という本があります。
しこしこスキャンしたので全文PDFで持ってますが、1994年、僕がオーストラリアに最初にやってきた年に刊行されてます。まだケータイもインターネットもない頃の話。行く前にこれを読んで「おーし!」と思ったもんです。ここの序文がすごい良いので、参考にあげておきます。
この著者はメレルリンチのアジアパシフィックの会長だった人、世界のトップエリートと呼んでいいくらいだけど、その人が若い頃に何やってきたかを序文で書いてます。アウェイ感200%の高野山で死んでたところから始まるんんだけど、おー、世界の連中というのはこのレベルか~って感動した。
てか、スケールがド外れてて、人間というのは、その気になればこれだけ豊かな人生を過ごせるのかと。たかがオーストラリア一国に行くくらいで何ビビってんだよ、俺はって感じで、それがもう嬉しくて、うれしくて。
とまあ、これでさえ序文の一部しかなく、これだけの経験と視野を持ってる人が500頁以上にわたって日本をはじめとするアジア諸国の本質と情勢を語るもので面白いです。でも、やっぱ序文が一番面白く、たまに読み直しては、そーだよな~、このくらいのスケールで生きなきゃ嘘だよなーと思うのであります。なんぜネットもなにもない時代にこれだけやってるわけんだから、今だったらこの数倍出来なきゃ嘘でしょう?って。
こっちに来て思ったのは、ここまで豊富かどうかはともかく、世界から来てる連中(あるいは地のオージーでも)、とにかく経験の量と質がケタ違い。そんな短い時間の間に、なんでそんなにあれこれ出来るの?って。
これが世界の、いや地球の標準レベルかーとは思いましたし、やっぱうれしかったです。今でも改めて確認するほどにうれしい。
遠慮はいらない、好きにやりゃあいいんだよって、それがこの星のルールなんだって。