↑写真は、探し回ってついに見つけたEarlwoodのいい感じのシェア先に送っていった時の一枚(しっかりしたお母さんでレフリーも必要ということで、僕がレフリーになって、本当に電話かかってきてしばらくお話してました。理知的でユーモアもあってしっかりした方という印象でした
ちょい前に、APLaC移転先インスペクションで登場していただいたヘジンさん。
二回目ワーホリでやってきて、パースやら西海岸をあちこち行きながらも「うーん、、」と思って、シドニーにやってきてお話してました。「どういうコンセプトで二回目をやるか」です。
これ、本当に難しいんですよね。
その昔、二回目なんかなかった頃は、来る前からこのこと(=何しにきたの?論)だけを考えてればいいから良かったんだけど、なまじ二回目があるから、1年目は「二回目杯争奪戦」みたいな位置づけになっちゃって、取れてしまった後のことまで考える余裕がない。だから実際に二回目が始まると「茫漠とした白紙」が目の前にあって、どうしたもんか?と悩む。
でもってしばらくウチにカウチサーフィンしながらシェア探しとかバイト探しをやっていたヘジンさんですが、折に触れてあれこれカウンセリング雑談をしてたわけで、考え方はいろいろあるよーって。
(1)敢えて1年目と同じことをやる(同じでも気にしない)
「何がなんでも違ったことをしなきゃ」「でなきゃ成長してない」とかいうのも強迫観念なのであって、まったく1年目と同じように語学学校行って、同じようなシェアして、同じようなジャパレスバイトをやったって別にいいじゃん?って。
なぜなら、同じことをしてたとしても、絶対違ったように感じられる筈だし、いっぱいいっぱいだった1年目、単に「こなす」だけだった1年目とは違って、ゆっくり”鑑賞””味わう”ことが出来るだろう。その”差分”をもって成長とすることもアリでしょ?って。
修学旅行で京都の寺とか行くわけですけど、ガキが見たって分からないんだよね。まあいい経験だからその頃に行く意味はあるけど、「わかんの?」というわかってないと思う。でも年取っていくと、だんだん同じ寺に行っても視点が深くなってくるから違う。同じ小説を読んでも感銘は違ってくる。懐石料理だって、本当に分かるようになるのはある程度のキャリアはいる。
英語で”make a difference “ってフレーズがあって、非常によく使う言葉なんだけど、「違い=結果を出す」みたいな意味。やってもやんなくても同じだったら、doesn’t make a differenceで「意味ないじゃん」になる。だから、やってる事柄が違うかどうかという差分(成果)もあるけど、同じことをやりながらも質的に違ってきているという差分もあるんだよーって。
だから形の上で同じだったとしてもだからダメだと思いこむのは早計じゃん。要は内容じゃん。
(2)個人テーマ
ヘジンさんは大学で心理学専攻で、特に幼児教育や子どもの問題に関心があり、日本にいたときもボランティアで養護施設だっけなとか行ってたそうです。
それが自分のライフワーク的な位置づけになるなら、こっちで”研究活動”をすればいいじゃんって。そのへんのチャイルドケアセンターにぶらっといって、見せて~、お話しきかせて~とかやったらいい。見たら見た分だけやっぱ違うし。事前に、ここを聞こうとか質問表を作っておくのもありです。そういったフィールドワークであとで論文書けるくらいにしてもいい。
あとは、子ども達に対するオーストラリアの行政システムについての研究。どんだけ予算が組まれてて、どういう手当がなされて、どういう機関がどういう活動を行っているか。概略学ぶだけでも違う。また、この種のチャリティ系は官民一体になってるところも多く、宗教的なチャリティ団体(Vincent De Paulとか)、財界的な(Smith Familyとか)、あとはNPOが山程あるし、NPOとは名乗らないけど近所の人が力を出し合ってるところもある。プレイグループなんかもそう。
そのあたりを体系的に勉強するために、毎月3冊は専門書を読め、図書館で借りてもいいし。またソラで組織図が書けるくらい、またNSW州やオーストラリア全体の子ども行政に関する「主たる登場人物」がわかるくらい。そういったイトナミがなにかのドアを開くかもしれないし、日本での自分の活動にフィードバックする。
いずれにせよ「何をすればいいのか?」というのは、誰かが用意してくれるわけではない。それが個人的でパーソナルなテーマになればなるほど、自分らしいWHをしようと思えば思うほど、「お手本」を探すなってことです。アンチョコ探したらダメよ。ゼロから自分で考えて行った方が絶対いいです。なぜなら考える過程がすごい意味あるし、ゼロからやってるからあとでいくらでも応用修正がきく。借り物だとちょっとズレたらもうお手上げだもんねー。
ということで長い前振りだけど、頑張ってたヘジンさんから、メールがきました。
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田村さん
おはようございます。ハッピーイースターですね。今朝シェア先のオーナーさんからチョコレートイースターエッグいただきました。
この間仕事探しながらチャイルドケアに関することを合間にしていました。
仕事はジャパレスを辞退したので職探し続行中です。
レジュメは昨日でオンライン含めると50超えたくらいかなって感じです。そのうち最初の20くらいで3件面接までこぎつけたのですがトライアルの連絡来ずでした。仕事探しやっててしんどい時もありますが、嫌々ジャパレスで働くよりはいっかと思い直してぽちぽちレジュメを配る日々です。
一昨日あまりにも精神的に疲れた感じがしたので思いの丈を書き出してみたらすごくどうでもいいこと、というか中身のない不安で縛られていたことがわかりました。変なのーと笑っちゃいました。
チャイルドケア関連は図書館から本を借り辞書片手に読んでいますが、もう知ってる部分が3〜4割あるので興味深いなぁと思いながら読んでいます。亀の歩みですが笑
それと1軒だけですが、チャイルドケアセンターにsurvey行けました!
