日本帰省記 06月07日(1)田尻くんの田んぼ見学

Pocket

田尻くんは、シドニーにいる頃は、シェフキャリアを生かして沢山くんとのディナー会を開催したり、Newtownのレンティルでエンジョイしたりしてました。あ、レンティルというのは、客は自分が思うだけのお金を払えばよく=ゼロでも可=スタッフは楽しいからやってるというボランティア形式の、ポスト資本主義志向のレストランでオーストラリアにいくつか店がある。Lentil As Anythingって名前だったかな。

と同時に、実家の米作り(酒米=山田錦)を前向きに捉えるようになり、熱く語っていた田尻くん。日豪プレスの取材も受けてたしね。

https://www.facebook.com/aplac.info/posts/1941896346048151
https://www.facebook.com/aplac.info/posts/1960487147522404
参照

名古屋方面や12日の京都も行きたいけど予定が~って連絡が来て、個別に会おうよって話になって、この日行くことになりました。だったら夜の部は他の人も呼ぼうやってことで、神戸オフに。結果10人オフになって盛況になったんだけど、それは次回に。

時間設定や交通機関を調べまくって、三宮の神姫バスが一番楽だって言ってたら、お子さんがアトピーだったかで否が応でも健康とか栄養とか考えざるをえなくなってた佳子さんも同行。小田知明くんと同期のワーホリであり、ラウンド先で一緒になって、以後10年、子供3人。でも、お子さんがきっかけでって今多いよね、梨衣ちゃんなんかそれで店やってるくらいだし。

佳子さんと待ち合わせ高速バスでGO

バスいいよね、遠足みたいで。なんもなーい高速道路のぽつんとしたバス停。

階段を降りると、おー、車で迎えにきてくれた田尻くんが。わー、全然変わってないな。ま、そんな時を隔ててるわけでもないけど。

車に乗せてもらい、田尻田んぼ見学ツアー。
最初は田んぼをばーっと見るくらいかなーって思ってたけど、田尻くん、丁寧に說明してくれました。

「この辺は直播(って字であってるよね?)ですよねー」とか「表面張力で苗が寄っちゃうんですよね」とか専門的な解説がなにげにぼんぼんと。

苗代。これが重いんですよーって持たせてもらった。うわ、確かにこれ重い。

これが直に種をまくコーティング。田んぼに直に種のまま播くのだが、種というのは酸素に触れて呼吸できないと死んじゃうらしい。だからお風呂みたいに水に浸ってるけど空気にも触れるってのがいいらしい。しかし直にやると泥に埋もれてしまうので、酸素供給用のコーティングをするらしい。おおー、知らなんだ。

このくらいの大きさの田んぼが50枚くらいで、九町弱くらいかなーってさりげに言ってるけど、それめちゃくちゃ広くない?小学校の校庭10個分くらい?もっと?

えっとー、日本人なら田んぼサイズを知るのは国民的義務ってもんで、一歩が1坪で畳二枚、一畝(せ)が約30坪高級マンション4LDKくらい、それが10個で一反で300坪(ゆったり分譲地4軒分)、それが10個(10反)で1町(3000坪 分譲地40軒分)、でもって9町弱って言ってたような気がするから、2万5000坪、住宅350軒くらい?おー、それじゃ小学校10個じゃきかんかも。

これだけの広さをご家族でやっておられて、しかも、かなり意欲的にいろいろな取組をしておられて、労働総量だけ考えたら、「超ブラックですよー」と笑う田尻くん。でも「フィット感があったら問題ないですよ」って。彼はこの日、フィット感って何度も使ってて、要するに自分が本当にやりたいこと、やってて楽しいなってことだったら、きついとかどうとかストレスにならんって話ですよね。そんなこといえばAPLACなんかどブラックだよ、俺給料もらってないもんとか、二人でケラケラ笑ってて

向こうの田んぼで頑張っておられる田尻くんのお父さん

わざわざ、息子があちらではお世話になりまして~とか挨拶にこられて恐縮しまくりました。あぜ道で二人してペコペコしあって、いいな、日本の風景だわ。

でもってツーショット。いい笑顔のお父さんだねー。でも息子が家業に燃えてくれるのってのは幸せなことだと思います。

ふと見ると小学校の集団下校風景。のどかなー

あそこの川の向こうの田んぼがなにやら、ブランド米的な話になってて(山田錦のなかでも特にって)、でも酒蔵の人とか見学にくると、「え、そういうことですか」って。やっぱり現場を見てもらうのが一番ですよねーって
、現場を見れば同じエリアの同じ土壌の同じ米だというのはわかって(あとは作り方)、なあんだになるんだけど、情報DATAだけだけど、なにやら突出したもののように感じられるという。「そのへんは、人によって差がありますね、情報だけで判断しちゃう人と、ちゃん見に来て話聞いてくれる人と」と。

