前回(6-7月)から2ヶ月ほどして又ぞろ日本に帰国しています。前回歯医者の治療の延長戦です。今回は10日ほどの短期滞在だし、京都滞在9日のうち4日は歯医者予約があるので、いつものような全国オフ大会はなしです。近場でまた個別に声はかけますけど。
ブログでいちいち律儀に報告することも少ないので、ネタ的に面白そうなものだけ書いておきます。
その第一弾は、羽田=伊丹間で見た富士山です。
いやーこれだけクッキリ見えたのはいつ以来かしら?ってくらい。特に前回は往路も復路もどちらも全く何も見えないという悲しい状況だっただけに、今回のリベンジは嬉しいです。
それに今回はいつもとルートが違う。前回の復路も東京上空ぐるりと周遊コースという珍しいルートで楽しませてもらいましたが、今回もまたユニークな。
まあ本当は何の変哲もないコースで、ただ僕一人が勘違いして盛り上がってる可能性もあるのですが(笑)、あくまで主観ということでお許しあれ。
感じとしてはですね、羽田から離陸するやいなやロケットさながらにグングン急上昇していき、且つかなり富士山に近いルートを取ったために、「富士山を見下ろす」という珍しい俯瞰アングルで見えたことです。
飛行機の高度は大体1万メートルで、富士山はご存知3776メートルだから、普通にしてても「見下ろす」わけですけど、でも今回の「見下ろし感」は格別。
離陸直後。画面下は、まだ滑走路のある空港敷地ですけど、もういきなりこんな高度になっている。
あっと言う間に高度をかせぎ、離陸1-2分くらいでもうここまで上がり、ここまであがるとこの時点で富士山が見えるという。画面赤矢印のところが富士山です。実物だともっとクッキリ見えるのですけど。
出発直前に、大型客船の航行を待ってから離陸するので多少遅れますというアナウンスがあったのですが、この写真中央に見えるのが航跡を描いて進む客船かなと思ったけど、違いました。これ、高速道路ですね。おやこんなところに高速道路が、しかも途中でぶった切られていて、なにこれ?と。
1997年に開通したアクアラインだそうです。94年に日本を出たからそういう細々したことは知らんのよね。仮に日本にいたとしても関西ベースだったから知らんかったかもしれんけど。
ともあれ、川崎と木更津を結ぶルート。途中まで海上の高速道路で、「海ほたるPA」という客船に見える部分から先はトンネルになっている。昔、小学生の頃、親父の仕事の関係で木更津フェリーはよく乗ったのですがこうなったのね。
そのアクアラインが見えている時点で、すでに富士山がよく見えます。
通常、離陸後しばらく臨海工業エリアあたりをうろうろしてから、おもむろに富士山が見えるかなと思ってたら、いきなり見えたのでびっくりした。
とにかく最短距離みたいな感じで、おそらくは三浦半島を突っ切って相模灘へ、あれ、これ江の島じゃないの?と。あとでGoogleMapでみると間違いなさそうです。
東京湾の時点ですでに富士山が見えているので、あとはどんどん近くになるだけ。同時に裾野の町まですっきり見える。
周囲に雲を従えて帝王然としてるのがカッコいいですね。
今回の写真はサイズを1920ピクセルにしてるので、ダウンすると迫力ですよ。
かなり見下ろしている感があるのですよね。いつもこんなだったっけ?
望遠で撮ると山頂もよく見えます。
通り過ぎつつある状態。
富士の西側の町(静岡市になるのかな)も見えてきた。
それをすぎると南アルプス。
いつも飛行機で国内を飛ぶと思うのだけど、「山ばっかじゃん」と。実際国土の75%は山だし。里山とか近郊低標高の山も含めればもっと多い気がする。日本のことを「ヤマト」という語源は諸説あるそうだけど、昔読んだ本では「山処」、あるいは山門から来たというのが一番腑に落ちる。ヤマト朝廷があったからという説もあるけど、じゃあなんで「ヤマト」朝廷と言ったの?といえば同じ疑問になるし、その前の邪馬台国だって「ヤマタイ」で、やっぱ「ヤマ」がキーなんじゃないの?
大体「大和」なんか誰がどう読んでも「だいわ」でしょうに。
しかしこんな山ばっかのところを統治するのは大変だろうなーと思いますね。写真にうつっている、うねうねと蛇行する河川でも、川のあるところ氾濫あり、地すべりありで、そのための防災事業をやらねばならないけど、そんなの日本で何万箇所あるんじゃ?と。山岳国家でもあるけど海洋国家でもあるから、全国の海岸線には護岸工事とかやらなきゃいけない。気が遠くなるような話で、これを全国一律の基準で同じような公平さでやっていくとなると、もう「夢物語」にしか思えないのですよ。頭で考えるのは簡単でも眼下に広がる圧倒的な山岳エリアとそのスケールを見てると「よくやってるよなー」と思います。言いたいのは脳内理屈と、圧倒的に巨大な現実との落差です。
たまに飛行機に乗ると、神の視点というか、宇宙人視点で見えるので、考えもいろいろリアルを取り入れていけて良いよねーという感想です。
オーストラリア上空を飛行機で飛ぶと、特に内陸部なんか「ここは火星か?」って光景が続き、「よくこんな国に人が住んでるもんだな、えらいよ」と思います。都会生活ばっかしてると忘れがちですけど、途方もない、ほとんど暴力的なまでの現実の量感と、すげーところに住んでるんだなーという感覚を飛行機にのると思い出させてくれます。いやほんとズボラな宇宙人が地球を視察したら、「誰も住んでません」とレポート書くかもしれないよ。
南半球メインいわゆる「水半球」なんか海しかないもんね、見た目。(太平洋側から地球を眺めると海ばかりしか見えないという話というページに乗ってる写真はなかなか衝撃的ですよ)
さて、暑いながらも季節は秋に向かってるようで、これまでの写真でも秋の雲であるうろこ雲(鰯雲)が多いし、これなんか絹雲じゃないかな。高度低くて珍しい気もするけど。
おおーとかやってたらもう着きました。なかなか楽しいフライトでした。
生駒の山を超えると、そこはもう大阪。
あっという間に淀川。
着陸数秒前。
いつも思うんだけど、蛍池の長田くんち見えないかなとか、今回写真で撮ってあとでGooglemapで照合していようかと。
画面黄色い矢印で示した真紅の看板がありますが、ここはどこだ?と、
いろいろ見当つけて探したところ、ありました。多分この赤い広告だと思う。リンクはここです。
https://maps.app.goo.gl/XUL3dCKAfYQikuBo9
ま、富士山見物面白かったよ、というだけの話でした。