菊川さん永住権12年戦争コンプリ!

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2012年に放射能を避けてワーホリでやってきた菊川さんですが、このたびNZの永住権を正式にゲットされました。やったね。
「永住権十年戦争」というのは僕の造語で、よく使うのですが、永住権を取るまでのプロセスは一筋縄ではいかないのが通例で、せっかくいいセンいっていても、思わぬトラブルで延期になったりダメになったりするものです。もう紆余曲折ありまくりで10年くらいかかるよ、かかっても不思議ではないよって意味です。
でも、これ、永住権が難しいというよりも、「人生が難しい」というべきなのでしょう。That’s how life goes.(人生そんなもんよ)といいますが、不確定要素✕長期スパンになれば想定外の連続になって当然ですもん。

菊川さんの場合もちょうど10年目に居住権(永住権の仮免みたいな)をとり、2年後の今年に正式パスになったとのこと、十年戦争ならぬ、12年戦争です。

以下、その報告メールと返信、再返信、再々返信、、と続きますが、菊川さんは筆が立つのでメールのキャッチボールやってても面白いのですね。かつて、ワーホリ体験談のおまけとして、それまでのメールのやりとり140通を全部公開してますが、読み物として成り立つくらいです。

今回も長い一本になりますが、読んでいて面白いと思います。

———————
田村さん
お久しぶりです。お元気にしていらっしゃいますでしょうか?

二年前にNZの居住権を取れたことを報告して以来の近況報告ですが、
居住権取得から二年経ち、無事に永住権を取得できました。
有効期限なしなので更新の必要もなく、日本の10年パスポートは昨年更新したし、
三年後には市民権を取得して日本国籍を放棄するつもりなので、移民局と関わるのはこれで最後なので嬉しいです!

NZ国籍取得後はオーストラリアに引っ越して、四年滞在したらオーストラリア国籍取得要件を満たすので、二重国籍にするつもりです。

元パートナーとは今でも連絡をたまに取っています。
私は彼の配偶者として居住権を取ったので、彼が永住権を取得するまで申請するのを待たなければならず(私は彼より先にも、彼と同時にも申請する資格がありませんでした)、彼が自分の永住権が下りたと知らせてくれたタイミングで最近少し話しました。
何でも、彼のフィリピン人の同僚がNZ国籍を取得したので、先週辞職してオーストラリアに引っ越していったそうで同じような建築現場の仕事で、NZでは時給にして30NZD(27.32AUD)代とかだったのが、パースで時給65AUD(71.38NZD)の仕事を友達経由で得たのだとか。同じ言語(英語)を使って同じ仕事をして時給が倍以上だ、夢があるなあ、俺もNZ市民権取ったらオーストラリアに引っ越すつもりだけど、オーストラリアでの仕事をもう探し始めてみようかなあと話していました。

永住権を取得した以外は、特に変化のない日々を送っています。
相変わらず同じ仕事を続けていて、職場近くのアパートに一人暮らしでのんびり過ごしていて、去年11月から始めた歯科矯正治療が今年中に終わりそうなのが嬉しいくらいでしょうか。

41歳になったせいか子供が欲しいなと焦る気持ちもほぼ消滅し、「シングルマザーになってでも、今のうちに産んどくべきだろうか!?」とまで昔は若干思い詰めていましたが、好きな人との子供なら、その人が突然死んだ後などに一人ででも、何としてでも歯を食いしばってでも子供を育て上げてみせる!と思えそうなのですが、ただ子供が欲しいからというだけで、特に好きでもない人と作ったとか、精子提供者からの精子を使ってIVFで妊娠・出産、という経緯で得た子供は私は育てたくないなと気づきました。

友達の勧めでマッチングアプリに登録してみましたが、
マッチングするなり「君、日本人?短いドレス着た写真送って」などの気持ち悪いメッセージが届いたり、
こちらが質問するばかりで全く質問をしてこないというコミュニケーションが取れない人が結構いたり、
一人だけ会ってみたら「アジアの女は言うことを聞いてくれるから好き」と誉め言葉で言ってくるような馬鹿だったりで、
もう面倒になって放置してます…。
それに私の年齢だと前のパートナーとの間に共同親権で子供を持っている人が多く、子持ちだと三年後に私がオーストラリアに引っ越すのダメだろうなー、と。

