前日の珍道中とはうってかわって、この日はまったり幸福な日でありました。
まず朝食。
いつものみっちゃんの味でありまして、この世で一番バリュアブル(価値のある)料理はフランス料理でも中華でもなく、「家庭料理」だという説があり、なるほどねと思ったもんです。
おふくろがまだ元気な頃、帰省して実家にいるときは、できるだけ家でメシを食おうとしてました。たまには久々に天下一品のラーメンをとか思うのだけど、外で済ませてくるというと微妙に悲しそうな顔をするから、できるだけ家で食おうと。でもまあ、食っておいて良かったです。
家庭料理は、一種のチート、反則ですよね。料理そのもの以外のパーソナルな要素が強いから。どんな世界の名シェフでも「おふくろの味」には勝てない的な。逆に言えば、自分の子どもにそう言わせたら(家のメシが一番うまいと)、親としては完全勝利って勝ち負けじゃないけど、かなりいい感じですよね。僕には子供がおらんからわからんけど。
みっちゃん印の料理は、家庭料理ならでは昨日の料理がまたリアレンジされて出てくるところで、どういうアレンジでくるのかが楽しみです。ほお、なるほど、そう来ますか、とか。
地元で美味しいと評判のアンパン。確かに美味しい。アンコが凄まじい量入っていて、でもパンはあくまでも柔らかくて。こういう「地元で評判」産物を食べられるのも、他人の家で居候メシを食べる醍醐味です。三杯目にはそっと出しつつ。
コーヒー好きなので、何度も淹れてもらってましたが、一回づつ微妙に違うのが楽しかったです。最初は酸味が強いさわやか系で、次に苦みがコクを出している系で、次に全体に淡麗なやつで、、、って。
一回一回全部コーヒーカップが違うのも凄くて。もう贅沢しまくり。もうSpoiled Child(過保護に甘やかされたクソガキという意味の英語)です。
立ち働くみっちゃんの勇姿
恒例のお庭拝見コーナーです。
宇賀神さんが、いろいろ手を加えてて、毎回微妙に違うのですよね。でも今回、朝から好天で夏のような強い陽射しであり、いつもと全然違ったワイルドな「夏の庭」の風情でした。
いつも大体花曇りというか、晴れてても白っぽい日本独特の雰囲気なのですが(日本どこでも)、この日ばかりはオーストラリアみたいにクッキリ日差しで、こうも違うかと思ったもんです。
ちょうど終わったばかりのバラ。
わかりにくいけど、この下に水槽があって金魚くんたちが泳いでます。とりあえずご挨拶を。
強い陽射しにツヤツヤした緑が気持ちいいし、なんかこうパワー充電してるような気分になるよ。
これはなんたら(忘れた)フキといって、フキ(蕗)らしいです。
花もあります。あとで述べるようにホームセンターでまた入荷しおられたので、さらに華やかになりました。 咲いたばかりだという朝顔。
宇賀神家の玄関を改めて確認。というのは昨晩、自力で歩いてくるとして、大体の場所は覚えているけど、いよいよ最後にどの家かな?というのがわからないと困るし、深夜だから片端から呼び鈴ならすわけにもいかず、後日に備えて正面の風景をよく見て覚えようと。でもって、この風景が伏線になって、あとで回収しますからね。
ポケットWifiの配達指定を着いた日の翌日にしておいて(着いた日にはどうせ移動中で居ないし)、「午前中」としてたのですが、みんなで待ってて、待ちくたびれた頃、11時44分頃に無事に配達されましたー。
でもってお昼ごはん。今度はラーメンとプラスアルファ。このプラスがあると全然違いますね、
元気な宇賀神さん。
サロンでも書かれてましたが、先月手術なさって、またアフターケアとかで、いっときはいよいよ終活をとか言っておられたのですが、別に全然症状はでてないし、可能性で言うならどんな可能性もあるし、とにかく気に病んでストレスになるのが一番よろしくない。僕も余命宣告とか出されたら、入れ替わり立ち代わり誰か遊びに来てほしいですね。もっともらしいことは言わんでいいから、馬鹿話をしてほしいですねー。ぎゃはは!とか笑ってるから真剣に考える暇もないってくらい。
