2023年初夏の日本帰省記(8) 宮崎日向オフ(03) 二日目前半

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二泊三日の二日目、中日(なかび)。
朝5時起床。晩は、ぶち抜き部屋にフスマをはめ込んで男女に簡単に分けて、僕は隣の板の間の書斎兼ギター部屋に、JUNJUNは二階で就寝。

早朝畑
現地5:30。初夏の朝は気持ち良い。

裏山は大規模な土木工事。地すべり防止のために斜面を削り取って固めていくのだろう(他のエリアでもやってた)。
車から道具を運ぼうとするJUNJUN氏。異能のコミュ力(誰とでもすぐ親しくなれる)で車や道具の置き場やら近隣の人の許可を得ている。

最初はケールの収穫だったかな。防虫ネットを外して、巻き上げて、、

収穫すべき(売り物になりうる)ケールの葉を選別。単に取ればいいってものではないらしい。

触ったときの縁の硬さ加減がポイントで、育ちすぎると固くなってもう売り物にはならない。かといって小さすぎてもダメだし、その絶妙なカンドコロが難しい。

さっそく取り掛かるものの、これは合格なのかどうか判別に自信がないから、「先生、コレはどうでしょうか?」とJUNJUNに聞いたり。しかし、実際合格するものは非常に少ない。これだけ作って、こんだけ?というくらい。

皆で収穫したケール。

このケールは売り物になるので、後刻、50度で洗浄。農薬ゼロだからそれを洗う必要はないのだが、50度のお湯で細胞が活性化してパリパリになるらしい。だけど、そのためにはプロパンガスの経費がかかり、もう農業でお金を稼ぐというのは無理じゃねって感じなる。そのあたりの葛藤と打開策こそがテーマになる。

次はキャベツ。だいたい「白くなってきたら」OKとのことだが、これも基準がよくわからないので、「先生、これは?」といちいち聞く。その場で外葉をむしり取り、その場に放置(いい肥料になる)。

次はいんげん。「このくらい」になったら収穫の、「このくらい」がまたよくわからず、聞く。

こんな調子でキュウリやズッキーニも。

まだ早いけど、ナスがあったり、トウモロコシの受粉をしたり(僕らが去った翌日、よく晴れたのでやったらしい、10-14時の間にやると良いらしい)、可愛らしいトマトも。

これは、まだ双葉の段階で、えーとなんだっけ?

ともあれ30品目以上やってるので、覚えるのが大変。1品目あたり、十数項目以上のコツやノウハウがあろうから、全部で数百以上、いやもっとかな。サロンの農場日誌も最初のころは読めばわかったけど、だんだんプロになってきて着いていけなくなってます。こういうのは座学は無理ね。やってみて覚えるしかない。

なお、雑草が繁茂しまくってて、これでいいのか?と思うのだけど、これでいいのだ、そうです。苗が小さい頃は養分奪われるからデリケートに扱うけど、根を下ろして育ってきたら、それほどナーバスになる必要はないと。
あと、同じ畝でも、よく育つ部分とイマイチな部分があって、よく育つところは作物も育つが雑草も旺盛。ダメなところは雑草もダメ。なるほど、毎日やってるなかで、その土地(土)の細かな個性を覚えていくわけね。

集団でやったので、あっと言う間に収穫終わりで、あとは雑草取り。別にやらなくてもいいだけど、道路際とか景観的にやっておいた方が良いとか。
そこで、道路脇を中心にまた草刈りを。

山に遮られていた朝日が登ってきて、今日はこのくらいしといたるわ的な感じで朝仕事は終了。日が高くなってくると疲労も半端なくなるので、早朝が勝負だと(冬場はまた違うんだろうけど)。

美桜公園
家と畑の間に美桜(みお)公園という桜の名所があり、今は紫陽花が見頃だということで、帰路に立ち寄りました。

ここが良くて、きれいに手入れされた紫陽花が咲き乱れ、でも他にだーれもない静寂で。

子供の遊び場の鉄棒やらもあるし、BBQ台もあるし、広い芝生もあるし、日向市駅の異様な巨大さといい、日向市ってもしかして富裕な自治体なのかな。
紫陽花だけではなく、まるで安土桃山時代の屏風絵そのまんまの竹林もあった。

公園に向かうみじかい小道も満開で、

ちょっと離れた普通の農道沿いも満開で、

23日以降、時節柄鎌倉のあじさい寺なんかどうかなとか軽く検討してたんですけど、紫陽花はもうお腹いっぱい。

朝食&昼食

帰ってきて、とりあえずやったのは、昨日もらった魚の下ごしらえ。煮付けがいいよ、鱗ひいて、ワタ取ってってやり方聞いてたので、とりあえず鱗だけでもひいておくかと。
左がイサキ、右が小アジ。

鱗ひいたところでストップ。あとは昼飯前にやることに。
代わってイマミホさんや徳ちゃん、稲垣さんのキッチン部隊がいそいそと朝食の支度を。

朝は洋風で。畑直送のズッキーニのパンフライ。

朝が早かったので、食べ終わって一服しても、まだ8時とかそんなもん(笑)。
畳でゴロゴロと幸せタイム。

一方草刈りトランス状態が持続しているこちらは、さらに続きをやり、トランス火に油を注ぐ結果に。お金と同じで、一つ得ると2つ欲しくなるの法則で、全部は無理としても対面の木のところまで一本道で刈り進んだらすごいだろうなーとか構想は膨らむ。

ちなみに草刈りやってない間は、JUNJUN所有のギター2本で遊んでました。
こちらのエレキは貰い物らしいです。

こちらがメインのアコギ。慣れないギターは弾きにくいんですけど、3弦5フレットとかいくつかの箇所で音がビビって、あれおかしいな?と。JUNJUNがあとでチューニングを直してマシになったそうだけど。聞いたら津にいるときに30万で買ったそうで、え、そんなにするの?と。そのグレードでフレット音痴とかないだろうし、なんだろうな。独特のクセがあるみたい。

でも、後刻(最終日かな)、JUNJUNが弾いてるのを夢うつつで聞いてたら、確かに音はすごく良いですねー。ブライトで抜けが良い系ではなく、おっとりして包み込むような音が出てる。もしかして弾いてる本人の位置で聞くよりも、周囲で聞いてる方が響きの関係で良いのか。うーん、今後の研究課題です。

そうこうしているうちに昼飯の準備。
さきほど鱗をひいた魚の腹わたを取り、煮付けにする。
テキトーに作ったんだが、もう少し煮詰めて味を濃くしたら良かった。
イマミホさん提供の素麺も加えて、なかなかゴージャスな昼飯に。

昼食後、一服したあと、いよいよ宮崎空港から北上してくる第二陣、高橋、マリコンビと合流するために家を出ます。

長くなったのでここで一旦切ります。
次回二日目後半編。

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