もう一生一人でもまあいいやって心境になってきています。
出会いを求めなければいけないような気持ちと新しい事がしたい気持ちが混じっていたので、最近まで近所のコミュニティーカレッジで8週間の韓国語初級クラスを受講して、韓国ドラマとKpopが好きなアジア系キウイの女子大生のクラスメイトたちと一緒に授業受けてちょっと楽しいなってなってて、もうあまり気になりません。

NZ生活も残り三年ほどの予定なので、来年あたりに住宅費が安めらしいアデレードとブリスベンに下見に行こうと思っています。
ワーホリの時にシドニーとパースに住み、キャンベラとケアンズにも旅行で行き、
去年メルボルンに初めて旅行兼下見で行ってきましたので、タスマニア以外の全部の州都を見てみるつもりです。
本当はシドニーに住みたいんですけど、レントが高いし、家なんて私の稼ぎでは買えないだろうし、でもアデレードも今年の12月までには家の平均価格が1ミリオンに到達の見込み、という見出しの記事を今日見て、どうしようかなあと思っているところです。
とりあえず、どの州都が一番住むのに好きそうか比較してみるつもりです。

とりとめなく書いてしまいましたが、それではまた。
アデレードとブリスベンに行く際にはシドニーにも寄れたらと考えています。


田村からの返信

菊川さん おひさしぶりー 田村です。

まずは永住権、正式取得おめでとうございます。
てか、あれ、もう取れてるんじゃなかったっけ?と思ってたんだけど、あれは居住権なのね。オーストラリアでも配偶者関係の永住権の最初の2年は若葉マークの仮免みたいなものだけど、それと同じようなことかな?

しかし、最初に来たのが、今調べたら2012年の6月ですから、永住権10年戦争ならぬ「12年戦争」ですねえ。
いやあ、長く、苦しい戦い、よくぞ!
あまりにも日々が変わらないので、永住権とっても拍子抜けって感じがするんだけど、それでも大いなる達成感に浸ってください。
これをやっただけでも生きてきた甲斐があったというものです。

> 三年後には市民権を取得して日本国籍を放棄するつもりなので

NZの場合、市民権を取るためには、日本の国籍を抜かないといけないのですか。いや、建前上は二重国籍ダメだよってなっていても、事実上いけてしまうって場合がありますよね。

先日もオーストラリアと日本の二重国籍状態でやってる人と話をしましたが、日本に住んでる限り、そんなに不都合はないといってました。
ただし、オーストラリアに居ながら日本のパスポートを変更しようとか、そういうことをすると、途端に面倒くさくなりますよね。

> NZ国籍取得後はオーストラリアに引っ越して、
> 四年滞在したらオーストラリア国籍取得要件を満たすので、
> 二重国籍にするつもりです。

なるほど、NZバックドア戦略ですね。
オーストラリアとNZは二重国籍アリですからね。

もともと同じ国にするつもりだったらしい(オーストラリアの市外局番で01がないのは=NSWですら02=、01はNZにあげるつもりだったらしい)のですが、NZにフラレたそうだという話を聞いたことがあります。

先日、NZでも稼働している卒業生の三橋くんが遊びにきてくれたけど、NZの物価はやばいとかいってました。オーストラリアも大概なもんだけど、暮らしにくいですよと。

その意味ではオーストラリアに来たほうが正解かも、です。
ただ、そんないうほど仕事があふれてるわけでもないし、正直かなりヤバい状況です。
最低時給もほとんどあがってないしね、昔は1年で1ドルくらい上がってたんだけど、コロナ前からダメ。また、課税最低限基準も1万8200ドルだったかで、ここ数年あがってないです。事実上の増税ですよ。

だけど、NZと比べたらまだしも選択肢が多いです。

> 本当はシドニーに住みたいんですけど、レントが高いし、家なんて私の稼ぎでは買えないだろうし、

シドニーは家賃もクソみたいな高いんですけど、それはマクロで見た場合。
僕のGlebeのところなんか、値上げしたばっかですけど、未だに週300を切ります。ときおりシェア探しサポートをやってるけど、こまめに探せば安くていいところはありますよ。そもそも、APLaCの場合、世間のエージェントの予算の半分くらいでやってたでしょ?