三脚を組み立てる宇賀神さん
そのときの写真
こちらからもお二人を
さて、宅急便もきたしで、僕は宅急便を出しにいくとか、百均で買いたいものがあるとか(マウス持って来るの忘れたのでマウスを買いたいとか)、宇賀神さんはホームセンターに行きたいとかあって、買い出しツアーです。
これがびっくりしたのだけど、こんな住宅街にこんなに?というくらい店があって充実していること。徒歩数分圏内で間に合ってしまうくらい。
宅急便を出したセブン
写真撮り忘れたけど、地味な一角に百均があった。店に入るまで、それが百均であるいうことに気づかないくらいの感じ。だけど中に入るとけっこう充実してて。地元客ばっかりだったら、派手な看板もいらないんだろうなー。
そのとき買ったもの。マウスは持ってくるのを忘れたから。300円マウスだけど結構使える。電池もオーストラリアに比べたら格段に安い。オーストラリアにもDAISOあるけど、あれ基本100円が2.8ドル(280円くらい)だっけな。全然安くないけど、他で買うよりは安い。なので正味100円なのはうれしい。イヤホンは来るときにどっかに紛失したと思って(結局ジャージのポケットにあったけど)、消耗品だからねー、何個あってもいい。ライターもうれしい。オーストラリア高いんだよ。1個350円くらいするし、安いのすると粗悪すぎてすぐつかなくなるし。なお、このライターは羽田→伊丹のときに空港で没収されてしまいました。くそお。
そのあとホームセンターで植木を。
真剣に選んでいる宇賀神さんの図
国道沿いの風景
いやー、どんな名所旧跡よりも、こういう空気感が懐かしいし、うれしいです。地方都市(大都会でも)の、週末の、のんびりした昼下がりの風景。絵に描いたような平和な。岐阜に2年住んでた頃、東京生まれ育ちの僕にとっては、いいなーこの感じと味わってました。今の京都の実家付近ではこうはならない。空気の「ゆるみ」が足りないというか。もうちょい郊外になるといいんだけどね。
その後、晩ごはんテイクアウェイを予約してくださって取りに行きましたが、これも激チカで。何でも激チカ。もう元気な人だったら息とめて走って全部回れるくらい近い。一見なんもないように見えるんだけど、実は全部あるという。
宇賀神さんに聞いたのですが、こんだけ近所に便利に揃ってたら近郊の都会である宇都宮とか行かないんじゃないですか?と。実際ほとんど行かないそうです。行く理由がないからと。だろうなー。
帰って昼寝して起きて階下に降りていったらお客様が。そういえば宇賀神さんはパソコンの先生に習っているらしく、講師の加島先生が来られたところで。なぜか招かれ、僕も横で聞いてました。
終わったらまた写真を(先程の三脚が生きている)
宇賀神さん、自分でプログラミングして、携帯のゲームアプリをたくさん作っているのに、また何を学ぶの?というと、Mac使いだからWindowsのあれこれ(クラウドとか)がイマイチわからんので教えてもらうとか。勉強熱心な人は違うなー。
ときにこの加島先生、おきれいなお嬢さんだなと思いきや、息子さんが大学相撲でいいところまでいってるとか。年齢を書くのは憚られるのですが、え、そうなの?というお年でいらして。宇賀神さんの話では、演劇関係やってて、学校の先生もやって、こうやってフリーでなんでも教えて回って、今や地元ではひっぱりだこに人気者だそうです。なるほどそういうライフスタイルもあるのね。
さっきの近所店の話とくっつけると、今の日本は地方の方が面白く感じます。場所が大都会であっても、地方的なサムシングがあるところは同じ。何が言いたいかというと、僕らにインプリンティングされている(刷り込まれている)世界観やら人生観、経済って、大資本メインのものです。百均だろうがレストランだろうが生き方だろうが。でもそんなパターンにはまらなくても、地元で一定の支持があれば十分にやっていけるし、みんなそれでやっている。だけど大資本メインの視界でいると、それが見えない。本来無限にある生き方なのに、2か3くらいのパターンの生き方しかないように思わされ、それがダメだともう絶望みたいな。ネットなんかもそうだけど、ネットを1分やると1分洗脳される(テレビよりはマシだけど)。
