クーラーなしでうだるような暑さの京都生活も終え、帰路につきます。伊丹から羽田へ飛び、羽田で3日ストップオーバー。
東京に何泊するかはいつも悩むのですよね。オフを企画しても誰も来なかったらバカみたいだし、以前の古民家など遠方に行く企画も最近宿泊費があがっているので実現しにくい。難しいところです。
いつもは東京滞在2日なのに今回は3日にしたのは、早朝発のフライトにすると安くなるからです。というか安いフライト(ANAで全部込で947ドル)を探して、その内容をよく見たら早朝発になっていたのです。夜発のものにすると2万くらい高くなる。それに夜発の2泊にすると忙しない。着いた日の夕方に大荷物抱えてオフやって、どっか泊って、その次の日にまた大荷物抱えてなんかやっても、前回の中野みたいに夕方からの飲みに参加できなくて切ない思いをする。
結果、イマミホさんの許可を得て、「みなみん」(イマミホさんの別邸の愛称)に3連チャンで泊まらせていただくことにしました。結果的には大正解でした。荷物をずっと置いておけるのがめちゃくちゃ楽だし、大きなスーパーが近所にあるから生活には困らないし。
さて、伊丹空港から羽田ですけど、これがちょい面白かったので一本章立てすることにしました。
まずANAのフライトが、しょうがないとは思うけど、また関係者は努力されているとは思うけど、利用者視点でいうとグチャグチャで。
それは例えば、搭乗口の猫の目変化。最初予定してたゲートが変わりましたというメールその他の連絡がありました。伊丹空港の掲示板でNH030羽田行き(上から4つめ)は変更後のゲート9番になってます。これは連絡どおりで良い。
ところが9番ゲートに行ってみたら、誰もいないし、9A-Cと3つあり、鹿児島行きとか全然違う目的地ばっか。
「はあ?」と思って、またみたら今度は13ゲートに変わってました。
いよいよ直前というときにコロコロ変えられると困ります。だけど、これ、去年の羽田→シドニーでもそうだったのですよ。いわば常習であり、こちらは「またかよー」って慣れっこになります。
ほんでもって上の掲示板(一枚目の写真)見てもわかるように、全便なんか変更がありますよね。プロペラ機材であるとか搭乗口の変更であるとか。その搭乗口も直前に二転三転するということで、かなりギリギリの操業をやってる感じがします。担当の皆さんは、さぞかし胃が痛いことでしょう。お疲れ様です。
結局、この伊丹発も20分以上遅れました。「雷雨のために出発が遅れるかも」という事前メールもあったのだけど、それが原因ではなく、使用機材の延着でした。つまり伊丹に来る飛行機そのものが遅れたみたいです。まあ全便のダイヤがぐちゃぐちゃなんでしょうね。今年は例年にない暑さなわけですが、これだけ暑いとそりゃ積乱雲がわいたり、気流が乱れたりもするでしょう。
ところでANAのチェックインのときに感じるのですが、わかりにくいです。蒲田オフのあとの伊丹行きのときも国際線乗り継ぎはこちらとか、その旨表示されていないことが多すぎる。オンラインチェックインをして、荷物の自動預けをすればそれで良いかというと、そうではない場合もある。またSTEP1でパスポート認証、STEP2で顔認証とかPOPで書いてあるのに、実際にはSTEP2は要らないとか、表示と実務がチグハグ。
なんでこんなにガタガタなのかは分からんのですが、消費者目線で言えば、ANAに関しては、(1)搭乗口の変更は常にあるくらいに思っていたほうが良い、また搭乗手続の現場では便利なようで便利ではない機器が多いので、(2)いちいち係員に聞いた方が早いし確実、ってことです。省力化で自動化してるのだろうが不徹底だから結局意味ないという。
ともあれ離陸。前回見つけた日本列島を模した島。昆陽池公園というらしいのですが。
さてここから一路東京なのですが、暇に任せて現在地と時刻をチェックしてたら面白かったです。携帯を機内モードにしてもGPSは動きますから(ただし直ぐロストするけど)。