ただ、こまめに頑張ると掘り出し物があるってのは、市場の選択肢が広い場合の話です。これが狭いともう物件自体が少ないという。

またマクロでみても、そんなにシドニーが突出してるわけではないです。
てか、シドニー内部でも、多少離れたら安くなるかと思いきや、通勤時間を30分伸ばしても大した差がなかったりして、そのくせお膝元のGlebeやAnnandaleあたりは、低所得の学生も多く古い物件も多いので、安い出物が多いんですよね。

まあ、今年中に事実上米ドルが崩壊する、、、てかもう半分崩壊してますが(米国債の金利をあげざるを得ないあたりで、もう死ぬ寸前)、その影響でどうなるかの方が大きいでしょうねー

西側経済は、金融バブルで実際よりも100倍くらいお金が出回ってるので、ぶくぶく水太りしてます。太ってることを、たくましくなったとか言いかえてやってるようなもんです。弾けてダイエットしたら、相応の値段になるような気もしますし、そうでなければ超長期の発展はないと思います。

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ところでマッチングアプリの話が面白かったです。

そういえば、体験談だかメールだかで、Balmainの初期の頃だったか、エクスチェンジかなんかで募集かけたら、「変態のおじさんが一人釣れただけでした」というくだりがあって、腹抱えて大笑いしました。

なんなんでしょうね、菊川さんは呼び寄せるタイプなんかなー。あー、でも、なんかわかるような気もする。

子供は無理して産むことはないですよ。なりゆきですから。僕も子供はいませんが、だから惜しいとかさみしいとかはあんまり思いませんねけど。

でも、もとの彼氏との修羅場的な濃密な日々を考えたら、一生であれだけ濃い関係を経験しただけでも、ひとの一生分くらいはあると思いますよ。

あれですんなり永住権が取れちゃって、普通に入籍してってなっても、あとになって別れるかどうかは、結局同じことだったような気もします。世間ではそういうのが普通に多いし。

だけど、人生は長いっすよ。
僕が2回目の(今の)結婚をしたのも39-40歳くらいなんですよね。それでも、もう24年目とかですから。

永住権とも取れたし、第一ステージはそろそろおひらきで、しずしずと第2ステージになっていくのだと思います。

ただ、第一みたいな「怒涛の~」って感じにはならないような気もします。
若いときは観念先行、思い込みがすべてみたいな感じだから、怒涛感も出てくるんだと思います。
でも、ある程度経験年数が増えると、なにがあってもそんなにアップアップしませんから、体感的には「普通な感じ」で日々が過ぎていくんでしょう。
よく考えると第一よりも激しいことやってたりするんだけど、主観的にはあまりそうは思えないという。

結局、終始「なるようになる」って感じなんだけど、若いときには感情的なデコレーションがつくからドラマチック仕立てになりやすい。
でも、だんだん「そういうのもういいから」みたいになって、感情の過剰包装が減っていくというか。

だもんで、またなんだかんだあるとは思います。
「ほー」とか楽しみにしていたらいいですよ。

ところで永住権戦争コンプリってことでブログに転載しようかなと思ったんだけど、これ、ちょっとディープすぎますかね。プライベートに過ぎるというか、イヤじゃないですか?


菊川さんの再返信

田村さん
そうなんです、この二年持ってたのは居住権だったんです。
仮免みたいなもので、車の運転はできるんだけど、22時~6時までは運転してはいけないという制限があるような。
国内学生扱いで学費が安いけど学生ローンは使えないとか、フルタイムで就学でも就労でもできるけど生活保護受給資格がないとか、永住権よりちょっと権利が制限されていました。

>あまりにも日々が変わらないの、永住権とっても拍子抜けって感じがするんだけど

そうなんです、あまりにも日常が変わらず(笑)。
知らせのメールを受け取ったのは朝8時5分だったのですが
仕事に行くためにせかせかと身支度を整えている時で、
メールを見て「おおっ!」と一瞬思ったもののすぐに身支度に戻り、いつも通りに出勤し、トラブル対応に追われていつもより少し忙しい一日を職場で過ごしていました。
お祝いに、最近海産物を食べてないので(値段が高くて)、時間がある時に家からバスで30分くらいの距離にある評価が高いFish&Chipsの店に出かけて、おいしいFish&Chipsでも食べに行こうかなーとか考えてます。

