2018年04月にWHで来られた廣瀬くん、帰国され就活に励んでおられましたが、以下のような近況メールをいただきました。例によって僕がしつこくツッコミ入れてるのですが、面白いですよ~!
★最初のメール
田村さん お久しぶりです!廣瀬蓮です。
3月の帰国後から連絡が空いてしまい大変失礼致しました。
帰国後は予定通り就活をはじめ、田村さんの「就活も良い社会勉強の機会で、楽しみながらやったらいいよ」というアドバイスを意識しながら堂々と構えてやっていたのですが、自分が思っていた以上に1つの結果に一喜一憂してしまい、よくある就活テクニックみたいなものにすがりそうな時もありました笑
ネットには就活に関連するサイト大量に溢れ、本屋でも就活に関連するコーナーがドンと店頭に構えてあったり、日本では就活がビジネスとして成り立っているような感じです。
そういうものには振り回されまいと思っていたのに、、ちょっと自分が情けなかったですが
最終的には当初から希望していた通り食品会社のK社に内定を貰うことができました。
ワーホリやラグビーを長く続けてきたことなど、自分が良かれと思ってやってきたことが行きたい企業に前向きに評価して貰えて本当にラッキーでした。4月から東京で2ヶ月の研修を経て、北は北海道、南は沖縄まで全国の都市のどこかに配属されることになっています。
現在は、僕が学生の時にお世話になった、大学ラグビー部の顧問教授の研究室で非常勤研究員として働いています。水耕栽培の機械で生育されるレタスにナノ粒子(NPs)と呼ばれるものを添加して、それが生育に対してどんな影響を与えるのかを調べています。
と言っても、自分は文系で何も分からないので、実験の全体像は教授が考えて僕はその通りレタスを育てたり、生育状況を知るために根の長さを測ったりするばかりです。でも、良い結果がでれば学会で発表させてくれるそうなのでコツコツ頑張ってます。
こちらも大変遅くなりましたが、腫瘍切除の手術が成功し、その後もお元気そうでなにより良かったです。
11月の日本オフでお会いできることを楽しみにしています!
★返信その1
廣瀬くん おひさしぶり 田村です。近況、ありがとうございます。
これ、面白いからもう少し膨らませてみない、、てか、そもそも体験談書いてないじゃん(笑)
まあ、それは大変すぎるから後でもいいけど、まずはこれ。
>よくある就活テクニックみたいなものにすがりそうな時もありました笑
それは例えばどんな感じのやつ?
でもって、そういうテクニックって結果的になんか役に立ったのかな?
> ネットには就活に関連するサイト大量に溢れ、本屋でも就活に関連するコーナーがドンと店頭に構えてあったり、日本では就活がビジネスとして成り立っているような感じです。
学生側の意識はどうなんかな?
今どき一つの会社に入って一生安泰ってわけないけど、戦略的にステップ踏むようにやってるクールな人ってどのくらいいるのかしら?まだ昔ながらの安心願望にすがってる人とかいるのかな
> 最終的には当初から希望していた通り食品会社のK社に内定を貰うことができました。
なんで食品会社が良いと思ったのかな?食品会社の中でもK社が良かったのか、K社という個別会社は特に意識はしてなかったのかな
> ワーホリやラグビーを長く続けてきたことなど、自分が良かれと思ってやってきたことが行きたい企業に前向きに評価して貰えて本当にラッキーでした。
採用の理由とか教えてくれるの?それとも自分で推測しているだけかなー?
> 水耕栽培の機械で生育されるレタスにナノ粒子(NPs)と呼ばれるものを添加して(略)
> 実験の全体像は教授が考えて僕はその通りレタスを育てたり、生育状況を知るために根の長さを測ったりするばかりです。
あは、また変わったことを、でも面白いことをやってますねー
わざわざ引っ張ってもらってるんだけど、自分には、そういう人から可愛がられる属性があると思いますか?
ラウンド先のファームでもそんな扱い受けてるっぽかったし、年長者(特におっさん系)に「こっちおいで~」みたいに愛されてる気がします。そういうのって自覚ある?またなんでそうなのかわかる?
あと、水耕栽培の写真とかあったらほしいな。公開しても差し支えない限度で(無理なら研究所の外観とか、近所の風景とかでも)
でもって、ワーホリやってなかったら、もっとヤバかったなーって思うことありますか?
逆に言えば、やっぱ行ってよかったよーって感じ?それとも時間の無駄だったなって感じ?どのへんでそう思う?
ということで、膨らませるネタを補充質問で書いておきました。
> 11月の日本オフでお会いできることを楽しみにしています!