ただし、地方の面白さがわかるのはある程度トシ取ってからかなー。若いうちは華やかなものに憧れるから。子供がオムライスやハンバーグが好きなのと一緒でわかりやすいもん。でもだんだん感性も進化するから、既製品のものより、人間的な凸凹がある方が面白いと感じるようになったりする。
そして晩餐。 いつも食べさせてもらっている近所(徒歩2分)のお寿司で、これが大きくて、美味しい。
それに宇賀神さんと取りに行った近所の中華。これがまた良くできているのですよ。カニチャーハンでもさりげに大きな蟹の身がごろんと入ってるし。それと近所で美味いという噂のゴボウでのキンピラ(柔らかくて美味しかったよ)。
さすがに満腹になって、夜中にまた腹が減って食べますからといってたんだけど、食いすぎて苦しい状態で、それどころではなかった(笑)。なんせついて24時間もしないうちに、ジーパンがきつくなったもんね。こりゃどっかで絶食しないとって感じでした。
その日の晩は、疲れが出たのか、断続的とはいえ、みっちり9時間くらい寝てました。熟睡しまくり。
日付が変わるけど、もうこのまま書いちゃいます。
翌朝のコーヒー、チョコ付き。栄養ドリンクも(笑)。
そしてまたリアレンジされた朝食。だからもう絶食、、とか言いつつも、美味しいから食べてしまうのであった。
ゴージャスなメロン。加島先生が持ってきてくださったのかな。宇賀神さんはお寿司を。なんかもうご贈答のやりとりで本来の授業料なんかぶっとぶんじゃないかって感じもするのだけど、だからそれが実体経済のリアルな形なんですよね。
昨日のオーストラリア的陽射しは既になく、いつもの高原的な感じのガーデン
ここで伏線回収ですが、入口部分に、購入したばかりの花が植わっているわけですね。なるほどこうなるのかと。
朝刊の折込広告。
僕はこれを見るのが趣味で、その地方の経済が一番よくわかる。経済誌のあれこれなんか嘘八百が多いし(ポジショントークっていうけど)、やっぱ一次情報に当たらないと。
でも、これ、結構広告多いですよ。このあたりわりと新興開発地で余裕のある住人が多いせいか、活況ですね。
それに比べて羽田から来る際に見た、車内の(吊り)広告の少なさ。ちょっと衝撃的なくらい減っていて、今まで生きてて、こんなに車内広告が少ないのは初めてです。それを見るとかーなり日本はヤバいね。だけどここは賑わってるっぽいです。このマダラ模様が大事。一律に論じてはあかんよね。
とりあえず不動産広告なんぞをチェックして、
なるほど高齢化ビジネスが盛んです。家族葬の広告。相続その他で持て余し系の家のメンテ。股関節がどうしたとか。下の広告も、ブランド品買い取りとかいうのも、相続したとか、処分しなきゃって需要が多いからでしょうね。
ふむふむと勉強してたら、今回はいつになくワンコが盛んに自己主張しておりました。
庭先で盛んに走り回ってアピールするワンコの図。
ということで、お散歩。行くのは二回目ですけど、このへんいいですしね。
出陣の図。
向こう正面で取っているみっちゃんのカメラからは
計画的に分譲開発しただけあって、公園もなにもよく整ってます
近くのセブンかな、謎の広告。おにぎりセール5年ぶりってなんだろ。5年ぶりというから昨今の米騒動とは関係なさげだし。宇賀神さんに「あれはどういう?」と聞いたのですが、「さあ?」と。
そうこうしてるうちに出発の時間で、小金井駅まで送っていただきました。自治医大よりも小金井の方が始発があったりして便利っぽいです。
ホームにて。
向こうからこう見えてると。
ということで来るまでは大変でしたけど、来てからは竜宮城滞在的な時間をいただきました。ありがとうございます。
なんかもう来る度に借金が増えていくような感じで、この御恩はまた借金を増やすことでお返しする所存であります。それまでご壮健でいらしてください。またね!