飛行機というのは、実際に飛んでるときは物凄い速さで移動するのですが、乗るまで、乗り込んでから離陸するまで、着地してから出てくるまでがものすごく長い。
今回の正味の離陸時刻(滑走路をゴロゴロ走ってから本当に離陸した時点)は15:46でした。定刻は15時ジャストだけど。
しかし10分後には、既に三重の津あたりに着いてます。大阪伊丹→津が10分というのはめちゃくちゃ速いですよね。近所のイオンに行くよりも早い。毎日津オフができる。
飛行機こんなに早いのねと今更ながら感心して、次々にフォローします。
津の13分後、離陸から24分後には、もうここまで来ています。
大阪→東京の行程の半分を過ぎてます。ほんと40分くらいで東京まで行けちゃうそうな速さですね。
上の静岡上空から5分後にはもう相模湾に入り、東京湾を望む地点に着いてます。
この大きな島、どこ?八丈島?とか思ってたら、大島でした。八丈島はもっともっと南です。このへんの地理には暗いのですね。一回でも自分で行けば一発で覚えるんでしょうけど。
眼下に見えるのが大島。
しかし、ここからがチンタラコースになります。5分後には着陸しててもよさそうなペースなんだけど、実際に羽田に着いたのは4時46分で、大島上空から30分もかけてます。
理由は、アナウンスによると、羽田空港付近で雲が発達して不安定になっており、慎重に着陸させているから順番待ちの渋滞になっている。確かに雲がありますねー。
なのでゆっくり東京上空を反時計回りで旋回することになりました。これも面白かった。
まず千葉の内陸部まで切り込みます。
あれ、成田空港に向かってるの?って感じでずんずん進む。
ゆっくり時間をかけて松戸上空を越え、川口あたりまで行ってから、一気に東京を一直線に縦断。
珍しいルートだったので、珍しい風景が見えました。
順番からいって池袋あたりかと思ったけど、これは新宿ですよね?
これは間違えることはない東京タワー。
しかし一昨年成澤夫妻と東京見物したときも思ったけど、東京タワーってあんなに小さかったっけ?縮んだんじゃない?って。昔は高層ビルが無かったから東京タワーが下々を睥睨して君臨してたけど、今では可愛いもんです。
ここから先は一気に着陸。
タッチダウン数秒前。
羽田からは前回で味をしめたリムジンバスで葛西直行。
夕方ラッシュで混んでたけど、湾岸線まで出ると快適な。
葛西駅バス停に着き、翌々日の早朝発に備えて、反対側に廻って出発バス停留所を確認しました。
このとき見落としたのですが、店舗の脇に自動乗車券売機がありました。羽田から出る場合は、ICカードは使えずいちいち乗車券を買えと言われるのですが、羽田に行く場合はどうなの?が謎でした。そこらの街角バス停に券売機なんかあるわけないでしょ、だからICカードを車内で受け付けてくれるよね?と思って。でも翌々日の早朝、券売機を発見して焦って買った次第です。だけどこの券売機すごいわかりにくい。後ろに並んでる人に助けてもらったくらい(千円入れて、あと100円とかやってたら画面が変わっていきなり最初の画面になるので焦る)。でもバスに乗ったら中にICリーダーがあって、これ結局どうなの?リーダーがあるなら乗車券買わさなくてもいいじゃん。
それはともかく南砂着。
駅の大工事で、これは去年もそうだったので知ってたけど、1年たってもなんかあんまり進捗しているような気がしない。
5日のために一応順路を確認しました。
ともあれ5番出口から出る。
出たら大通りがあり、ここを渡る。
渡るとコンビニがある。
ただ、ここに見える出口はなんなの?こっちから出たほうが楽じゃないか。人も歩いているじゃないか。
だがよく見ると、この出入り口は自転車置き場に通じているだけで、駅にはつながていないと。
なるほどそういうことね、と。
この道を北上していくと「みなみん」
前回まで気づかなかったが、向こう側になつかしい「団地」が。
