2025年帰国ツアー(1)往路の乱

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今年もやってきました日本帰省ツアー。
毎年やっててもうマンネリだろと自分でも思いつつ、オフをやる度に新鮮な楽しさと面白さがあるから、またやってしまうという。

でも帰国といっても、手頃が航空券を探すのが大変。数年前までJALが多かったけど、便数が少ないこともあってどれも高い。一方ANAはパース線も含めて多数乱発してるから、年に何度かのタイムセールで安いときがある。
今回も探して、探して、ようやく見つけたシドニー→羽田→伊丹、伊丹→羽田→シドニー全部こみで947ドル。その後もGoogle Flightで値段の変動があったらメールしてと設定してたけど3-4-5月とまる三ヶ月待ったけど全然無かった。普通に1500とかしてて。

 

シドニー空港まで

さて出発前まであれこれあったけど長くなるので割愛して、いよいよ出発当日の朝。

シドニー発がほぼお昼(11時50分)というゆっくりペースなので楽ではあるのだけど、その分着くのが遅くなって今回のドタバタの伏線になっています。
十分余裕を持って、しかし朝のラッシュが終わったくらいの時間にバスでシドニー空港へ。ここはいつも悩むだけど、バス電車乗り継ぎでも20ドルくらいかかる。空港アクセス料が17-18ドルくらいするのがネック。一方、タクシー(てかもっと安くて使いやすいUber)にすると37ドルくらい。つくづく空港が近いというのは楽ですよね。


このくらいの差と絶対金額だったらどっちでもいいんだけど、今回はバス電車。というのも数日前に空港周辺を走ることがあって、そのときに出国ターミナルに向かう車が長蛇の列になっていたを見たから。車っていいときはいいけど、いったん渋滞になったらどうしようもないしなー、まだバス電車のほうがリライアブル(信頼できる)かなーと思って。この思惑もその日の夜には裏切られるのだが、それは後述。

家の近所のGlebeのバス停。

荷物もたいしたことないんだけど、それも混んでるバスに乗り込んでじっとしてるのは結構つらい。今日一日の全行程(八千数百キロ)のうち、一番しんどいのが最初の数キロのバス内かなとかこの時点では思ってました。普通にいけばそうなんだけど、今回はすべてが普通ではなかった。

シドニー空港の乱

順調にシドニー空港についたのだけど、そこで待っていたのは長蛇の列。車ではなく出国手続きに向かう人々の列

ここがこんなに混んでるのって滅多にない気がする。いつもは列なんかつくらず、トコトコ歩けばいいだけだったような。

この列に並んで中に入れたらもう大丈夫かと思いきや、そこからが本番で、全部で小一時間くらいかかりました。過去何回?十数回?乗ってるけど最高記録達成という感じ。

理由は簡単で、とにかく設備が貧弱。
おかしいないつももっと大々的な出国手続と保安検査なのに、なんでこんなに狭いの?という。おぼろな記憶だけど半分以下くらいのスペース。数百人待ってるのに、出国パスポート読み取り機も2-3機くらいしかなく、しかも過重使用してるからかミス頻発で、5人に一人くらいの割合で対人カウンターでもう一度やってくれと言われた。僕もそう言われた。
それが終わると、隣接する保安検査場。あれこんなに近かったかな?というくらい手狭な中、検査用のX線ベルトコンベアはわずか2台。3台あったけど1台途中で閉まっちゃって、
もう場所が狭い、設備が足りない、人も足りないって感じ。
なんで?というと、多分、工事やってるからスペースが半分くらいになってるんじゃないかな。

シドニー空港ってお迎えでもよく行くんだけど、いつもどっか工事やってますよね。儲かってるから黒字減らしでやってるんじゃないかと思われるのだが、本来の機能を縮減してまで工事やんなくてもいいだろって思うわ。出国ロビーの搭乗口付近も、搭乗開始まで立入禁止になってたし(待合の椅子などがあるエリアが全部工事の壁で仕切られていて)。