>NZの場合、市民権を取るためには、日本の国籍を抜かないといけないのですか。
>ただし、オーストラリアに居ながら日本のパスポートを変更しようとか、そういうことをすると、途端に面倒くさくなりますよね。

うーん、国籍法11条1項には「日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う」とありますが、日本の国籍を抜かないとNZ側が国籍をくれないということはなさそうです。
でもNZ国籍を取得した時点で私の日本国籍は自動的に剝奪されるはずだから、
日本側には何もしなくていいのかなと思いきや、日本国籍離脱届を日本側に提出しないといけないようで、しかも必要書類を和訳しないといけないみたいでめちゃくちゃ面倒で、正直何もせず放置したいです。
https://www.auckland.nz.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ryoji_kokuseki01.html

あと、二重国籍は日本国外で日本のパスポートを更新する時に多分バレそうです。
去年パスポートの更新をこちらでしたのですが、その際にNZのビザ提出を求められたので。
NZ国籍を持ってたらNZのビザがないので、パスポート更新の時にこうやって分かる仕組みにしてるのかーって思いました。
(注:これはオーストラリアも同じ。日本でパスポート更新をすると何も言われない)

二重国籍を認めてほしい海外在住の日本人数人が裁判を起こしていて、
結果がどうなるか去年気にしていたのですが、最高裁は意見でないとの判断で、
日本は引き続き二重国籍禁止みたいで残念です。

二重国籍認めないのは“憲法に違反せず” 上告退け確定 最高
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231002/k10014213301000.html

>先日、NZでも稼働している卒業生の三橋くんが遊びにきてくれたけど、NZの物価はやばいとかいってました。
>オーストラリアも大概なもんだけど、暮らしにくいですよと。

そうなんです、本当に物価が高いです。
去年メルボルン旅行に行った際にColesを覗いたり、小売店を覗いて物価調査してましたが、NZより何もかも安かったです。
それに品揃えがNZより豊富で、選択肢が多かったです。
Colesでもあまりの安さに感動してしまいました。
「安い!しかもここに住んでる人たちは給与もNZより高いのに!」って…。
しかもそのColesはCBDにある店舗だったので、もしかしたらサバーブにある店舗よりちょっと価格が高かったかもしれません。

でも現地でニュースを見ると、
「食料品の価格高騰が酷い。スーパーのブランドが少なく、競争が少ないのでスーパーがPrice Gaugingしているからだ」と報じられていて、
NZは二社しかない複占状態で、それに私はもう慣れてしまっているので
「こんなに安いのに?しかもColesとWoolworthsだけじゃなくて、コストコもAldiもIGAもあるのに??多くない???」と思ってしまいました。

NZは最低時給が物凄く上がって、今23.15NZD(21.13AUD)ですが、最低時給の伸び率に比べて最低時給以外の人達の賃金が伸びておらず、資格がある人達の賃金が時給換算で最低賃金と比較して数ドル以内の差、とかになってます。
それで、「これじゃあ、学費を払って長い期間学校に行って資格を取る意味がない」と怒ってる人達が多いです。

Tax BracketもNZは凄いですよー(笑)
何と2010年から変わっておらず、課税最低限基準が存在しません。
1ドルでも稼いだら10.5%取られて、
最低賃金で週40時間×52週働いたら何と税率30%のBracketに到達します。
平均年収が40000ドルの2010年から、80000ドル弱になった2023年まで同じ税率です。
今年やっと微調整するみたいですけど、大枠は変わらず増税路線ですね。

>僕のGlebeのところなんか、値上げしたばっかですけど、未だに週300を切ります。
>ただ、こまめに頑張ると掘り出し物があるってのは、市場の選択肢が広い場合の話です。これが狭いともう物件自体が少ないという。

Glebeで週300ドルって安いですね!希望が湧いてきました。
私が今住んでいる狭いアパート、週365NZD(331AUD)もするし、
しかも今月の下旬から380NZD(345AUD)に値上がりします。。
値上げの知らせを受け取って以降、引っ越そうかと思って物件を見てたのですが物件の数自体がもう少なくて、
結局今住んでるところが一番安かったです。

