最近のスーパーでみかけるインド食品の進化

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皆さま、こんにちわ、シドニー食生活向上委員会の田村です。

最近ですね、近所のスーパー(Coles)に買い物にいって、エスニック系の食品の長~い陳列棚があるんですけど、ふと気がつくとインド系のコーナーが以前よりも充実している。
ほお?と思って仔細にみると、これがなかなかおもしろい。大体がインスタント(インド)カレーなんですけど、段々凝ってきてる反面、値段は安めになってきている。

以前は瓶詰めのカレールーが1-2社、多くて3社くらいで、総じてお値段も高めで(5-7ドル)で、ルーの味も今ひとつでして、別途ストックを加えないとならない感じでした。

ところが最近見てみると、やたら色々出ている。

この上下↓↑は、Masterfood社ですので世界企業が出しているものです。こっちではケチャップとBBQソースで見かけるロゴです。上はこちらでよく見かけるインドカレー。

↑これは何なんでしょうねー、同じ会社ですけど、カレーとはちょっと違うみたいです。値段もやすいし。JAIPURって今調べたらジャイブルって地名で北インドの方です。右はカシミアと年中ドンパチやってるので有名なカシミールですね。カシミールのほうれん草、、、ほお!って感じですね、よくわかりませんね。後日挑戦しなければ。安いし。

でもここらへんは世界企業の汎用品って感じですけど、下になるともっと芸が細かくなります。

↑上の写真のさらに上段の商品は、”Street Kitchen”というシリーズ商品ですね。味の素の「Cook  Do」みたいな。写真小さくて見えにくいのですが、名前もひとひねりしてますね。ただのコーマやバターチキンではなく、「パンジャブ・カシュー・コーマ」「ノースインディアン・バターチキン」と細かく限定することで、なんかスペシャル感とか本物感を出すというマーケティングでよくあるネーミング技法ですねー。

あ、こちらにきて知ったのですが、素朴に「インドカレー」という商品は殆どなくて、その中で、ヴィンダルーとか、ローガンジャとか、ティッカマサラとか、コーマとか、オーストラリア人がやたら好きなのかどこに行ってもあるバターチキンとか色々あります。ほうれん草とフェッタチーズという黄金のコンビ(パイでもピザでもなんでもある)で作ったカレー、パラックパニーアなんてのもあります。
もうそういう名前で呼ばれますので、嫌でも覚えてしまいます。正直、そんなに味の違いがわかってるわけでもないです。さすがにヴィンダ・ルーは一番辛いので覚えてましたけど(でも一番美味いので個人的には好き)、目をつぶって食って、どれがローガンでどれがコーマかとか言われてもようわからんです。

この点、タイカレーとは対照的で、タイの場合は、レッド、グリーン、イエローというゴレンジャー的なカラーリング名前に、あとマスマンカレー(好き)、それにペナンカレーくらいです。ほんとはタイ語でちゃんとした名前があるんだろうけど、そこは控えめですね。

上の写真の下の段の商品、Passage to Indiaというシリーズで、これは「インドへの道」、ダサいな、うーん、「インド回廊」「インド街道」「インド路」の方がいいかな、うーん、適訳が、、、まあ、いいや。

で、あれこれ悩んで買ったのが、これ 上のStreet kitchenの右端の隣に見えてますが、また別に一列ずらっと並んでました。

単に特売やってたってのもあるんですけど、Street Kitchenと同じ包装形態でなかの袋が見えるようになってて、そこにスパイス現物がついてるのが面白いと思ったからです。
これは Space Tailorってシリーズ名で、テイラーは洋服仕立屋のテイラーですよね。意訳してお好みに応じてオーダーメイドでスパイスを調合しますよってニュアンスなんでしょうね、スパイス職人、スパイス調香師みたいな。お綺麗な女性が写ってますけど、これが、タイトルの下にあるアンジャム・アナンドさんなのでしょうかね。「山田花子(もっとカッコいい名前で)の今日の一品(ひとしな、と読ませる)」みたいな?
カレーの名前もローガンジャだけではなく、ラスティックがつきます。Rustic、素朴な、田舎風の、シンプルなって意味です。

で、気に入ったのは、簡にして要を得たプレゼンパッケで、左下に知りたい情報が簡潔に書かれてます。

辛さはどのくらいかというと、唐辛子一つのマイルド
作るのが面倒くさいんじゃないかという点については、スパイスを熱して、材料とルーをいれて、かき混ぜて、煮込むだけ。簡単じゃん、と。3つも袋があるので面倒くさげに見えるんだけど、そうじゃないよと。
あと、右には、人工保存料、着色料、甘味料は使用していませんという定番な。

ま、騙されたと思って買ってみるべ。失敗したところで4ドルですからね。

作ってみました。

家に帰って広げてみると、パッケージは短冊状の紙一つで、考えたなーと。あとは強烈なパウチで止めてある。
3つの袋のうち左端が(反射して見えにくいけど)スパイスです。
どういうスパイスがあるかも解説してくれています。

ベイリーフ(月桂樹)は、メロウ(まろやか)な香りを。ブラック・カルダモンはSmoky depthだから、なんだろ、奥深い燻蒸香とでもいうのかな。クローブはpungent(酸味、ピリ辛味、塩味、鮮やかなど意味が沢山あるが)次がSweetnessだから、うーん、難しいなこれ、多分なんらかの刺激のある甘さだと思うのだけど。
以下続きます。
ま、ぶっちゃけ、食ってもよく分からなかったんだけどさ(笑) まだまだスパイスを理解するほど舌が肥えてないですね。ワサビや生姜だったらわかるけど、「うーん、カルダモン、もうちょっと入れた方がいいな」とかわからん。

分からなくも作ることは出来るし、食べることも出来ます。
まず、オイルにスパイス袋をあけて、しばし熱して、、、

適当にあった具、鶏もも肉(ローガンジャは本当はラム肉なんだが、そこらへんはどうでもいい)、玉ねぎ、マッシュルームと、見栄え用に色が欲しいのでピーマンを少々

でもってルーをぶちまけると

おー、結構、っぽい感じになるではないか。
で、simmerする。こっちきて初期に覚えた英単語ですね。弱火でぐつぐつ煮込むこと。

簡単にできます~って書いてあったから、ほんと簡単に作りました。全部で10分もかかってないです。野菜を選んだり、切ったりする時間を除けば、5分もかからん。

お味は?というと、意外といけます。
そんなめちゃくちゃ美味~!ってことはないですよ。こっちのインド料理のTakeawayの方が倍は美味いです。レストランでちゃんと食べたらさらにその倍は美味いです。
だけどテイクアウェイでも12ドルくらいはするでしょうし、レストランで食べたらその倍前後はします。これで4ドル(まあ特売だったので、普通は5.5ドル)だったらお値打ちかも。

それに結構量はあるのですよ
1人前サーブしてもまだこんなに残ってるし(結局2.5回くらい食べられた)

まあ、量は具を沢山入れればいいって話だけど、でもあんまり入れすぎると味が薄くなるので自ずと限度はあるし。

ということでまた違う一品にも挑戦したいと思います。

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