米田くん、故郷の五條市で塾起業

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五條市の米田くんが自分の塾をついに起業したとの連絡を頂いたので、シェアしますね。

誰それ?という方は、過去のFBの記事(2019年=コロナ前の帰省時、11月27日に奈良県五條市の米田くんを訪ねたときの写真39枚つきの記事)をご参照。最初にオーストラリアにワーホリに来たのは、えーと、2015年ですね。なんとちょっと前の記事の稲森くんと同じように時期です。帰国後に、初の全国オフ(京都オフ)にも参加されてるし、五條のあとにやった京都オフ(12/2)にも参加されてます

米田くんは、上の記事にも書いてあるように、地方創生の起業の会社にはいって頑張っておりました。もっぱら今と同じように塾部門を担当。
もともとは学校の先生。中学校で技術を2年教えていたらしいです(そういえば最近人気らしい高専出身だったかな)。

さて前フリはこのくらいにして、米田くんからの報告では、塾はもう始動しているのですが、パブリック用のホームページとPV、それにマスコットキャラ(なんとカワウソ)などを依頼してたのが出来たそうなので、そのお披露目。塾の子供さんたちがPVに出演してて可愛いし、出演許可してくださった親御さんともどもいい感じで人間関係が作られているのだなと思われます。

まだ試案だそうですが、彼のHPはここです
冒頭の写真が、彼のHPの一番最初の部分です。

PVも出来たと。

で、PVでも語ってる「3つのチカラ」と、あと冒頭のメッセージがこれ↓

ということで、
米田くんからのメール

「田村さん、こんばんは!お久しぶりです~!!

塾のHP、だいぶできてきたのと、PV撮影も終わったので見てもらいたいなということで参上しました!!

自分でやってるのはある程度のアイデア出しで、撮影もHPもお金払ってしているうえ、そのHPは文章もQ&Aもまだ製作途中なので、あまり自慢できたものではありませんが・・・(ブログもいったんnoteに飛ばしていますが、来週にはHP内のブログになる予定です)

強いて自慢できるとすれば、
今のご時世、HPやPVに出演してもいいよという親子がこれだけ集まってくれたのは僕のキャラクター、塾の雰囲気作りのおかげかもな、なんて思ってます笑

もし気になるところがあればアドバイスもいただければ幸いですが、
何より、APLACでの経験や、それを通しての人との出会い(特に田村さん、ジュンヤさん・すがいさん)のおかげでめちゃ楽しませてもらっているということが伝われば幸いです\(^o^)/

僕の返信と例によって補充尋問(笑)

米田くーん、田村です
塾の近況メール、ありがとうございました

いやあ立派なものが出来つつありますねー。
これ、もうちょっとカタチにして紹介したいんですけど、いくつか質問させてください。

(HPの技術面での感想とアドバイスは省略)
以上は技術面ですが、これから本質面。

突っ込んだ質問ですけど、

いわゆる「普通の教師」(小中学校の教諭職)も経験されて(ワーホリに行く前)、今回も普通の教師をすることもできると思います。人手不足みたいだし。なのに、あえて塾にしたのは、なぜですか?
つまり、学校の先生ではできないけど、塾の先生ならば出来ること、また自分の理想からすれば、塾の形態の方がやりやすいと思ったんじゃないかと思うのですが、それは何でしょうか?

第二に、PVで説明している3つの力、聞く力、質問する力、取り組む力に関連しますが、勉強に困ったことがないというのは驚きです(^^)

でもそれは、日頃から授業でかなり消化できていたからだという王道ですよね。勉強のできる子って大体そうですから。

でも、僕は思うのですが、そもそも学校の先生の話を聞きたくない、質問する気にもならないって人もいると思うのですよね。
で、その差はどこにあるのかというと、「他者に対する親愛感」が高いかどうかかもしれないです。
つまり、先生(他人)というだけで、構えてしまったり、敵視してしまったり、人として接触することハードルが高いか低いかです。

コミーくん(米田くんの愛称)の場合、そのハードルが低いですよね。構えないですよね。
それは多分、子どもたちにもわかると思います、この大人は構えてないな、自分をどうこうしようという下心がないな、話を聴いてくれるなって直感的にわかると思うのですよ。