実際にやってみると本題に入るまでの説明(自己紹介とか動機)がほとんどになってしまって、かつ先生も仕事の合間なので短期決戦の様相でした。
英語で子供に関わる人の話を聞けたのはとても良かったです。アドバイスありがとうございました。
シェアのオーナーさんともこの話をしてて、もし働きたいのならOSHC(out of school hour
care)だとcertificate無しでもいけるんじゃないかなと教えていただきました。子供に教える英語力…と思いながらも手段としてとてもいいなぁと思いました。
Play groupというのも至る所にボランティア募集を随時しているみたいなのでアプライするつもりでいます。子供向けイベントのボランティアも積極的にあるみたいなので、そこも要チェックです。
また、先ほどのチャイルドケアに関するブログの記事読みました。
書いてらした資本主義と保育、介護の業界は相容れにくい構造というのは強く感じます。
保育や介護を大事にしないと後々社会的に大変なことになると思っているのですが、資本主義の風潮の中にいると善処しましょうみたいな拍子抜けする反応しか返ってきません。机上の空論みたいな。
日常生活に密着してるから、分かりやすい変化を感じられない故?と思ったり。
とりあえず北欧のやり方をなぞるのをみて頭で考えよう!?と思ったり。
オーストラリアでもDiplomaの人を最低何人置きましょうというのも人手不足で実際ちゃんとなされていない所もあると聞きます。日本も保育所の広さ定義があるけど守られず無認可として稼働していて、でも求める人はたくさんいる、無くなると困る人がたくさんいるとか…書き出したらキリがないので、またの機会にお話できたらと思います。
あとシェアとてもいい感じです。
ゆっくり意識して休んだので咳止まりました!ご心配おかけしました。
週何日か娘さんがこっちに来るのですが、オーナーさんと娘さんが喋っているの1〜2割しか聞き取れません。でも私に話しかけてくれるのはほぼ分かります。言い方いっぱい変えてゆっくり分かりやすくしてくれてることに感謝しつつもこのままではいけないので、娘さんからいいよと勧められた小説も借りて読んでます。子供向けなので表現が簡潔で、でもネイティブが使う言い回しがたくさんあるのでとても勉強になります。
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田村返信
> レジュメは昨日でオンライン含めると50超えた~くらいかなって感じです。そのうち最初の20くらいで3件面接までこぎつけたのですがトライアルの連絡来ずでした。
おおー、それって結構確率いいよ。ローカルは、忘れた頃に言ってくるし(3か月後とか)、まあ、「種まき」してると思ったらいいです。いつか芽が出ることもある、と。
> 一昨日あまりにも精神的に疲れた感じ~変なのーと笑っちゃいました。
あはは、そこで笑えるくらいだったらOKです。
> チャイルドケア関連は図書館から本を借り辞書片手に読んでいますが、もう知ってる部分が3~4割あるので興味深いなぁと思いながら読んでいます。
おー、すごいすごい。一冊読んだら達成感あるでしょう?
それで調子に乗ってください(笑)
やることによって次に繋げる、次のモチベーションは今作るという感じ。
> それと1軒だけですが、チャイルドケアセンターにsurvey行けました!
> 英語で子供に関わる人の話を聞けたのはとても良かったです。アドバイスありがとうございました。
これも最初の一回目が大変なんだよねー。
一回目が出来たら、二回目以降は楽になるし、だんだんコツが分かるようになります
百聞は一見にしかずというけど、本当に観ると頭の入り方が全然違うしね。
ということで既に手応えを感じておられるようです。
「ヘジンさんの二回目ワーホリ攻略~「子ども」研究視点」への1件のフィードバック