New Face : 松原咲樹さん

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松原さんは千葉県出身で千葉大という、ワンストップ・ショッピングみたいにわかりやすいんですが、教育学部在学中、就活前にワーホリで来られました。実は一つ前に紹介した望月さんも千葉大(看護)で、松原さんは教授経由で過去の卒業生の小林さんを紹介され、その小林さんは現在で岐阜にいる柴山くんの紹介(きたる7月28日に岐阜で金華山オフやるそうです、うー行きたい)という、いつのまにか連綿と続く千葉大の系譜。

ちなみに、僕の出た都立高校から千葉大行く人多かったし、岐阜には司法修習時代住んでました。人の縁を織りなす縦糸横糸ナナメ糸、関係ないようでいてどっかしら接点ってあるもんで、面白いですねー。

さて、松原さんですが、めっちゃ素直で、明るくて、聡明な方です。てかね、最近の若い人(ウチに来る人しか知らんが)、大体そうです。
「最近の若いもん」ってネタがありますけど、そういう世代論ってクソだと思うし、世代論よりも「時代」論の方がよっぽどプラクティカル(実戦的)だと思う。けど、敢えて世代論でいうなら、相対的に僕も含めて上の世代の方がダメ。上こそが、もっとイノベーティブになって社会引っ張っていかないと沈滞しちゃうし、現にしている。が、それはまた別の話。

今の若い方の素直さや明るさは、これまであんまり醜悪なものを体験せずにこられたという時代背景もあってのことだと思います。今に比べたら僕らの頃は「暴力列島」みたいに野蛮だったし、その分ヤバいことには慣れてるし、免疫もある。でも、今は相対的にその体験が少ないからインノセントなのでしょう。それは悪いことではなく、イイコトです。

ただし大人になってく過程で、うまくやらないとインノセントさが仇になることもある。無茶な命令とかも真面目にやって過労死しちゃうとか(仕事の極意はいかにサボるかだよ)、むき出しの悪意を真正面から受け止めて心が壊れるとか(およそ馬鹿とゴキはどこにでもいるから、いちいち過剰反応してたら身がもたないよ)。また想定外の凸凹道(それが楽しいんだよ、人生の「おやつ」だから)を進んでいく技術とか。

思うに人が成長する過程には、X軸、Y軸みたいに2つあって、世間の荒波をわたっていくうちに世間知(streetwise)を身につけることであり(X軸)、同時にそれを身につける過程で心がスサまないことです(Y軸)。一般に習得過程で世間の汚いところもみるから心がスサむ比例関係にあるんだけど、たくさん学んでいるんだけど、でも心はピュアなままってのが理想です。その逆も多いけどね、大した経験もないくせに(ネット耳年増だけで)、「け、しょせん」て拗ねてスサんで怨恨ルサンチマンになるという。

で、松原さんの場合、インノセント度が高そうだったので、僕の役どころは、ソフトランディングというか、サボり方を教える職場の”悪い先輩”というか、「そこはそんなに馬鹿正直にやらんでもええよ」とか真面目がゆえに無駄に高く上がりすぎるハードルを下げるとか、「”失敗”の学習率は途方もなく高いから、むしろ喜ぶべき」「修行の本質は学んだか・学んでないかであり、失敗したか・しないかではない」とか、実際にもあったけど携帯の充電器忘れたからといっても、そういう想定外で諦めずに現場でなんとか処理する方法とか、そのあたりを小刻みに。

もともとオーストラリア社会というのが、理不尽や想定外は日本よりも大量にありながらも、人間としてのインノセントさは日本よりもずっと高いというある意味理想的な環境なので、もとがインノセントな人にとっては、非常にいい環境だと思います。初期設定さえちょっとアジャストしてあげれば、あとはスイスイいくと思いますし、松原さんもまさにそうでした。

最初はドキドキだったバッパー生活も、シェア探しも、やるほどに楽しくなり、もう二週目を待たずして全開でぶっ飛ばして、まだぶっ飛ばしてて、おーい、どこまでいくんだ?って感じです。

ほんでもね、理不尽なひどい目にあって学びながらも、人としての純度を下げないためにはどうしたらいいか?っていえば、僕の意見は、「楽しいことをたくさん経験しておくこと」だと思います。忍耐力とか哲学的洞察とか言っても限度あるし、暗くなるし。それよりもプラクティカルなのは、楽しい!って体験でしょう。人との間で楽しい思いをすればするほど、ちょっとやそっとでは心はスサまないですから。この世界がこんなにクソなわけはない、というのが体験的に理解できるかどうかってことかな。

以下、写真がいっぱいあるので、見てたらわかると思います。後半は、FBのようにSMSに送られてくる松原さん自身がとった写真です。

初日のレクチャー。もう空港から直行で朝早くのカフェにいっておしゃべりしました

二日目の出陣

パディスマーケット駅前 
トラムがくるまでにちらと中のアメ横状態を見てみる

とにかく二日目は集中豪雨のように乗り物に乗って慣れること 世界の車窓から的な一枚

この週はMarrickvilleのベトナム料理に まず定番のPHO

次に時間あるので、自分で巻くベトナム春巻きも。

426番のバスでMarrickvilleから帰ってくる途中、Enmoreで途中下車してジェラートを食べ、ここでシェア探しの英会話レッスンを 実際に街をあるきながら、アドレスの構造の説明をした方がわかりやすいし

単に遊んでるだけみたいだけど、ものすごい高濃縮で学んでます。「楽しい」って感情が強いほど学習効果は高い。頭は活発に働くし、楽しい記憶は残るからね。

その日の晩には、一週先輩の望月さんのシェア移動に同行し、実際にシェアってこんな感じって学ぶ

これはシェア探し二日目の夜だったかな。内田くんとのミーティングといっしょに。彼はもうAUS1年、NZ1年ワーホり履修済で、今は学生ビザでさらに上を目指してるわけで、そういう人に会うのもいいよねって。ちなみにその翌日の土曜日には国際結婚フォーラムにも出て、経験豊かなお姉さまたちの話も聞いて。

これは日曜の朝くらいだったかなー。もうこの頃になると余裕。

ついにシェア移動の日。バッパーで知り合ったイタリア人の方と一緒に住もうよってことで。ここルームシェアなんだけど、事実上オウンですよね。

なんかこれがイタリア風のポーズだとか?

さて、ここで終わるんだけど、たくさん松原さん本人の撮影の写真を送ってもらってるので、いくつか(許可をいただいて)掲載しますね。もっぱらバッパー生活日記みたいな感じ。

バッパーで出会った友達といっしょに料理してます 

今日の献立

バッパーで出会ったおばさまに英語教えてもらったり、寄せ書きしてもらったり。これはバッパー最終日だったので、もう出るのが辛いとか言ってたなー

以下シェア移動後の写真ですが、部屋もいろいろ整えて
初日はタイ料理のテイクアウェイだったかな

さらにミートアップにでかけて新しい友達を得たり、遊んだり、
こころなしか、ゴハンもどんどんゴージャスになっているような気が、、

つい直近では、バッパーに「里帰り」のように戻って、お寿司パーティをやったそうです。もう「実家」になってるよね。

というわけで、着いてからまだ2-3週しか経ってないはずだけど、かなり快適にトバしてますねー。あとはバイトと、エクスチェンジと、やってたテニスと、、、って、そんなに出来るのか?って気もしますね。

 

 

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