2024年帰省記(3)津オフ

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京都から津まで

津オフは過去2回やったけど、京都から直行は今回初めて。以前は名古屋オフのあとに津とか、津からもどってくるときも会場の関係で近所の近鉄駅に送ってもらったので帰路は近鉄一択でした。今回は京都から直に行くので、ルートを調べると、以下の通り。

一目瞭然。もう圧倒的にJR乗り換えがコスパ良い。片道1690円。最高値は新幹線利用+快速(それも自由席価格)、2つ目が近鉄特急利用、4つめが高速バス利用なんだけど、3番目のJR在来線乗り継ぎがダントツに安い。新幹線使えば確かに早くて楽なんだけど、3.8倍もかかる。4770円も余計に払って、しかし結局29分しか早くならない。仕事で一刻を争うならともかく、そうでないときの決め方として、よく「時給換算法」を使います。考え方の整理として。30分で4770円なら1時間で9540円になります。ただ電車に乗ってるという簡単なお仕事で時給9540円くれるといったらやるか?と。まあやるわね。近鉄の場合は、17分早くするために2260円払うか?これも時給換算(2260/17*60)で7976円。

ということで、京都→草津→柘植(つげ)→亀山→津というルートで行ったのでした。土曜日とはいえ山奥ルートであり、立ってたのは最初の京都~大津くらいで、あとはほとんど座れました。

草津駅でJR草津線に乗り換え、柘植まで。

だんだん草深く、旅行者には盛り上がる感じに。

甲賀、伊賀など忍者の里みたいな。そういえば子供の頃忍者漫画が流行ってたけど(伊賀の影丸とか)、なぜだかいつも甲賀が敵役だったような気がする。なんでだろ。
この写真の駅名にあるように、こう「か」なのか?「が」ではないのか?あとで調べると”忍者的”にはこう「が」らしいが、一般には「こうか」。甲賀市も「こうかし」とのことで、知らんかったわ。

そろそろ柘植。もうガラガラ。

ボタンを押さないとドアが開かない。

柘植駅の風景

これが乗り換えの関西本線。「関西本線」という堂々たるネーミングから、さぞ堂々たる電車が来るのかなと予想してたら、一両オンリー。しかも、中がユニークで、(他の乗客が多かったので写真は撮れなかったのだけど)窓にかかっているのがブラインドではなくカーテン。しかもヒラヒラで色とりどりで、なんか電車内というよりは、幼稚園のお遊戯室みたいなアットホームな雰囲気。こんな電車、乗ったことないよ。
そして極めつけはこれ。

運転手の他に車掌さんがいて、料金箱やら整理券がある。まるで地方バスのような。写ってないけど上方に整理券番号に対応した料金表まである。
え?、、とパープレックス(perplex、当惑する)状態。同じJR内で乗り継ぎするので、最初と最後でICカードペタンでいいと思ってたけど、こんな途中で整理券やら料金やら払うの?トータルの精算はどうするの?
たまらず車掌さんに「京都から津までいくんですけど」「整理券取るべきですか?」で聞いてみたら、「亀山駅で降りて、一度ICカードをタッチしていただき、お手数ですけど改札外の券売機でまた津行きの切符を買ってください」と。言われている意味はわかったけど、なんでそんなことが必要なの?と。漫画の記号のように頭の周囲に「?」マークが点滅してたけど、まあ行きゃわかるわと。
しかしまさかこんな面白い電車に出会えるとは。旅はいいよね(笑)。

亀山について改札の駅員さんにまた聞くと、特別にこしらえている黄色い読み取り機にペタンとして、やはり一回改札を出て、切符を買えと。ただ、ここでは理由を言ってくれました。「津駅ではICカード読み取り機がないから」と(亀山駅にはある)。
最後の京都駅でも似たような話で名古屋からのICカードが拒否られた。どうもJR東海とJR西日本のICカード連携がうまく行ってないようですね。Suica登場が2001年、ほぼ四半世紀も経つのに何やってんだ?って気もします。

津駅をめぐる風景
さて、亀山から乗り換えた紀勢本線はすんなり進み、津駅着14時25分。
事前に田中くんが早めについて散策しませんかと言ってくれてたので、15時35着を一本早めたのですね。田中くんには京都を出る頃にメッセで伝えて。
改札でたけど、田中くんがいない。はて?と思ってると、メッセが来てて、西口で待ってますと。え、西口?てかここは何口?かわからん。とにかくホームを出たら目の前に改札がある(二両編成かそこらだから、いきなり改札の前に停まる)から出てしまった。
連絡取り合って、田中くんが駅を突っ切ってやってきてくれて。でも駅内つっきらないで(入場券買わないで)反対側に行く行き方がわからない。

