内田くん 再渡豪開始!~40歳までにやるべきこと

AUS&NZワーホリ2年。帰国後、再度渡豪。
年をとった時に一番キツいのは、「ああ若いときにもっとやっておけば良かった」という後悔。ならば、40歳になった自分に後悔させないくらい思いっきり暴れること。

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内田くんは2014年にオーストラリアでワーホリを、翌年NZもWHをやり、帰国されていました。体験談はここにあります。そこの紹介文でも書きましたが、人付き合いが苦手で、うんうん唸っていた内田くん。来た当初から二人三脚で僕と相談してて、渡豪以後のメールの往復だけでも約百通くらいあります。その意味で、僕は彼の成長過程を一番知ってるのかもしれないし、成長率だけでいえばその年一番伸びたとも思います。

人付き合いが苦手~3人に一人はそうかも
人付き合いが今ひとつ得意ではないという人は多いです。少なく見積もっても日本人の3人に1人はそうかと思う。多く見積もれば=世界レベルの”social(社交的)”という基準でいえば、日本人ほぼ全員落第でしょう。僕も含めて、なかなかあそこまで社交的にはなれんよ、実際。あなたは、知り合いが一人もいないどっかのパーティに闖入して喋りまくって心からエンジョイできますか?常に?あいつら結構できるんだよ、たまんねーよ(笑)。

要は「程度問題」なんですよね。人付き合いがイマイチ~という人は、(僕もそうだった時代があるからわかるけど)対人関係に純度と密度を求めすぎなんだと思う。嘘やお世辞や虚栄がイヤでピュアな付き合いをしたくて、且つ上っ面ひっかいたようなくっだらない話なんかしたくねーよと思ったら、大体人づきあいが苦手な方に分類されちゃう。

つまり社交なんか、「テキトーなこと言って、上っ面だけ合わせてときゃいいのさ~」って技術論なんだと思います。年とってきたら、だんだんできるようになります。悪い意味ではなく、良い意味でこの技術が習得できるようになります。なぜかといえば、(1)周囲がよく見えるようになり、(2)自分に自信がついてくるから、です。

でもね若いうちはそれは無理だわ。周囲が見えてないし、くだない会話をしてる人をみると本当に下らない人物なのかと思っちゃうとか。自信がないから、他人に何か言われると「俺はそうなんだ」とか深刻に受け止めてしまうとか。

内田くんは大学でて地元の公務員やってたんだけど、そこはわりと地方だもんでおっちゃんばっか。大体、田舎のおっちゃんおばちゃんメインの職場というのは、真剣志向の若い衆にはハードル高いですよね。おばちゃんとかシモネタばっかだし。シモネタ言っちゃあケケケと歯を剥き出しにして笑ってたりして、なんだこの猿のような連中はとか思うよね。しょーもない馬鹿やってるのが大人の息抜きなんだけど、額面通り受け取っちゃったりするよね。でもって、内田くんもそれで、なんか馴染めない、、だんだん行くのが億劫になるし、身が入らないから叱られるし、将来どんどん黒く塗られていく気がするし、人間不信に陥るし、、、てな感じ。わかるでしょ。

前回来た当初の彼も、そんな状態で、単にオージーが無邪気にいい加減なだけなのに、「裏切られた」的な、「人間不信が加速した」的な捉え方をしちゃうから、「まあまあ」ってそのあたりの事情を説明して、もうちょっとゆったり周囲を見るようにしてごらんよって言ってたわけです。完璧な人間なんか一人もいないんだから、あれこれガタピシくるのは当たり前よね、流しなさいな、マトリクスのように銃弾よけしなさいなって。

懸命に頑張った内田くん。傷つきながらもいい感じのシェア先を探して、語学学校でもおおらかな(いい加減な)南米系やヨーロピアン達に可愛がられて、最後はパラマッタあたりの掃除のローカルバイトをゲットしてやってました。親方と相性が合ったみたいです。この親方も結構変わった人らしく、周囲では苦手とする人が多かったんだけど、でも変なだけにピュア度が高く(中小企業の社長によくある)、内田くんにはよかったんだと思います。

自信もつけ、NZに出向き、普通のローカルゲットできるようになります。が、次のステップで、今度はゲットは出来たもののクソばっかという、当たりハズレの嵐に翻弄されます。でもなんかかんかやりぬいて帰国。かなり強くなったと思いますよ。

