金子梨恵さん ラウンドへ

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去年の11月に来られた金子さん(過去紹介記事)ですが、いよいよラウンドへGOです。その前にご挨拶を~って話で、双方、バンショー(万障)繰り合わせて、結局、彼女のシェア先のchatswood駅前で待ち合わせ。

いやいや、おひさし(でもないか)。
Coogeeのシェア先に行ったんだけど、今度は雰囲気変えてchatswoodのフィリピン人などアジア系のシェア先へ移動。すみれ(加藤)さんちでもあり、紹介で。そこが楽しいらしくて、フィリピンの料理とか教えてもらって、毎日(毎分毎秒)が女子会みたいな、きゃっきゃシェアっぽいです。いやあ、楽しくてなにより。

最初の頃は「お金が~」「シフトが入らん」とかドキドキだったんだけど(誰でもそうよね)、ちょっと前のオフ会で新堀くんから話を聞いて、ちょっと安心したとか。なぜかというと、ちょっと前に書いたけど、彼も今でこそ週千ドル以上余裕で稼いで「もう金いらんし」状態なのだが、来たばっかのころは全財産10ドルまでいったとかなんとか。で、「誰でもそうなんだ~」という当たり前の事実を改めて確認して、ほっとしたとか。

この点はですね、これは常に言ってることだけど、もう毎回言ったほうがいいかなって思うところでもあるんですが、このブログにせよ、体験談にせよ、後から読む人にとっては「見上げるような偉人山脈」みたいに見えるかしらんけど、違うって。来たときは、皆さん似たようなものですよ。「た、た、田村さん、ど、ど、どうしょう?」みたいな感じで。それが滑った転んだ、笑った泣いたとかやってると自然とああなると。体験談書いてくれた人だって、どうだ俺様すごいだろう?とドヤ顔で書いてるわけではなく、「こんな自分も出来た!」ってことを知ってほしいってモチベーションで書いてるんだから、そこはほんと誤解なきよう。最初からスゴイ人がスゴイことをやってるんじゃないんだよ。普通の人が、普通にジタバタして、普通にやってるだけなんだよー。それを後から見るとグレートに映るだけです。あそこに書かれていることは、基本、誰にとっても射程距離にあることだと思っていいです。

ということで金子さんも、お金が~!状態も一応クリア。まあ、そーんな余裕バリバリってわけではないにせよ、そんな引きつってるわけではない。
それどころか、以下に述べる晩飯ですけど、さんざんお世話になってるから、ここは私が!とおごってもらいました。普通は常に割り勘(一番対等ぽくていいし)なんだけど、ここはゴチになりました。なんか初給料でネクタイ贈ってもらったお父さん的な立場ぽくて、それも無下に却下ってのも野暮だよねってことで。押忍、ごっつあんでした。

で、晩飯でも食おうという話になったわけですが、chatswoodっていえばココでしょうと、例の(知ってる人は知っている~在住日本人でも愛好者多し)レモン・グローブの葡萄園。何度も紹介してますけど。北京料理で小麦粉系、その場で打っている手打ち麺と手打ち餃子の皮が、ぷにゅぷにゅして美味しい。あとズラリと並んでる名前も見当もつかない中国家庭料理「おばんざい」的な一品がナイスです。

 左端がギョーザ。焼餃子の底に薄く小麦粉溶いたのを流して最後パリッパリのクレープみたいに仕上げて、天地ひっくり返して皿に盛るという、この店のシグニチャー・ディッシュのような。真ん中がオススメの激辛いけど美味い担々麺。日本では「たんたん」だけど、こちらでは「ダンダン・ヌードル」と言ってます。

左上がおばんざい的な一品。品数多いけど、セロリの一品、キャベツの一品、それぞれ酢漬けで、サラダというか、お新香というか、マリネというかようわからんのだけど、絶妙な味付けで美味いです(レシピーが見当つかん)。他にも鶏の足とか豚の耳の千切り(言われないとわからんけど)とかあるけど、セロリとキャベツの二品は誰でもとっつきやすいと思います。同じ皿の色の黒い手前の物体は、茄子の煮付けだったかな。
右端にあるのが、色が変わるまで殻ごと煮しめたゆで卵で、八角など(推測)の独特の風味が美味。一個1ドルか2ドルとかそんなもん。煮しめる汁の素が中華系スーパーで売ってるんだけど、一気に十数個くらい煮る分量なので、自分らだけでは多すぎる。