津駅はコンパクトな駅で、近鉄津駅もいっしょになってるのに、それでも小さい感じがする。東口のタクシー乗り場はやや広い感じだけど、改札周辺がせせこましいから余計にコンパクトに感じる。近鉄の西口は、関西私鉄の急行の停まらない駅位の感じ。

また、地元民が駅のことを知らない。皆さん普段車乗ってるから駅なんか行かないみたいねー。
前回来たときは、引率の先生みたいに稲垣さんが案内してくれたし、駅にはJUNJUNが車で迎えに来てくれたし。また昔の仕事時代にはよく津地裁に通ったもんだけど、あれも大阪から近鉄できてタクシー乗って直行だったもんね。今回しげしげと津駅を見たのでした。

合流した田中くんと二人で反対側に行くにはどうすべきか?で。あ、あそこに歩道橋が見えるぞ!で行ってみたら、

どうも地下連絡通路があるらしい、どこだ?と探して、ようやく反対側に到着。

いきなりアクションシーンになったけど、田中くんおひさしぶり~、いい感じに大人になってきてるようで、なにより。
二人で歩道橋に向かって走ってる最中。ヌカ喜びが判明する10秒前くらい。

野澤Yoshiさんが15時30分くらいの着、渡邉匠くんからも同じ頃に着くという連絡を受けたけど、まだ時間がある。
喉乾いたし自販機でもとおもったら、結構高い。京都のウチの近所の方が全然安いぞ、どうせ時間あるからってことで近所のイオンまで連れてってもらって、リッター100円くらいのコーヒー牛乳購入(僕の定番。このレベルで味の差とかいっても仕方ないもん)。

津駅に戻ってきたところで、駅から出てきた渡邉匠くんと合流。

Yoshiさんには、事前に僕から「JRで来ると改札間違えて出るから、跨線橋わたって反対側の西口に出てくれ」とメッセージしたのに読んでなくて僕と同じく改札出ちゃった模様。メッセ電話して、ちゃんと読まんかいといいつつ、地下連絡通路の行き方を教えて、走れ!と。で、本当に走ってきたYoshiさん。

やがて尾崎さんとも合流し、分乗して尾崎家へ。途中、田中くんの車にお土産置き忘れて、田中くんと二人で取りに戻ったりいろいろあるも、無事に到着。

宴の始まり

高台で眺めがいいと尾崎さんに聞いていたけど、本当に良いです。この窓際の特等席は猫用。今回Shy猫たちはあんまり出てこなかったけど、日頃はこの特等席でお昼寝しているらしい。日当たりの良いは特に。いいなー。

宮崎以来一年ぶりの稲垣さんから、ビールをプレゼントでもらいました。ごっつあんです。

ぼつぼつ歓談し、中村友哉くんも登場したころ、そろそろ晩ごはんつくらなきゃで退席する稲垣さん。身重の身体で参加してくれてありがとね。来年は子連れやね。
え、もう?って感じで、ぞろぞろと皆でお見送り。

宴たけなわ
次から次へと手料理が出てきて、夢中で食べる。

どれもこれも美味しかったです。写真撮りきれなかったし、枚数膨れるのでちょっとだけだけど、海老天やら、茄子の煮浸し(好物なんだけど作るのが面倒くさいので自分ではなかなかやらない。茄子は油をよく吸うんで油が大量にいるし、最初にさくっ+ふわっと揚げるのが難しいけど、理想的に仕上がっててけっこう食べてしまった)。あと巨大唐揚げやら、フィリピンだっけ?系のお肉の煮込みのエスニック風味やら、最初のサラダやマリネや、、、キリないので。

4人のお子さんも自然に参加され、なんか皆で大家族みたいな感じでやってました。ちょっと見てただけだけど、性格が皆全然違うのがわかるし、一番上のお姉ちゃんは頭一つ図抜けて大人になってましたねー。前回来たときはJUNJUNと子供っぽく遊んでたんだけど。

ここで皆の話ですけど、登場順(右端から)に田中くん。実家の畳業を継いで、畳作業は面白くて満足しているそうだけど、日本の不況の煽りを食らっているのか注文が減ってる。まだ24-5歳なのに経営者の悩みになってて、どうしたら営業販路を拡大できるか、海外に売れるかとかそういう話。
営業はビジネスの基本ですけど、ウザがられないで顔を覚えてもらう、馴染んでもらう、不動産と同じセンミツ(千回トライして3回売れたら御の字)だから、コツコツやるしかないよね。海外は、検疫の関係で通関作業が難しく、難しいだけにそこをクリアすると大きな武器になります。商社なんかまさにそこが上手。販路探しや、流通も強いし。ゆっくり学んでいったらいいと思います。
あと高校のときのトラウマ(なんか周囲に馴染めなかった)が残ってて、営業とかコミュとかいう分野から引いてしまうって話だけど、田中くん、この界隈では多くの人に知られているし愛されているんで、基本何の問題もないんじゃないの?