なにをもって団地といい、マンションと言うかの定義も曖昧な気がするが、これ5階建てで、団地は4階建てってイメージがあるので調べてみると、5階建ての団地もあるそうな。5階建てまではエレベーターの設置義務がないので、建設コストが抑えられて人気もあるらしい。しかし、5階でエレーベーターないのはきついぞ。引っ越しとかどうするんだ?って。Uberやってても、頼む人はなぜか(でもないか)最上階が多いのよね。ヒーハーいいながら登ってます。いい運動というか、車で配送してても、3-4時間で6000歩は歩く。この建物の配達もヤバそうだなーと見も知らぬ「ご同輩」に同情する。
しかし、初夏の夕暮れどきに団地があると、気分は三丁目の夕日の昭和世界ですね。この日は風がよく通り、京都の盆地サウナ風呂からしたら天国でした。
「みなみん」についたら、天国の天使、ガブリエル今田氏のお迎えが。
携帯クーラーボックスにビールや氷結酒、おつまみまで買って待っていてくれました。ありがたや。観音菩薩のような(天使から転職)。
しばし二人で家飲み会になりました。
おすまし写真。
盛り上がり写真
ひとしきり歓談して、イマミホさんはチャリでご帰還。
こちらはやや腹が減っているので、近所のイオンに行く。
このイオンでかいですね。家電や雑貨まで売ってる(昔でいえばダイエーの2階以上の売り場)。
涼し気な提灯照明まで。昔岐阜で修習してたときに、岐阜の名産品の一つがこの形の岐阜提灯だということを知った。久しぶりに見るわ、この造形。
自転車まで売ってる。京都イオンは、これに比べれば小さいわ。
狙ったわけではないが、時間が遅くて、半額セールになっていた。
結局迷ってこれ。定価だったら絶対買わなかったと思うけど。
西京焼き、昔からシドニーのジャパレスでも定番化してるのですよね。てか、シドニーに行ってからはじめて西京焼って意識して食べた気がする。それまでにも食べていただろうけど、ただの「魚の切り身の焼いたの」くらいの認識だったと思う。
食べようとして、ふと箸がついてないことに気づく。そうだ箸がひっついてないんだ。実家のときは箸があったから無問題だったけど、この家にあるのかな?しばし探したけど、ない。本気で家探ししたらあるとは思うのだけど、他人様の家を物色するのも失礼だよなと思い直す。学生の頃は、手近なボールペンや鉛筆を箸代わりにしたけど、今は1本しか持ってないからダメ。
しばし考え、えいやで、手づかみで食べました。無茶やってるなーと思いつつ、理論武装としては(暇にまかせて考えてただけだけど)、おむすびや寿司は手づかみで食うのだからいいのだとか、インドでは皆手で食べてるぞとか。インドは未開だから仕方ないとかいう時節柄アウトな反批判もあろうが、あのウパニシャッドの超難解な哲学を読んだことがないのか?未開どころか数千年前から哲学やらせたらすごいぞ、彼らは。そういえばAPLaCの共同設立者の福島もお茶の水女子大学のインド哲学専攻だったな。そのインド人が手づかみで食ってるんだから、アホだからそうしてるのではなく、それがベストだからでしょ。
ただ実際手で食べてみると、美味しいです。おにぎりを箸で食べても美味しくないと同じで、手のほうが味がダイレクトに伝わる気がする。それは手でつまみ食いをしたときに美味しいのと同じ。
また箸は2本だけど手は3本指(人差し指、中指、親指=将棋や麻雀の形)で一本多い。2本よりも3本のほうがはるかに自由自在に動ける。左右に加えて天地があるからね。だからかなり便利。逆に西洋のフォークとナイフは、一本箸と同じ系だから、自由がきかず、やっててイライラするよね。
ふむ、これからも手で食うのもありだよねとか思いつつ、まあ、熱いラーメンを手で食べようとは思わんけど(インドには温麺はないのか)。
というわけで、別にどってことない一連の出来事ですが、何の変哲もない日常風景も、つつくと面白くなるので書いてみました(エッセイと同じ要領ですよね)。