————-

Balmainに住んでた頃に、エクスチェンジで募集かけたら連れた変態のおじさんいましたね(笑)
「次回は、暗い公園に遅い時間でどうかな?」と聞かれてキモかったです。

呼び寄せるタイプなんですかね?
マッチングアプリで出会った(メッセージだけですけど)変な人達エピソードはまだまだあります。
「君、超かわいいね!君のプロフィール写真を見て、君の似顔絵を描こうか考えることが時々ある」と芸術家肌の人にマッチング二日目に言われたり、
「僕は自分の女王様みたいに崇められる彼女が欲しいし、彼女には時々他の男と寝てもらいたい。お互いの時間を無駄にしたくないから率直に聞くんだけど、君はそれでOkなタイプ?」と素朴そうな見た目の人にマッチングするなり聞かれたりとか。

あとは内向的なのに勇気を振り絞って、オークランド博物館が開催した独り身限定のイベントに去年出かけてみたんですけど、そこでも変な人ばっかり釣れました。
やたら金持ちアピールしてくる70代後半くらいのおじいさんとか、
私が32歳くらいに見えるらしく、勝手に同年代かと思って寄ってきたのに
私の年齢を明かすなり光の速さで歩き去って行った30歳くらいの失礼な若造とか。
もう、そういう星の元に生まれたのかもしれません。
でもこうして人に話せるネタが生まれてるので、そういう意味では楽しくていいのかもしれません。

>でも、もとの彼氏との修羅場的な濃密な日々を考えたら、一生であれだけ濃い関係を経験しただけでも、ひとの一生分くらいはあると思いますよ。

一人でいても楽しいけど、二人でいたらもっと楽しい、みたいな穏やかな恋愛もいつかしてみたいです、
自己肯定感の低さから、気づいていないだけで実は一人でいるのがしんどかった、
自分の問題から目をそらすために二人でいると
もう片方が問題ばっかり持ってきてもっとしんどかった、という恋愛はもういいです…。

>永住権とも取れたし、第一ステージはそろそろおひらきで、しずしずと第2ステージになっていくのだと思います。
>ただ、第一みたいな「怒涛の~」って感じにはならないような気もします。
>だもんで、またなんだかんだあるとは思います。

わあ、田村さんがこう仰ってるならきっとそうなるんでしょうね!
「永住権、どういう道筋でかは分からないけどいつか取れると思うよ」と言われたのも現実になりましたし。

若い時にあった感情の過剰包装が減っていく感じ、分かります。
でも最近はちょっとそういう感情が恋しくもあります。
あらかたのことはもう経験してしまったので、何をするにしても新鮮さがあんまりないんですよね。
でもこれもただのノスタルジーで、若い時は若い時なりに感情に振り回されてしんどかった記憶があるし、生きてて遥かに楽なのは今の方です。

「41歳になったせいか~出会いも皆無ですがもうあまり気になりません」だけ抜いてくだされば、
先のメールをブログに転載してくださっても構いません!


田村からの再々返信

田村です。速攻で大量のレス、ありがとうございます

いやー、菊川さんのように筆の立つ人とキャッチボールするのは楽しいですね。いつも、こっちが10くらい書いて、1か2くらいしか返ってこない、場合によってはまったく返ってこない、というのが多いのですよね。

そういえば、最近の傾向なんかもしれないけど、都合が悪いとか面倒になると返事をしなくてもいい、という風潮があるんですかね。ビジネス的にも人間関係的にやばいんですけど。

で、ブログ掲載ですけど、「41歳~」以降を割愛というのは、男女関係話を一切カットということですかね?

