先日、赤崎さんの提案で内田くんも交えて、ベトナム人の街であるMarrickvilleでベトナム鍋を食べてきました~。
過去にそれぞれ何度か紹介してますが、
赤崎さんは在豪5年で永住権を目指して学生ビザ中。経験者ならご存知だろうが、このパターンは働いても働いても次の学費で消えていくという「じっと手を見る」パターン。赤崎さんも頑張ってクリーングのお仕事をされててキャリアはもう3年。
僕がクリーニングの仕事をゲットしたのも赤崎さんの口利きで(てか、俺もやるから紹介してって頼んだ)恩人にあたります。ときどき一緒に現場に出て、あれこれ教えてもらったお師匠さんでもあります(不出来な弟子ですまん)。
内田くんは、AUSとNZワーホリ各1年やって、今は学生ビザでリターン。ワーホリ時代からちょこちょこ非日系のクリーニングの仕事を見つけてて、彼もベテラン。シドニーに戻ってくるやさくっと見つけて、また代えてって、今はけっこういい感じで。
ローカル仕事って見つけにくいんだけど、彼の場合、最初のシドニー時代の二軒目のシェアでパラマッタとか離れていったのが良かったのかと思われます。学生さんのカジュアルなローカル仕事って、一般にシティに近づくほど激戦区(ライバル多すぎ)だし、クリーニングその他の現場仕事系のオフィスはシティから離れている場合が多い(家賃も高く車もとめにくいシティにする経済的理由がない)。それって日本語もろくに出来ない外人さんが銀座で仕事を探すようなもので、それだったら北千住とか葛飾あたりの方がありそうでしょ?
赤崎さんと内田くんは面識なかったんだけど、赤崎さんと仕事の話してて、他の会社って手もあるよね、ウッチー今やってるし聞いてみればって僕が振ったのがきっかけです。クリーニング業界同士の情報交換という。
その縁もあって(電話では話したけど会ってはいなかったし)、今回のベトナム鍋になった次第です。あ、ベトナム鍋は僕の発案。寒いしねー、あったまるものがいいかと。PHOは食べたことあっても鍋は食ったことないんじゃない?美味しいよって。
鍋をつついて業界はなし、、は、あんましなかったかも。別の話、てかもっぱら鍋に夢中というか(笑)。
仕事というのは何でもやってみるもんで、それもこれまでのキャリアとはかけ離れたことをやるべきで、視野も世界も広がりますよね。僕のクリーニングのバイトやらせてもらって、経験値の方がバイト代の数倍の価値があったと思います。
赤崎さんももう十分にキャリアと技術を得て、雇われるんじゃなくて自分でもやってみたいとか思ってて、(鍋が一段落したあと)そのへんの話はしてました。
クリーニング業界というのは、僕の学んだところではいくつかの構成要素があって、一つは単純に掃除技術。これが奥が深くて僕はまだまだ未熟。やっぱある程度のレベルになるまで数ヶ月はみっちりやらんとモノにならない。これが第二の要素につながって、他人を雇って廻していくというデリバリーみたいな人海戦術的な形態になるんだけど、一人前に育てるというOJT(On-the-Job Training 現場で教える)要素が非常に強いから、時給払って人雇ってもその分儲かるってもんでもないのが難しいところですね。僕もお金もらって学校行ってるようなものでして、あんまり貢献できてなくて申し訳ない気分が強い。第三は顧客開拓。これが難しい。ドメスティック(一般家庭)とインダストリアル(オフィスとか)があって、技術的にはインダストリアルの方が楽なんだけど、新規開拓は難しい。不動産屋とかデベロッパーとかもっと別のコネクションがいるので、そこにどう食い込むかという営業技術が入ってくるんじゃないかと思われ(推測だが)。
ただね、難しいんだけど自分で直にやったほうが面白いというのは確かにあるし、また直の場合は時給換算でいえば70ドルくらいいったりもしますから。
あと自分でやるとなると、ABN(オーストラリアの開業登録、フリーランスやファームのコントラ仕事などでも求められる場合アリ)はもちろんのこと、税務が面倒くさいですね。青色申告的になるので経費の計上やら、デプレシエーション/減価償却の計算やら、それとGST(消費税)の処理やら四半期ごとのBAS(Business Activity Statement)やら。僕もそのあたりは、「ぐわ~、なんじゃこりゃあ」で英語説明と格闘してやってました(今も)ので、教えられるとは思いますが。
でも、まあ、やるとしてもなんと言ってもお客さんの新規開拓に尽きます。
チラシ作ってポスティングしたらいいよとか、Gumtreeとか、ローカル情報誌(無料で各家庭に配られるやつ)に広告だすとか、せっせとやらんと。糸口がみつかると、あとは口コミでってパターンが多かったりもするし。
ここで広報ですが、クリーナーを欲しがってる家庭・オフィスなんでもいいですけど、ありましたらご連絡ください。赤崎さんにつなぎます。まずはトライアルでもなんでも。彼女、当然ながら腕は確かなので(横で見てて、そのテキパキぶりに「は~」と感動してました)。
ある程度コンスタントな成約までいったら、まとまった紹介料も払えるんじゃないかな。これは赤崎さんと話してはいないけど、200ドルとかそこらくらいだったら紹介料払ってもいいかと。紹介する人が、ちょっとマジに燃えるくらい払っていいんじゃないかなー。
クリーニングの仕事の利点は、事実上の無店舗営業だから、初動投資も多少の機材くらいだし、損益分岐点が非常に低いのですね。これがレストランだったら開業だけで1000万じゃきかないでしょうし、毎月の家賃やランニングコストを払う分岐点が高い。でもクリーニングは、仮に一軒だけ、週100ドルだけであっても潰れはしないのですね。他のカジュアル仕事をやらなければならないにせよ、一定量まで達しなかったら全部が崩壊するって形態ではない。
で、客が増え過ぎたら?そんなとらタヌ(取らぬ狸の皮算用)やってもしょうがないんだけど、そんときは僕も内田くんも手伝いますわ(笑)。仲間がいると、なにかと便利よね。
さて、ベトナム鍋ですが、店によって味付けは違うんだけど、基本どこのを食べても美味いです。ひとり20ドルくらいでいける(二人だと量が多くてしんどいくらい、今回も3人で食べきれなくてテイクアウェイした)
どーんと具(既に茹でてある)と、エクストラで頼んだヌードルが運ばれ、
お野菜がまたドンと。オクラがうれしいですね。ハスに切ったオクラって初めてだわ。
そして主役の鍋がどーんと。ここのはトマトが刻んで入れてあってSour(酸味)系で美味い。
けっこう2時間くらい長っ尻してまして、その後は、近所のジェラート屋
シェアのインスペクションが急遽入った赤崎さんが帰るので(彼女は大きな家を借りて、空き部屋をシェアに出して殆ど自分の家賃はまかなってるという~これもキャリア5年で慣れたもん)、さくっと現地解散。
寒い冬の夕暮れもぽかぽかでした。