なので先生としては適性ありありなんだけど、それは先生の適性だけではなく、勉強の適性、ひいては社会の適性なんだと思います。

あなたが重視している力は、さかのぼっていけば、他人に対してそんなに怖がらず、オープンハートで接していくことだと思います。

だからこそ、勉強が出来るようになる、あるいは教育の要諦は、子どもたちに対してこの世界、この世界にいる人間が、思ってる以上に面白いもので、いじくって遊べばいいんだよって伝えることではないか、

その部分が充実していくと、自然と面白がって話もきくし、面白くなりたいからわからん部分を聞くようにもなるし、ひいては問題への取り組み方も変わっていく、、、、という理解でよろしいでしょうか?

以下、第三、第四と続くのですが収集がつかなくなって(面白いけどまとまらない)省略。

最後に、ところで、「かわうそ」ってなに?あとイラストとか、誰にやってもらったんですか?いい感じに仕上がってますけど。

米田くんの返信

こんばんは!お返事ありがとうございます!!
僕も1つずつお返事させていただきますね!

>いわゆる「普通の教師」(小中学校の教諭職)も経験されて(ワーホリに行く前)、今回も普通の教師をすることもできると思います。人手不足みたいだし。なのに、あえて塾にしたのは、なぜですか?

いろいろありますが、自分が納得できないことでもしなければいけないことが多いから、というのが一番ですかね・・・?
例としては、
・意味不明な校則守らせないといけない
・教科の指導内容も国が決めたものに沿わないといけない
・通知表の評価も実質相対評価
・意見が合わない先生と一緒に部活指導
などなど。

また、上記理由とも重複しますが、とにかく窮屈で動きづらい環境が自分には合わないと思った、というのもあります。

あとは、田村さんもちょうど仰っしゃられておりますが、多くの生徒を見ていて
“学校の先生”というだけで壁を作ってしまっている子が少なくない(から、メッセージが届きにくい)、と感じたということもありますね。
これに関しては自分の立ちふるまいや声掛けで、そういう子たちにも自分の声が届くようにもできるのでしょうが。

なので、同じく”自分が納得できないことでもしなければいけない”という理由から、雇われの塾講師も辞めました!

それから塾であれば、英語・数学・技術・その他教えたいことをなんでも教えられるというのが最高です!!

ただ、1つ心残りがあったとすれば、これは以前から田村さんともお話させていただいておりましたし、
田村さんのこのメールの”第4″でも触れられていることですが、学校で働いているからこそ助けられる(というと少しおこがましいですが)子が少なくないということです。
それは逆もまた然りで、学校じゃ難しいけど塾だと助けられる、というパターンもあるだろうということで割り切りましたが、
単純に自分の努力次第で救える子の多さでいうと学校だろうなとは今も思っています。

 

>第二に、PVで説明している3つの力、聞く力、質問する力、取り組む力に関連しますが、勉強に困ったことがないというのは驚きです(^^)
>~その部分が充実していくと、自然と面白がって話もきくし、面白くなりたいからわからん部分を聞くようにもなるし、ひいては問題への取り組み方も変わっていく、、、、という理解でよろしいでしょうか?

何回うなずいたかわからないくらい、「そう、それが言いたかったんだよ!!」状態です!笑
加えるのであれば、
・せっかく自分のために話してくれているのにしっかり聞かなければ!
・ここで自分が何か成長せねば、自分の時間も、話してくれているその人の時間ももったいない!
といった気持ちも、「他者に対する親愛感」の中にあったかなと思います。

“勉強に困ったことはない”というのは少し語弊があるかもしれませんね^^;
正確には、”勉強に関してはほぼ努力に比例して自分の納豆できるレベルの結果を出すことができた”かな?
テスト前の勉強自体は相当ストレスだったので、
ストレスに比例してかゆくなった持病のアトピーとも相まって、
勉強自体はまぁまぁしんどかったです。
(逆に中学から8年やってたサッカーは勉強とくらべてもけっこう頑張ってたつもりでしたが、結局最後の試合もベンチ入りすらできませんでした笑)

毎回のことながら、やはり田村さんの魅力的な文には脱帽です。
僕もブログで気持ちや情報をどんどん発信する練習をして、
あまり得意でない言語化能力を鍛えていきます!!