うーん、41歳という年齢はカットしてもいいけど、この部分が実は読んでて一番面白いところなんですよねー(笑)。
読者が食い入るように読んでいる、特に同性(女性)の人たちが共感しながら読んでるような気もしますし。

返信とかやりとりも、昔体験談でメールも全部載せたですけど、載せたいですね。
客観的にみて、読んでいて飽きないからです。それだけ面白いんですよね。

あ、そういえば、菊川さんのブログ、博士棒ですけど、コツコツと続いているようで、この機会に再度紹介したいと思います。
「博士号を棒に振って海外避難」

最近ネット全体で面白い読み物が少ないんですよね。菊川さんのような文章は貴重です。

ところで、

> NZは最低時給が物凄く上がって、今23.15NZD(21.13AUD)ですが、最低時給の伸び率に比べて最低時給以外の人達の賃金が伸びておらず、資格がある人達の賃金が時給換算で最低賃金と比較して数ドル以内の差、とかになってます。
> それで、「これじゃあ、学費を払って長い期間学校に行って資格を取る意味がない」と怒ってる人達が多いです。

あ、そうなんだ、そういう問題があるのか。
なるほどねー。でも、世界的にリストラの嵐が吹き始めてるし、そうかもしれないです。大学なんかも授業料はとてつもなく上がっているけど、大学にいく価値(リターン)は年々下がっているという。

> Tax BracketもNZは凄いですよー(笑)  何と2010年から変わっておらず、課税最低限基準が存在しません。 1ドルでも稼いだら10.5%取られて、
> 最低賃金で週40時間×52週働いたら何と税率30%のBracketに到達します。
> 平均年収が40000ドルの2010年から、80000ドル弱になった2023年まで同じ税率です。今年やっと微調整するみたいですけど、大枠は変わらず増税路線ですね。

うわ、これも悲惨ですね
僕も、NZだったら、やってられないかも、です。
この課税枠をいかに利用するかが、自営ビジネス税務のキモですけど、1ドルから取られるんだったら、なんのこっちゃですもんね。

「呼び寄せてる」問題ですけど、菊川さん、見た目がフェミニンすぎるのかもしれないです。
女性なんだからフェミニンで当たり前なんだけど、「可愛い感じ」のフェミニンぽさなんで、男の身勝手な願望(妄想)を助長させてしまうのかなーという気がします。

これが見た目、フェミ闘志系とか、筋肉ムキムキのラッパー系とかだったら、勝手な妄想を女性に押し付ける男は寄ってこないと思うですよ。
妄想育ててる奴は、経験も少ないし、自信もない男が多いと僕は思ってます。強そうな女性は最初から回避します。怒られそうだし(笑)。

また、いかにもな、見るからに地味なおばさん系とかだったら(ルックス的にそんなに期待できない系)だったら、もう人柄本意でいくしかないってタイプになろうし。

んでもね、、

> 一人でいても楽しいけど、二人でいたらもっと楽しい、みたいな穏やかな恋愛もいつかしてみたいです、

これは叶うと思いますよ

また、予言めかしていいますけど(笑)、「あ、こんな人、本当にいるんだ」みたいなことってありますから。
すっぽり身の丈にあってて、どこも無理しない、我慢もしないでリラックスできる相手というのは、これはいると思います。

どういう過程で出会うのかはさっぱりわからんけど、気づいたら目の前に立っていた的な感じじゃないかなー。

> わあ、田村さんがこう仰ってるならきっとそうなるんでしょうね!
> 「永住権、どういう道筋でかは分からないけどいつか取れると思うよ」と言われたのも現実になりましたし。

永住権は、直感的に取れると思いましたよ。
これは状況がどうとかではなく、菊川さんの人となりからです。
取れないなら取れるまで頑張るタイプだからですよ。

司法試験やってるころも、こいつは受かるなってのがありました。
ブレないヤツです。逆にダメなタイプは、ちょっとダメダメな状況になると、すぐにやめようかなとか思うのよね。また考え直してやるんだけど、ぶれてる時間が無駄なんですよ。無駄というか、その分劣化していくので、一進一退しすぎなのですよね。前に進まない。

あと付記すると、本試験やってる最中はめちゃくちゃ苦しいです。「うぎゃー、わかんねー!」と発狂状態になるんだけど、半狂乱になりながらも、それでもまとめあげていくことが出来るか、もうメンタル崩壊してぐちゃぐちゃになるかで分かれます。
そういえば、受かった後も研修所の卒業試験(二回試験)があるんだけど、試験時間がぶっとーしで7時間半もあるのですよ。それが5科目。毎日。司法試験は頭の良さを見てるのではなく、頭の「強さ」をみているんだ、とはよく言われてましたけど、そんな感じ。