また、いわゆる「普通になれない(どうしたらなれるの)」問題だけど、「普通」を神格視してるからじゃない?普通って「意識しないこと」だと思う。自分だって普通にやってることは沢山あるでしょ。「息を吸ったら普通吐くよね」「歩くときは、普通右足と左足を交互に出すよね」っていえば「普通に」やってるでしょ、でも意識しないでしょ。そしてそれを意識しだして「吸ったら吐かなきゃ」とか常に考えてると息苦しくなるし、歩くときも足がもつれる。普通になりたかったら「考えるな」ってことだと思う。考えて解決する種類のことじゃないし、考えるほどにドツボにはまるし。
わりと皆に人気ある奴でも、結構ひとりぼっちでいる時間が長いもんだよ。機嫌よく一人ぼっちになってる。リア充の象徴のようなバンド系でも、スポーツ系でも、うまくなるためには個人練習絶対だから、実際には一人でシコシコやってる時間が平均人よりも長いと思うぞ。
営業ナンバー1って、不器用で口下手な人のほうがなったりするけど、ペラペラ流暢系よりも真実味あるし、信用されやすいからでしょ。露天のタコ焼きだったら勢いで売れるけど、畳とかある程度真剣な取引になると勢いだけでは売れない。信用第一でしょ。だから何も改善とか考えずに、手数を増やせばいいんじゃない?やってりゃ学ぶし。

渡辺匠くんは、就活中でもう内定3つとったらしい。でも淡々としてて、どうしようかなーと。ワーホリの最後の挨拶のときに僕がいった、就活や就職って大げさに考えるといくらでも悩めるんだけど、思うに、最初にワーホリできたときの語学学校みたいなものじゃない?とりあえず毎日行くという居場所づくりと、やってりゃなんか学ぶ場所。それとペースメーカー機能。適当に忙しい方がいいもんね。暇だといろいろ考えて、この考えるというのが毒性作用強いので、どんどんアカン方向にいく。だから必要以上に考えないための時間つぶし効用やら、とりあえずやることはやっている的な対世間的装甲機能やら、その程度に考えていればいいんじゃない?と。そのとき彼も腑に落ちたらしく、その線でやってるみたいです。
会社もシェア探しも同じだし、動かなきゃ見つからないし、見つかっても住んでみないとわからないし、他にいくらでもあるし、でも貴重な経験は積めるし。
かなり肩の力が抜けていて、内定すでに3つとか他人に言われても、シェアのアポが3つとれたようなもんだって感じで、おっしゃあ!みたいなノリではない。
ということで、いい感じでワーホリ時代の経験が生かされているなーという印象でした。
彼とも長いつきあいで、ずっと前の伏見では大学受験時代、そのあとはワーホリに行くべきかという段階、今はそれも終わって就活段階、今度、時とともに話題が変遷していくでしょうし、それも楽しみです。次のテーマはなんだろうなー。

中村くんは、こないだシドニーに会いに来てくれたときには、ヨシモトの学校に入ると言ってたけど、実際に入って頑張ってたらしい。だけど、相方がやめるとかいうので、自分もやめて今は貿易関係の仕事をしてるらしいです。
会ったとき、僕に「豪胆」と紹介されたのを覚えていると言われました。人物紹介で、別に変な暗示をかけるつもりはないし、また暗示にかかるほどヤワな奴はこの界隈にはいないだろうけど(我が強いからねーみんな)、できるだけ正確にとは心がけてます。豪胆と書いたのは覚えてるし、そういう表現が妥当だというのは今も変わりません。動きにためらいが少ないもん。ジャパレスやって数日で辞めるといって全職場敵に回してディスられても全然気にしないし、バイトではなくエアタスカー(一時的な引っ越し手伝いや芝刈りなどの単発個人バイトで、ギグワーカーの典型)だけで賄っていこうとして実現しちゃったり。そういう骨太クッキリなムーブは、嫌われる奴からは嫌われるけど、それがいいといって好いてくれる人もたくさんいる。いちいち右往左往してたら出来ないけど、この人はできるもん。