今は、大阪にいるのかな?また、大阪とか京都とか神戸とかでもやるので、せっせと参加して下さい。お母さんもね。そういえば、今回は、浅田くんという今こっち来てる人のお母さんも参加されると思うよ。
★二本目のメール
田村さん 夜分遅くに失礼します。廣瀬です。
体験談まだ手さえ付けていませんでした、、すみません。今年中を目標に書かせて頂きたいと思います!今回はとりあえずいただいたご質問に答えさせてもらいます。
>それは例えばどんな感じのやつ?でもって、そういうテクニックって結果的になんか役に立ったのかな?
志望理由の書き方からOB訪問のやり方、面接のコツ、女性向けには就活ウケ抜群メーク&服装みたいものまで、ほんとに色々なものがあります。
例えば、「人事に伝わるエントリーシートの書き方」「1次面接はここさえ押さえればOK」「内定者に聞く面接必勝の極意」「体育会系でも留学経験者でもないあなたが面接で戦うためのコツ」「就活は3年生をどう過ごすかが内定の分かれ目」みたいな感じです。
エントリーシートの書き方なんかは読んでいてなるほどなぁと思うこともあったのですが、
今思えば就活テクニックというよりは「伝わりやすい文章の書き方」みたいなもので国語の問題だったのかなと思います。
役立つテクニックは、、と聞かれて思いつくものがないので役に立っていないと思います笑
>学生側の意識はどうなんかな?今どき一つの会社に入って一生安泰ってわけないけど、戦略的にステップ踏むようにやってるクールな人ってどのくらいいるのかしら?
僕の周りにはあんまり思いあたらないです。大手企業とか有名な会社に就職することがゴールでそのためにインターンに行ったり、OB訪問たくさんしたりっていうのはよく聞きますが、、 あんまり大学で友達多くなかったのでちょっとあてになりませんが笑
>なんで食品会社が良いと思ったのかな?K社の立ち位置は?
営業をやりたいと思って、やるなら自分が好きな食に関するところで自分も食に詳しくなったり、食関連の人とツテができたりしたらいいなぁと思って食品を中心に見てたんですけど
添加物だらけの自分でもあまり食べたくようなものばかり売ってる会社がほとんどで、
結局K社しか食品では応募しませんでした。
K社は就活前からいい会社だなと思っていて。他大学のラグビー友達がここに就職して、ホワイトでいいよーていう話を聞いていたり、ネットで社長のインタビュー記事や10年赤字が続いてもトマトの品種改良を諦めず、結果的に高リコピントマトの多収量に成功した話とか
ホームページの企業理念や求める人材など、色々見ているうちに自分にあってる会社じゃないかなって勝手に思ってました笑
添加物や保存料はなるべく使わない、原料ひいては生産地である畑を大事にするという考えに共感をおぼえ、事業内容や商品が企業理念に沿って展開されているところに会社の強い意志を感じたり、調べれば調べるほどここに行きたい!と思うようになりました。
>採用の理由とか教えてくれるの?
内定が決まった後に人事の人と話をすることがあって、その時にちらっと「ラグビーずっと頑張って続けたり、オーストラリア1年行ったりして・・・。」て、忘れてしまったんですけど笑
何かプラスのことを言ってもらった記憶があります。面接も「ポジションは?そのポジションの醍醐味は?」「ラグビーのおもしろさは?」とか「オーストラリアの1年はどうたった?向こうでラグビーした?」などそっちのことばかり聞かれました笑
>わざわざ教授から引っ張ってもらってるんだけど、自分には、そういう人から可愛がられる属性があると思いますか?ラウンド先のファームでもそんな扱い受けてるっぽかったし、そういうのって自覚ある?またなんでそうなのかわかる?
年長者に可愛がってもらえることが多いなと思います!理由も自分なりに思うことがありまして、地道な作業をコツコツやってると好かれるんじゃないかと考えています。
学生時代にイタリアンで働いているときは、トイレ掃除と床ふきは絶対に手を抜かずに頑張って、野菜畑のファームで働いているときは、草抜きや土おこしなどを、現在の研究室では、レタスの根っこの長さを測る作業というように地味な作業を丁寧にやっていると認められやすく、可愛がってもらえると考えています。
ただ、そういうところまでちゃんと見てくれて、この人のためなら頑張うと思えるような人ところで今まで働くことができているのは恵まれているなぁと感じています。
>あと、水耕栽培の写真とかあったらほしいな。
こんな感じです!今は市販でも売っているような栽培機で育てているのですが、実験が進めば大学構内にある植物工場に移って育てる予定です。
>でもって、ワーホリやってなかったら、もっとヤバかったなーって思うことありますか?
逆に言えば、やっぱ行ってよかったよーって感じ?それとも時間の無駄だったなって感じ?どのへんでそう思う?