物事成就させるためにあ「意志力の強さ=スタミナ」が大事で、菊川さんの場合、このスタミナが無尽蔵にありそうに見えたんですよね。

スタミナがあり、ブレないでいく人は、歩みは遅かったとしても、着実に高度をあげてきますから、遅かれ早かれいずれは山頂に着く。
でも、それだけ芯が強くないといけない。
逆に言えば、芯だけ強かったらいいです。ほかはヘナチョコでもいい。

話を「予言」にもどしますと、出会いは努力の継続でどうなるもんではないです。意志力でどうとかいうものではない。
その代わり、単純な確率論だと思います。確率なんだから、誰だって平等にチャンスはあるし、スパンを全人生にすれば、ほぼ全員にチャンスがあります。これが「歴史に名を残す」とかいうなら確率的にすごく低いとは思いますが、誰でも普通にやってることだったら、自分にだってあるはずです。数学的にそう。

だから、これまでもどっかで出会ってはいるんでしょうね。
でも、諸般の事情で、そういうタイミングにならなかった。

油が抜けて、フラットに、リラックスしてものがみえるようになっていると、自然と機が熟したり、なんらかの化学反応が起きるようになったりすると思います。

「ときめき」というよりは、「なんか話してておもしろいなー」という好きな作家や番組をみつけたみたいな感じなんかなーと思います。

それは40過ぎてからでないと味わいにくい人生の楽しみだと思いますよ。見えないものが見えてくるので。
ではでは


菊川さんの再々々返信

田村さん
仕事以外でメールを書くこと自体が久々だし、しかも最後に日本語でメールを書いたのは多分一年くらい前なので、私も返信を書いていて楽しかったです(笑)

>最近の傾向なんかもしれないけど、都合が悪いとか面倒になると返事をしなくてもいい、という風潮があるんですかね。

そうなんですか?何か凄いですね…。
そういえば、2019年に日本から短期語学留学で来てた大学生の子達のお世話のバイトをしたんですけど(今はもう24-25歳くらいの子達です)、
コミュニケーションの形が違うなと思ったのを思い出しました。
LINEが伝達手段の主流になっていて、自分宛に来たメッセージに対して未読か既読かが相手に伝わるので、返信するのに気が載らないメッセージが来た時には、通知欄だけで読んで未読のふりにして数時間後に返してたりとか、
わざと未読に数日間して、数日後に既読をつけるとか、
それでうっかり通知欄から開いて読んでしまったら
「あっ、既読つけちゃった」とか。。

あとは、大学の先生達が
「最近の学生たちは、スマホで何でもすませてきた世代のせいかメールを書くマナーをまるで知らない。
メールの形式が宛名がなくSNS化しているし、そもそもメールを使ったことがなくてメールを送れないという学生が最近とても多い」
と呟いているのを以前Twitter(もうXですけど)で何度か見かけました。
もしかしたら、SNSで返事を返さない感覚でメールを返さないのかもしれません。

>41歳という年齢はカットしてもいいけど、この部分が実は読んでて一番面白いところなんですよねー(笑)。
>読者が食い入るように読んでる、同性(女性)の人たちが共感しながら読んでるような気もしますし。

そうなんですか?じゃあ、載せてもらっても構わないですよー。年齢も含めて。
田村さんからの「これはブログに載せるにはあまりにプライベートなのでは?大丈夫?」という確認がなくてそのままブログに載ってても、多分気にならなかったと思います。
確認されて初めて、「ああ、確かにここはプライベートすぎて、何か生々しいし誰にも需要がない情報だな」と思ってそこの部分をよけるようにお願いしたという…。
でも、そこが一番面白いなら載せていただいて構いません。
余分な近況かもとうっすら思いつつ何の気なしに書いた箇所だったので、そこが面白いとは考えつかなかったんですよね。
この返信とかやりとりも載せていただいて大丈夫です。

ブログは細々と続けてるんですが、最近更新が滞ってしまってます。
記事にできると思えるネタが浮かばなくて。
韓国語クラスとマッチングアプリで釣れた変人の話を書くのも何だかなと思い。。
永住権が取れたので、それは書こうと思っているのですが。

