DIO(Do it ourself)~ 自分らで助け合おうぜ~第二回目吉田債実行

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吉田債というのは、メルボルンで家族移住で頑張ってる吉田さんご一家への支援・投資案件です。詳細は語ルシス会議室の吉田債スレッド参照。

クラウド・ファンディングではない、もっと目に見えたアナログ・ファンディングであり、人と人との具体的なつながりが可視化できて、しかも金融商品として成り立つもの(期限5年、確定年利5%)として僕が思いついたものですが、昨年の第一回のときには出資希望額400万を越え、今回の第二回には540万円ほどになってます。

もっとも全額いきなり借りるわけではなく、必要に応じて小刻みにステップ踏んでやってます。
去年行った第一回起債における実行額は170万程度。あまりにも多く借りすぎると吉田さんの金利負担がしんどいので。

今回の第二回目は、457ビザが出るまでの8-9合目まで漕ぎ着けての最終段階での実弾援助です。
第二回の第一陣、日本からの集計50万、僕の口座経由で、さきほど吉田さんの口座に振り込みました。レートが83円切るので6000ドルほどになりました。
オーストラリアから直接1000ドル送金分とあわせて、合計7000ドル
一ヶ月の教育費が3500ドルで、3月15日支払いとのことですので、これで3月と4月分はいける勘定です。

次々回の5月15日までにビザが出れば学費は一気にゼロになるので、反転攻勢です。
出なかった場合は、第二陣が行く予定です。同額いけば、5月と6月はいける。
7月15日までにはタックスリターンが返ってきます。去年度実績では1万2000ドル返ってきたらしいので、これで10月くらいまではいけるでしょう。なんぼなんでもそれまで待てば457(TSS)ビザが降りると思います。それでもダメなら、第三陣いくぞ。

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趣旨は簡単です。
もーね、国も世間もそんなにアテにできないもん。
まあ、バッサリ否定する気はないし、そういった大きなシステムはそれはそれで支持も義務も果しますよ。でも、それでも現実問題足りないんだったら、どうすればいい?俺らで助け合っちゃえばいい、自分らでハンドメイドのシステムを作ってしまえばいい。

別に改まって組織にしなくてもいいし、綱領もいらない。
人間的に好きな奴、頑張ってほしいなって思う人、その人に、自分が無理なくできる範囲でヘルプができればそれでいい。赤十字とか中間団体飛ばして、ダイレクトにC to Cのシェアリング経済的にやってった方が効率がいい。それでどれだけできるものか?それをやってます。全部可視化できて、全部納得できるもの。

この場合は家族移住の457(TSS)ビザ→186雇用者指名永住の過程にある場合の互助システムをどう作るかです。
457→186は最初に雇用者ありきであり、特に熟練現場系だったら鉄板に仕事はある。でも、そこにいくまで時間がかかる。特に457申請の資料揃えとか、雇用主の動きとか、そして移民局の仕事の速さと正確さ(これがねー、一番アテにならないしねー)。
だから、途中で軍資金が途絶えるというのが一番の問題。

その代わり、取れてしまえば、すでに職もあるし、キャリア(現地での実働経験)も日々積み上がっているんだし、返済は確実なのですよ。なんせお子さんの教育費数千ドルが(州によって違うが)半額ないしゼロになる。もうこれだけで勝ったも同然。永住権取れたら、さらに完全無料になるし、OVHC(強制健康保険)もいらないし、税率もどかんと安くなるからさらに鉄板。てか鋼鉄。

だから457-186系統の人は、その人が人間的に信頼できるのであれば、返済はほぼ確実であり、へたな金融商品よりもずっと良い利回りで組める。
だったらプロの機関(銀行とか)が貸せばいいじゃんって思うけど、今のプロ金融はそういう実質審査をする力がないから、まず貸してくれない。「永住権融資」なんか、まあ却下でしょう。
ならば俺達で、って話です。

一方、日本からダイレクトで189(独立移住)というエリートコースの場合は、よう融資できないかもしれない。なぜなら、永住権取っただけでは就職できない(現地キャリアがない)。現場から叩き上げで189まで数え役満で上がってくる人ならいいけど、そうでないなら貸せない。返済予定が立たないからです。
その代わり、そういう人には、仕事のチャンスを与えた方がいい。その場合は、皆のネットワークを最大限使って、それをサポートすればいい。それも徐々に考え中だし、職ゲットノウハウの実戦情報などの蓄積とか、なんかできることはまだまだあると思う。

また永住権の半数を数える結婚ビザでも同じく相互援助の余地は十分ある。
さらに、日本国内の就職、内地移住、世界的なノマド的ライフスタイル、生活しんどいときの一時的なシェルター(セーフハウス)、自分や子供の療養のためのリーズナブルな一時的転地先、親の介護の負担シェア、、、いくらでもできると思う。特に日本社会は「すべり台社会」と言われているように、ひとつコケたら奈落の底まで落ちていっちゃう恐さがある。だからこそ、早い段階、コケそうになってるくらいの段階で、バン!と力強く支える力がいると思う。

それが既存のシステムで足りないなら、自分らで作ってしまえばいい。
抽象的にではなく、具体的個人的に助けたい人を助けられたらいい。
その大きな見返りで、自分も又助けられたらいい。そして助けられたら又助けたらいい。

ということで吉田さんには、永住権取れたら(457取得後返済過程に入ったらでもいい)、後からくる連中のために、手に職現場系の就職の斡旋、ノウハウの伝授など、積極的にやっていただきたいことが山ほどあります。
最終的には自分らで会社ぶったてて、それで自分がスポンサーになれるところまでいってほしい、さらにゆくゆくは、それを誰かにやらせてシステム化できたらもっといい。

すごーく素朴な感情(ああ、頑張ってほしいなー or もっと「生きてる」って感じがほしいなー or もう不安で押しつぶされそうだから安心したいよ、とか)を原点にして、そこからブレず、大人の事情で歪めもせず、時代の最先端(でなくてもいいが)のプロフェッショナルなスキルを使ってそれを実現していくこと。

それが面白い。
一番チャレンジングで、一番後ろめたくなくて、エブリワンハッピーで。
でも、考えてみたら、人類の先輩たちはそうやってこれまでやってきたわけで、俺らもそれを受け継ぐだけ。何も珍しい話ではないはず。ふつーの話なんだろう。

↓昨年、シドニーに来られた時の吉田さんご一家(の一部 あとお二人娘さんがおられます)

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