それはもう絶対に行って良かったです。
ワーホリ行かなかったら自分が今どんな風になっているか全然想像できないです。
かと言ってどこが成長したかと言われると困るんですけど、、笑
日本に帰る直前にワーホリを振り返ったときに思ったことは、
どこに行っても大事なことは変わらない!ということです。
仕事は真面目に全力で取り組む、
人から好意を受けたときは照れずに喜びを示してちゃんと感謝をする、
悪いと思ったら素直に謝る。
めちゃくちゃ当たり前のことですが、、
あとは、ワーホリに行く前より
「新しいことを始めるのにためらうことがなくなった」といいますか、
「出来ない言い訳とかを考えずに、自分がいいと思ったら素直に取り組むことができるようになった」気がします。
寒くなって終わってしまったのですが、つい最近まで、山の中のにある川の源流で飛び込んだり泳いだり岩でできた天然のスライダーを滑ったりして遊ぶ「キャニオニング」のガイドをしてました。
バイト先は奈良の吉野川源流、地名でいうと川上村というところだったのですが、片道2時間半かけて研究室のバイトがない週末に通っていました。
昔なら、遠すぎるからやめとこうってなってたと思います。
そこのガイドの人達はオーストラリアみたいに季節労働(夏は川、冬は雪山バイト)で過ごしている人が多く、日本にもそういう人もいるのかーと静かに感激していました笑
>今は、大阪にいるのかな?
今は大阪の実家にいます!オフ会できたら友達も連れて参加したいと思います!母にも伝えておきます。浅田ナイキさんですよね、シドニーオフ掲示板で見ました。浅田さんのお母さんや色々な方にもお会いできるのを楽しみにしています。
★返信その2
田村です あー、すごいよく分かった。聞いてよかった。ありがとう
ちなみに、
> 今まで働くことができているのは恵まれているなぁと感じています。
こういう「オヤジころがし」というのだが、気に入られるのはわかるんだけど、これって計算してやってるの? おそらくは「計算」という表現をするとちょっと違って、地味なところに手を抜かないのは性格で、且つ、そういうところまで見てくれているのかな?という逆査定というか、相手の人間理解の一環として自然にやってるって感じ?
また、人物査定というと偉そうだけど、どういう人か、どういう美点があるかは、キャプテン経験とかも影響してるんだと思うけど、どうですかね?地味な仕事きちんとやってる新人とか後輩とか、上からみるとよく見えるものだし、そのあたりはきちんと評価してあげたいって心理があるとか。
あと、会社名出してもいいのかな?内定段階だから守秘義務とかあるんじゃないの?
ほめてるあるからいいのかな
写真ありがと、こうなるともう少し欲しくなるもので(笑)、リクルートスーツ着てる自分の写真とかある?や、別にスーツじゃなくてもいいけど
★メールその3
田村さん 蓮です。お返事ありがとうございます。
>こういう「親父ころがし」というのだが、気に入られるのはわかるんだけど、これって計算してやってるの?
ファームで働いていた頃から、みんながやりたがらないような地味な仕事は「おいしい仕事」なんじゃないかと思い始めました。
地道な仕事は自分がどれだけやったかはっきり分かりやすいところが好きで、そういう仕事をきっちりこなせば信頼してもらえるので、そういう仕事が来た時はラッキーだと思ってます。
人物査定という意識は今まで持っていませんでしたが、ちゃんと見てくれる人だと思ったら好きになりますし、信頼できるなぁと感じることが多いような気がします!
>どういう人か、どういう美点があるかは、キャプテン経験とかも影響してるんだと思うけど、どうですかね?
キャプテン経験も多少はあるかもしれませんが、それよりもラグビーというスポーツをやっている影響の方が大きいと思います。
ラグビーはやる気とか負けん気、おれはこうしたいんだ!みたいな選手の気持ちが周りに伝わりやすいんです。練習や試合で一緒にグラウンドに立ったら尚更で、ボコボコやられてるけど何とかやり返そうと必死になってるなーとか、ちょっと弱気になってタックルビビってるなーとかダイレクトに伝わってきます。
だから、練習でも手抜いてるor必死でやってるのか、というのも分かりやすくて、どんなしんどい練習でも集中して出し切ろうとしてたり、技術はなくても一貫して基本に忠実で丁寧にやろうとしてる人とか見るとすごいなぁ、頼りになるなとか、それこそ誰を試合に出すか決める時なんかはそういう人を選びたくなります。
>あと、会社名出してもいいのかな?
会社から言及されたわけではないんですけど、まだ内定式さえ終わってないので常識的に伏せておいた方がいいんでしょうか、、。自分は公にしたいのですが。
(※まあ、一応K社にしておきましょうか、ケチャップで有名な(笑)、褒めてるんだから怒られないとは思うけど)
リクルートスーツ写真はありませんでした笑
先月行った屋久島で撮った写真載せておきます。白谷雲水峡というところにある太鼓岩というところから撮った写真です。標高1000mぐらいですが見晴らしが抜群に良くて、めちゃくちゃ気持ち良かったです。
(これをトップ写真に使いましょう)
以上です