とか話していると、尾崎さんが追加のお刺身。真っ白な身はハギだそうです。カワハギとかあのあたりの平べったい魚ですよね。ヒラメが縦に泳いでるみたいな。 

モチモチした食感がとても良かったです。
ちょっと遅れて参加した19歳の前田君。
まだ受験中ってことですが、席も隣になったのでいろいろ話してました~。先月来た勝又くんも19だけど、このくらいの年齢の人とは波長が合う気がする。25過ぎてくると、なんかしら疲れてたり、やりたい→やるまでの過程が不透明になってくるんだけど、若いうちはそこが透明で。
好き勝手適当なこと喋ってたけど、彼にはちょっと新鮮だったらしいです。学歴なんかでも、蚊取り線香みたいなもんでしょ?学歴がしょぼいといきなりマウントとってくるウザい奴って一定数世間にいるんだけど、こっちがいい学歴や資格もってると近寄ってこないからねー、ウザいのを追い払う虫除けスプレーとしての機能はあるかなーとか(笑)。

尾崎さんとも最近の経営方針とか聞いていました。今じゃ三重で一番の生徒数だけど、真剣に狙ってる生徒だけに絞ったのが良かったとか。サロンとしての塾にはしないと。
へえ、思い切ったことを、、と思ったけど、よく考えたら僕自身APLaCでやってたことでもありますよね。一括パックのF&Qでも、なんでそんなに無料なのかという問いに、「思わず助けたくなる人」には思わず助けたくなるからだと。なんもせんと、あれやってーこれやってーという甘ったれたガキには何もしませんって書いてるもんなー。もう何十年も前に。
ただそうした方が引き締まりますよね。そういう人がいなかったら、別におらんでもええわって感じで。

しっかし、何年も前に塾を出た連中がこういう機会にお土産持って集まってくれるのは、教師冥利でしょう。また、集まってくる彼らも、単なる勉強にとどまらない人生上の大きなヘルプを得ているでしょう。なかなか幸福な一夜でありました。

出してもらったこの日本酒(新潟の酒だっけ)が、甘口なんだけど、ほんと美味しくて、カポカポ飲んでました。ここ数年で一番飲んだんじゃないかなー。でも酒が上質だから二日酔いにならないで済んだ。

だんだんただのどんちゃん騒ぎになっていって(笑)

なんとバースデーケーキまで用意していただいていて

ここで皆で

最後に皆が帰る頃、、

宴の後
奥様すみません、飲み散らかし、食い散らかしで、、

猫6匹ですけど、人が多いと避けるみたいで、あまり接触機会はなかったですけど、猫的なあれこれが。

これがユニークだったんですけど、天井付近に猫の穴蔵みたいなスペースがあり、猫はここを駆け上がっていけるという。横に人間用のハシゴ。これまでの皆の写真の背後に写ってます。

今日はうるさいにゃ~といいながら平常どおり勤務の皆さん

階段に飾ってあった写真。この写真、見覚えあります。ずっと昔に尾崎さんから見せてもらった記憶がある。でも、いい写真ですよねー。

快酔快眠で寝てたのですが、夜中トイレで目覚めたら、隣のYoshiさんのベッドに、長男くんがいつのまにか寝てて。なんか猫がいつのまにかベッドに入ってくるのと似てて、人間も猫化するのだろうか。

でも尾崎さん曰くは、別に猫が大好きで~ってタイプではないと。ただ御縁だかなんだか、引き受けたりして猫が増えてきたから、いきおい猫の利害も考えなきゃねてって感じだそうです。

一夜開けての朝食までご馳走になります。この鮭が美味かったですね。油も味噌味もしっとりしてて。ふっくらだし巻きも。だし巻きは自分でも作るけど(最近やってないな)、これだけやるのは手間ですよ。ほんとすみません&ありがとうございました。

庭先の臨時喫煙所からの眺望。Yoshiさんと二人でよく行ってました。

朝から子どもたちが公園公園というので、みなで近所の公園へ。

長男くんとボール投げやってたけど、だんだん息が切れてきた。結構きついわってことで、Yoshiさんに交代。

そろそろかなってことで、尾崎さんに駅まで送ってもらって、一路名古屋に向かったのでしたー。

いつも遠くから参加してくださる尾崎さんへの恩返しの意味もあって、こちらから出向いたんですけど、さらに受けた恩が大きくなってしまったです。
たくさん美味しい料理をつくってくださって(Lane Cove時代は自分でもホストをよくやってたので、それがどれだけ大変かはよくわかる)。また皆さんまーったく構えてなくて、いくら人が増えても家族が増えるだけって自然な佇まいに、あらためて感謝申し上げます。
この御恩に報いるためにも、又来ますね(どこいっても同じようなこと言ってるけど)。

 

 

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