乗り込むまでに結構疲れた。今、シドニー空港から出国する人は、時間帯にもよるとは思うけど、ゆとりスケジュールでいくといいです。さもないとイライラして胃潰瘍になるよ。

搭乗口から離れたエリアでぼけーっと待ってました。幸か不幸か、手続で異様に時間を食ったので、搭乗口での待ち時間はほとんどなくて済んだけどね。

機中は特に問題なし。ANAは日に2便も飛ばしているから、機体が小さく、真ん中の島も3人がけ。そのあとの国内線=羽田伊丹の方が4人がけだったから大きいくらい。
出国の荷物預けのとき、受付のお姉さん(機内でも見たからCAさんかな)が気の利いた人で、予約してた真ん中三人掛け席には他に一人予約しているから、誰もいない列にしますか?と言ってくれたのは良かった。おかげで途中ゴロンと寝転がってぐっすり寝ました。
機中の写真(機内食とか)前回と大差ないので割愛。

羽田空港

日本についてからが本番で、まずは遅く着くので、その日のうちに自治医大(宇都宮のちょっと手前)の宇賀神さん宅までたどり着けるかが、Mission Impossible的なハラハラ・ドキドキゲーム。
順調に行けば十分間に合うのですが、しかし、もしなにかあれば(飛行機の延着、荷物が出てこない、僕がどっかで携帯を置き忘れて探し回るなどなど)、パーです。
もしダメだった場合、ネットも電話もできないデジタル聾唖状態で代替策をその場で調べて実行できるか問題があり、これもかなり予習しました。道がわかりやすく、安くて、夜にもスタッフがいて電話予約もできそうな宿一覧と細い行き方とかね。

上の画像は掲示板にもUPしたけど、調べたものを最小活字で印刷したもの。このあとさらに改訂してもっと長くなっている。
調べてなんとなくわかったのは、意外と新橋あたりがいいかなと。あとネカフェはどこでもまんべんなくあるんだけど、フラットシートであっても長々とは寝れない。フラット部屋があるかどうかその時の運だし、バッパーよりも総じて高い。だったら国際線の出発ロビーは24時間だから羽田でごろ寝してる方がマシとも言えるかもね。

ただ思ったのは、またこれまでの経験でなんとなくわかってきたのは、JAL失脚でANAがフラッグキャリアになって拡張している(傲慢になってるという指摘もよく聞く)せいか、羽田のANAの施設が、増改築を繰り返している温泉宿のように、ツギハギ普請でよくわからんことです。
だいたい国際線は第三ターミナルなのに、第二ターミナルまで拡張している。本来国内線のターミナルで国際線を出すということは、実際には出してなくて、国際線の飛行機は、滑走路エリアの隅っこの沖合のようなところにポツンと停まって、あとはリムジンバス移動だということです。
だから第二ターミナルといいつつ、搭乗受付事務は第二ターミナルの端っこでやるので、やたら遠いし、そこを過ぎてもバスに乗り込み5分くらい走ってから乗る。着陸も同じで、第二ターミナルとはいいつつ、なんだかよくわからない裏口みたいなところでバスから降ろされ、また延々歩くと。
結果、空港でのポケットWiFiを予約しようにも、第二か第三ターミナルのどっちに着くのか最後までわからず(24時間前になるとわかるという話だったけど、オンラインチェックインしてもわからんかったぞ。見落としてるのかな)、どっちのターミナルで受け取ればいいのかがわからん。

こんな不安定な状態で、ターミナルであれもやって、これもやってという予定を立てるのはリスキーにすぎる。
そういえば、シドニーでも、このあとの羽田伊丹でもそうだったけど、搭乗ゲートが一番遠いところにあって、そこまで歩くのがしんどいし、時間がかかる。あとから継ぎ足した感があるよ。

