやってるので、日によって微妙に味が違う気がしますね。まあ主観的な要素も大きいんだけど、でも、今日はイマイチだなーとか、そういうのはあります。そこが面白いんだけど。
成松さんはヘーゼルナッツ系で攻めてたご様子。
というわけで、1時間くらい+総予算一人22ドルくらいでお手軽で、のんびりした金曜の午後でした。
左がトルコ料理の店、右がジェラート
ちなみに、成松さん、ホリデー利用して各地をWWOOFで廻っていたく感銘を受けられたらしく、今、その体験談を鋭意執筆中とのことです。近日公開予定、乞御期待。
WWOOFから帰ってきて、AshfieldからNorth Rydeのシェアに移ったのも束の間、オウペア住まいを見つけて、Ermingtonのパラマッタリバー沿いに住んでおられるようです。どんどん遠ざかっていくね(笑)。ええこっちゃ。