ひとまずここまで返信させていただきます\(^o^)/

>最後に、ところで、「かわうそ」ってなに?

ちょうどHPの「なぜカワウソ?」というQ&Aのところに載せる文章ができたので、コピペさせてもらいます!
創作はなく、「何かマスコットほしいな~」から始まったのではなくて、カワウソが好きになった→塾のマスコットになってもらおうという経緯です^^
最初は可能であれば本物のカワウソを飼育しようと考えていたのですが、(それで市内を散歩してたら良い宣伝にもなるのになとも)
かなりつきっきりで面倒を見てあげないと厳しそうなので、老後の楽しみにとっておくことにしました笑

ご質問ありがとうございます!語ってもいいでしょうか?
きっかけはおそらく多くの方と同じで、コツメカワウソの容姿や立ち振る舞い、愛くるしさに心を掴まれたからです。
そして、TV・YouTube・書籍などで知れば知るほど、その不思議さや知能の高さに魅了されていきました。
特に印象深かったのは、KOTSUMETというチャンネルのカワウソ”コタロー”くんのご飯の食べ方。
いわゆる”カリカリ”を食べる際、1粒を水に浸して食べ、1粒をそのまま食べるということを繰り返して食べるんです!
参考:https://www.youtube.com/watch?v=1-zC1igg9PM
私は教える仕事以外で何かをするとしたら、飲食関係の仕事をしたいと思うくらい、食べることへの関心は高いのですが、それもあってか、食べ方にもこだわりを持っている(個性がある)ということに感動しました。
体の大きさや寿命は異なっても、やはり同じ生き物なのだなぁと。
その存在の尊さを忘れてはいけないし、できるかぎり多種多様な生物と共存していけるような世界にしていきたいなぁと。
そしてこの気持ちは、僕の生徒達みんなにも持ってもらいたいなと思いました。
その他にも、
・オオカミ→イヌや、ヤマネコ→イエネコのように長い年月をかけて人間に飼いならされてきたのではなく、カワウソたちは”野生”のままと言える。それでいてあれだけ人とコミュニケーションがとれるということ。(同じ理由で、イルカやシャチなども大好きです!まぁイヌネコも他の動物も相当好きなんですが笑)
・”獺祭”という言葉の語源となっている(意味:カワウソはとった魚を陸地に並べる習慣があり、そこから転じて、多くの書物を広げて調べ物をすることを指します)
・条約、絶滅などの動物と人間を取り巻く問題などにも関心を持つ機会となる
というふうに、知ること、学ぶことの楽しみも教えてくれる生き物だなということで、塾のマスコットキャラとさせていただきました!
最後までお読みいただき、感謝です!!
※ちなみに私(こめだ)は絵心が壊滅的なので、デザイナーの西岡正琢さんに作っていただいたのですが、私の雰囲気が出るようにデザインしてくださったそうです!笑

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ということで長くなったのでもう〆ますが、省略部分は経営戦略や、昨今の時代背景、教育の今の問題性などです。とっても面白いんだけど、面白いだけにいくらでも語れて終わらない(笑)。
それに、教育問題って特にそうだと思うのですが、誰でもなんかは語れるのですよね。でもって、科学としての再現性と実証でいえば、数十年スパンだから結局よくわからない。よくわからないから、また言いたい放題みたいになってるキライもなきにしにあらず。
話をしてて、僕の方が、「あかん、これ空中戦になるわ」と思って打ち切りました。そんなことよりも、子供にとって「好きな先生」であるかどうかが重要で、それが全てかもしれないなと。省みれば、自分にも好きな先生(そうでない先生)がいて、好きな先生はナチュラルに尊敬できたし、何が言いたいのか子供心にもわかったような気がした。今でも覚えてるし。
だから、米田くんというキャラ、人間性が良ければ(それは子どもたちのPVの顔を見てるとなんとなくわかる)、それで十分のような気もしました。
逆に、いくら麗々しく完璧な教育理論を語ったところで、子供に嫌われてたら何の実践効果もないわけですしねー。

ということで、空中戦は酒飲みながら続きをやりましょう。

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