今の私は日本に住んでいた頃の私から見たら多分興味深い生活をしてるんですけど、今の私にはもうこの生活が当然になってるので、自分の生活の何が過去の自分や他人から面白いのか分からなくなってしまってます。

去年日本に一時帰国して翼さんと会ったのですが
(今年も帰ってその時にも会いました)、
その時に「居住権取って凄いね!外国で一人暮らしって、かっこいいなあ」
と言ってもらえて、軽く衝撃だったんですよね。
私の主観では、居住権を取ったっていっても
それは元パートナーが頑張って取ったもので、
私はただ配偶者として彼と一緒にいて取らせてもらっただけだったんです。
だった、というか今でもそう思ってるんですけど。
まあ手数料は酒に散財が止まらなかった彼に代わって私が出しましたけど、たかが2100NZDでしたし。
確かに彼の依存症問題には苦労しましたが、それは居住権を取ったプロセスとは無関係ですし。
一人暮らしっていうのも、39歳なのに10年近く付き合った人と別れて今更独身かあ(事実婚だったけど)、
借りてるアパートの部屋も狭いし、貯金も少ないし、子供もいないし、何か惨めだわ…自分の人生何も誇れるものがない…とか思ってたんですよね。
だから、「すごい、かっこいい」と人から言われて、「そう見えてるんだ!?」と衝撃で。

日本に住んでた頃は、英語で仕事をしている人を見て「かっこいい!凄い!」と思ってたのが、
自分がその立場になってみたら「また聞き返された」「また発音通じなかった、英語全然上達しない」としか思ってないですからね。
自分に厳しすぎるのか、ない物ねだりなのか、悲観的過ぎるのか、その全部なのかもしれません。

>「可愛い感じ」のフェミニンぽさなんで、男の身勝手な願望(妄想)を助長させてしまうのかなーという気がします。

うわーっ、なるほど。自分では考えつきませんでした。。
「ぱっつんの前髪がいけないのかな?でも分けるのは似合わないからどうすれば?」とか考えてました…。
確かに、可愛い感じのフェミニンな装いが好きです。
中身はがさつだし、気が強い方ですし、精神的に帰国してる種類の日本人男性からは我が強いと言われるんですが、最初は見た目しか分からないし、それで引き寄せてしまってるんですね。。

>これは叶うと思いますよ
>「あ、こんな人、本当にいるんだ」みたいなことってありますから。
>どういう過程で出会うのかはさっぱりわからんけど、気づいたら目の前に立っていた的な感じじゃないかなー。

嬉しい予言に希望が湧いてきました!
今の職場は内向的な人が多くて、恋愛対象じゃないんですけど、
いい意味で「こんな人いるんだ!」って思った男性の同僚が多いです。
内向的で、でもそれを隠そうとせずに「人と関わりたくない」「一人でいる時間が最高」
「週末は何もせずに家にいて、エキサイティングだった。
家で何もしないことをするために、毎日仕事帰りの帰路を超急いでる」とか言っていて、人との関わりをなるべく避けている彼らの姿を「同志だ」と思って微笑ましく眺めています。

一番驚いたのは、職場でバイトをしてくれている26歳のキウイの男の子から、
「君は人と関わるのが嫌いなわけじゃないんだけど、Social batteryが人に比べて極端に小さいでしょう。
すぐに充電がなくなってしまう。僕もそうだから、分かるよ」と言われた時でした。
彼とは仲良しで、毎日仕事で顔を合わせて良く話すので分かったみたいなんですが、「これを分かってくれる男性がいるんだ!」と衝撃でした。

>油が抜けて、フラットに、リラックスしてものがみえるようになっていると、自然と機が熟するようなことになったりすると思います。
>「ときめき」というよりは、「なんか話してておもしろいなー」という好きな作家や番組をみつけたみたいな感じなんかなーと思います。

機が熟したら、どういうルートでかは分からないけど出会えるのかもしれませんね。
思えば、約10年も事実婚をした元パートナーと出会ったのは
金欠で泊まった一泊10ドルのバッパーで
途方に暮れてチェックイン直後に適当に座ってたソファーがあったガレージですし、
人生分からないものですよね。

 

以上、キリがないのでこのへんで。
画像は本文とは関係ないのだけど、なんも絵がないと寂しいかなーと思って挿絵的に適当に。

 

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