結果論的に言えば、余裕で間に合って電車に乗れました。
意外なのは京急のフリーWiFiが使えたことです。

JRの乱

無事に品川駅までついて、待ってるところ。

やれやれこれで一件落着で、グリーン券も買ったし、あとは目的地までのんびりしてりゃいいやと思いきや、いきなり新橋を過ぎたところで、「次は東京、東京、終点です」というガビーンな車内アナウンス。
え、終点?嘘!なんで?
周囲のグリーン客も、え?という顔をしてて、でも乗ってても折り返し熱海の方に言っちゃうから降りざるを得ない。

ホームに降りたら、「宇都宮線、人身事故のために」とかなんとか。「今後の運行予定はまたアナウンスします」というんだけどアナウンスなし。駅員さんに聞こうと思っても、駅員が居ない、居なさすぎ。こんなに少なかったかなって思うくらいいない。荷物ゴロゴロ引っ張って探して、ようやく聞けたのは、とにかく上野駅までいけと、そこでまた聞けと。

えっちらおっちら上野駅まで行き、そこでみつけた公衆電話で宇賀神さんに電話し、宇都宮線が13-15番ホームであることを知り、そこまで行く(また変なところにあるんだよね)。
でも13-14ホームだったら同じホームのどっちかでいいけど、3ホームあるから、どちらがいいのかわからん。とりあえず14-15番のホームを降りて(これがまたやら長い2階分の下り階段で、捻挫足には辛かった)見ても、どうも違うっぽい。
再び上がって13番をみると、普通列車となっている。結局これしかないのかと。最終電車らしい。ともあれ何時間もかかろうが目的地まで行くんだったら、あとはなんとかなるだろで、乗っていたのでした。

ただし、上野東京ラインというのは、東北新幹線開通に際してそれまで分離していた上野と東京を接続する線路を作った点「だけ」が画期的なだけであって、上野以北に関しては普通の宇都宮線のドンコーであることに変わりはないので、普通列車だといっても別に落ち込むことはなかった。

結果論でいえば、一本遅れて、これが最後のチャンスという便に乗れたことになります。あらかじめスクショしてあった乗り継ぎ表の、23時14分上野発に乗れたということです。

しかし渦中においては何がどうなってるのかさっぱりわからん。現場では直感で動くしかないね。これは仮にネットが繋がっていても、わからんかったかもしれない。

結局どこで人身事故があったのかはわからないし、どういう態様の人身事故かもわからんが、普通に自殺かなー。でなければ、架線事故、踏切事故、車内での事故、信号事故など言うだろうし。

せっかく買ったグリーン券も二駅のったところでパー。
上野駅から乗った最終電車も、その時点ではよくわかってなかったので、グリーン車なんかないだろうなーとか思ってたんだけど、もしかしてあるのかもで、途中で探して移動しました。SUICAをかざしても、一回ポッキリの効力らしく点灯せず、これは車掌さんがきたら事情を話すしかないなと思ってたら、結局誰も来ませんでした(笑)。

予めGoogleMapをオフラインでも使えるようにダウンロードしてたので、暇つぶしがてら、今どこまで来てるの?とか見てました。
おかげで19駅もある各駅に馴染みが深くなりました(笑)。ほお「古河」というのは「ふるかわ」ではなく「こが」と読むのかとか、「野木」はヤギではなくノギと読むのかとかね。

小山駅深夜。あともうちょっと。

宇賀神さんには電話で遅いから自力で歩いていきますよと連絡してました。自治医大駅について、駅前のところで15時間ぶりに一服ぷはー、生き返ったわーと楽しんでたら、警笛の音が聞こえて宇賀神さんがきてくれてました。ありがたや。

お家についたら、もう実家みたいなもので、「いつもの部屋」に荷物置いて、お夜食まで用意していただいたのでした。ありがたや。

翌日(てか既に日付は今日になってるのだが)は、のんびり一日しておりました。これはこれで面白いので次回に書きます。ワンコの散歩したり、ホームセンターに買い物に行ったり。

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