あ、レモングローブといえば、あそこの階上に昔っからフィリピンスーパーがあるのですよね。僕も入ったことあるけど、何買えばいいのかわからんかったが、金子さん、僕が電話してる最中、とっととこ入ってってシェアメイトに教えてもらったとかいう一品を買ってました。やるじゃん。

この日は飯食って、くっちゃべっただけですけど、あ、あとはラウンドに出かける心構えというか、サラリーマンが出張に行くんじゃないんだよー、「夢と冒険の旅」にいくんだよって。

これも何度も何度もいいますけど、ラウンドって(ワーホリ全般がそうだけど)、無重力空間みたいなもので、何をしてもいい。逆に言えば、これさえやっておけばOKというスケジュールや補助線みたいなものがない。線を引いて、あそこがゴールですよってものはない。まず、この無重力に慣れて、無重力を楽しむことを覚え、さらに無重力を満喫することを体得してほしいですねー。

なぜってね、人生百年とかいってるけど、実際には30代後半や40代くらいで無重力ぽくなっていくから。「これをやれ」「これに成功しろ」とか押し付けられるのは、ムカつく反面、まだ楽です。それさえやってれば周囲の承認はあるし、自分でもなにごとかの達成感はあるから。それがなくなって、なーんも無くて、自由っちゃ自由なんだろうけど、何をしていいのか分からん、生きるためにあれこれ×アクセクするにせよ、基本的な座標設定がないから、これでいいのか?という不安も不満も残る。かといって何をすればいいのかわからん。
これにヤられると、中年期鬱になります。先日も40代以上のひきこもりが大量にいるとか報道されたけど、実は40歳過ぎてからひきこもってる人が過半数だという点がポイントだと思いますね。若いときはエリートやらバリバリやってた人が、なんかの拍子でリズムを失うと迷走しちゃう。「無重力酔い」みたいな感じですかね?

そうならないためにも、無重力=自由なんだから、自分で座標設定できる力を持つこと。これはエッセイで書くくらいの内容があるんだけど、よく小学校の下校のときとか、「横断歩道の白い部分しか踏んじゃダメ」とか自分に課してムキになってませんでしたか?あれが、「自分で座標設定する力」だと思います。くだらないんだけど、本人は燃えている。誰に強制されたわけでもない、完全にオリジナル。子供は偉大で、そんなの毎分単位くらいでバコバコ量産できる。自分で座標を作る力が子供には(人には)ある。でも他人の顔色ばっか見てるとその力が消えていく。だから取り戻しておいでって。

二回目ワーホリ権利獲得にそんなにムキになるなというのも、あれも誰かにゴールを作ってもらうと楽だという心理があるから。ほんとの意味で自由な冒険をやってるわけでもない。

金子さんも、すでに旅の空におられると思いますが、夢と冒険の旅を紡いでください。
「夢と冒険」というと、ちょい浮世離れしてピンとこなかったら、こう言い換えたらいいかな、夢(勝手な思い込み)で、冒険(あんま深いこと考えずにとりあえずやってみる)ってことです。これなら出来そうでしょ?
もちろん勝手な思い込みだから、裏切られたりもしますよ、はい、それはもう、当然のように(笑)、でも、そこからドラマが始まるんですよね。

PS:chatswoodの改札で待ち合わせているとき、ばったりYさんに会いました。あら、懐かしや、2015年のお正月に来られて。あれ、どっかで見た顔だな?と思ってると、向こうもそうで、しばしお見合いして「え?」「え?」「おー!」という。「まだ居るんですよー!」って。絶賛婚活中で、でも最近付き合ってた彼とわかれてとか。その際、金子さんとツーショット写真も撮ったんだけど、載せてもいい?というと、えー?!的な感じで、確定的な承認は得られなかったので、載せないことにします。お姉さんも過去にワーホリで来て、いつぞやは家族旅行とかで、ご両親ともども一家総出でご挨拶に来ていただいて、いや、その節は。てか、今度一人で遊びにおいでね。

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