ああ、だがしかし、修行の旅を終えて日本に帰ったものの、やはり日本の壁が厚かったというか、思ったようなスーパーな展開にはならず、どうしたもんか?で考え、前回、僕が日本に帰省したときも京都まで来てくれて、お話をしてました。まだ足りないなら、追加修行かな、と。

京都でお会いしたときの写真 男二人で北山デート♪

今回の目標~40歳までにやるべきこと
今回はワーホリはもう使えないので、英語学校のイブニングでインターン付きで1年半ほど。むろん、単に英語をやるだけではないです。かといって永住権だとか、再就職だとかいうのでもなく、そういう具体的な目標にしない方がいいよって話をしました。

個別目標はそれはそれでいいんだけど、それがダメだったら全部終わってしまうリスクもあります。結果的にダメでもそれまでの過程で収穫は山ほどあるんだけど、そうは思えなくなるというリスクね。世の通例として、ゴールや目標って達してしまえば「なんだこんなもんか」と思うに決まってますから、そういうやり方だと効率悪い。失敗したらゼロだわ、成功しても「なんだ」だわでは辛いでしょう。

その代わり、僕が出した課題は、今32歳だというので40歳になるまでのあと8年、どれだけできるかだと。40歳になると、身体のガタも一気にくるし、気分下り坂ですし、この先奇跡があるようにも思えなくなったり。ある意味そこで「成仏」するしかない。「私の人生こんなもん」「自分ってこの程度」って。それは昔っからそうだったんだけど、若いうちは「あすなろ物語」で今はダメでも未来の自分は~という「成長神話」で生きてますけど、だんだんそれがリアリティを失っていき、等身大の自分を受け止めなきゃならなくなってくる。

いや、別に悲しいことでも何でもなく等身大なんだから損得ゼロです。何も失われていない。むしろ話はそれからなんですよ、本当に楽しくなるのはそこからなんだよ。

ただそのとき、一番キツいのは、「ああ若いときにもっとやっておけば良かった」という後悔ですね。チャレンジしなかった後悔というのは死ぬまで引きずりますから。やって失敗というのは逆にいいんですよ。年とともに濾過され、美化されますから。「よくやったよなあ、俺も、暴挙だよなー、ははは」とか、どことなく誇らしげに思い出せるし、それがあるから今の現実を受け止められるってのはあります。

だもんで、内田くんに出した宿題は、A地点まで成長しようとか、人並みにどうかとかいう、人と比べてどうとか、客観的にどうとかいう話ではなく、純粋主観的なもの。「40歳になった自分に後悔させないくらい、思いっきり暴れること」だと。

ということで始まった内田くんの再渡豪生活。シェアも淡々と探し回り、Lidcomeでなんとルームシェアながら115ドル、英語教師二人がシェアメイト、他に多国籍の面々がいるところをゲット。リッカムなんか普通探さないけど、前にパラマッタでバイトしてたのが伏線になってましたねー。あそこにいたらリッカムなんか至近距離だしなー。ほら、もう活かせてるじゃん。伏線回収。

とりあえず月1ペースでうちにおいで、カウセリングしようよってことでやってます。今どこまでいってる~、今の状況をどうみるか、何をどうしたいのか、それを叶える手段はなにかとかね。まあ、順当にいけばあと8年もあるから、結構いろいろできると思いますよ。こっちで永住狙うのも一つだし、どっか他を探すのも手だし、2年くらいかけて世界一周してくるとか、日本全国全部住んでみるとか、なんでもいいから起業して破産してみるとか(笑)、自分で自分の小説のプロットを練るくらいな感じでやってみたらいいよ。大抵のことならアドバイスできると思うから。

まずは、この1年ちょいでIELTSで7以上取ってください。そこまで英語できるようになってくると、世の中の見え方も多少は変わります。期待しすぎると「なんだこんなもんか」にはなるんだけど、それ以下とはやっぱ違う世界にいけますんで。暴れるにしたって、最低限の力はいるしね。

ということで、最近は学生ビザのGTEの英作文の添削をやってました。ダメ出し5回添削で、赤ペン解説だけでも相当な分量になったのですが、でもかなり学ばれたと思います。

40になって、いいおっちゃんになって、目を細めて、「いろいろあった」と言えるようになろー。

 

 

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