***********************

再び車に乗って、田尻家へ。
そして果物も作ってるビニールハウス見学。
もうイチゴ終わったんだけど、まだ取れるので朝ちょっと取って~、ガソリン代くらいにはなりますからって。あー、ガソリン代払うの忘れた!佳子さんにも頼まれてたのに、酔っ払って忘れた。すまん。シドニーに来たらメシ奢るし!貸し一つって思ってくれい。

このビニールハウスがまた面白く、お父さんの意欲的な性格なのか、一見同じに見えて、これは違うトマトで、これも違って、これも、、、と。すごい、こんなに種類あるのか。これがF1で(一代限り)、確かに全然収穫量が違う。

なんかねー、ぱっと見た目にはどってことないようだけど、聞いていくと小さなことからいっこいっこ意味があって、ああ、だからそうなってるんだーって。

ブドウもあるし、これから大きくなるぞ

レタス、収穫しないで放置するとこうなる。本来こういう植物なんだー。

なにげにある自然薯。「むかご」を作るために生やしているらしい

近所の酒蔵の人からもらった一本。彼らの話ではこれは失敗作らしいです。何がどう失敗なのか、彼らの基準がわからないから、僕もよくわからないんですよー。美味しいけど。

田尻くんの家は、屋根が高い(中は梁がめぐらされているらしい)旧家。おー、豪邸じゃん。

おお、チャボも堂々としてるぞ、といちいち感動しちゃうぞ。あれ、名古屋コーチンなんですよーって。

もう書ききれないくらい沢山の話を。

ニコニコ笑顔が柔らかいお母さんも出てきてくれて、また恐縮。面差しが田尻くん系で、お母さん似なのかな。オーラ(ガンとやり抜きそうな感じ)はお父さん似なところあるけど。

近所を車で流しながら、もうこのあたりで田んぼやってるのは、僕が最年少なんですよー。過疎化がすごくて。

クルマの中で(だいぶ神戸に近づいた頃かな)、田尻くんが、「NPOとか言ってたでしょう?あれ、うちの農繁期に手伝いに来てもらうとか、WWOOFみたいにやるとか、いくらかは作業賃もつけるとか、そういう工夫とかできないかなーって思って」って。

それいいよねー、やりたい人とかいるとは思うし、都会でブラックやって食って終わりの自転車操業やってるくらいなら、田んぼで汗流して、いろいろ感じて考えてって時間はより有意義だと思うし。日本版ラウンドだし。だいたいWHが海外でしか出来ないってのが不自由すぎるだろう?なんで自分の国で出来ないんだよ?また30までと決まったもんでもないし、自分らで作っちゃえばいいんだよね。要はシステムなんだから。

ということで人手が欲しくなったらメールして。APLACの方から広報しますから。

一方佳子さんは、知明くんと二人で、田舎暮らしとか模索してるときに、「このあたり来ましたよ」「あ、あそこの小学校も見学にいってー」って。

佳子さんは佳子さんであれこれ考えてて、トモくんは移住を目指して毎朝4時半起きしてせっせと英語を勉強している毎日。そしてメカニックとして働きにいって。多分オーストラリアでも、トモくんが稼いで、英語やってという。じゃあ、私はなんなの?というのが佳子さん的な。

いやいや子供三人にがしっと抱きつかれて日々が過ぎていくのは、農業みたいなもので、これ以上の価値あることはないでしょう。大事なものを育てるのは米作りと同じだよ。ただ、生産性=金稼ぎみたいな、アクティビティ=外でなんか派手にやるみたいなイメージがあるから、なんか、ずっと家で頑張ってると、トモくんがリードギターでボーカルやって、自分は後ろでカスタネット叩いてる的な疎外感というか、裏方過ぎるだろう感があって。それはそれでわかるわー。

だもんで、もし一家で来るなら、吉田さんパターンで、佳子さんが夜の学校にいき、昼は子供、トモくんは仕事。夕方タッチで、佳子さんが社会的接点としてクラスルームできゃいきゃいとっていうパターンはある。でも、そのためには、トモくんがある程度英語ができるくらい(あっちで英語学校いく必要なく、仕事と自主勉強でいけるくらい)になってる必要はあるよね。

ま、そのあたりの戦略的な話は状況をみて、予算をみて、また話そうね。
でも、そのカスタネット感は間違ってるんじゃないの?と。

てか、なんかしなきゃ充実してないっぽい呪縛は壊したほうがいいよと。ラウンドしてるときはそんなこと考えなかったでしょうに。遠くから見たら大冒険のように見えて、しかし、日々のミクロでいえば、仕事待ちで、何日も朝から晩までぼーっとしてて、地平線が見える、てか地平線しか見えない村で、ひたすらぼーっとしてたはずで、でも充実してたじゃん。思い出すといいよー。

行動=充実って部分はあるけど、それは充実のいちばん原初的で簡単なパターンで、とりあえずメンタルきついときは、くったくたになるまで動くといいです。でも、その程度。だんだん行動と充実の鎖を切っていかなきゃ。なんもせんけど、でも幸せって。そのうち、充実とやらいう呪縛からも自由になると思います。充実しとらんでも、ええやん、別に。てか、充実ってなによ?という。

とかなんとか話してて、なかなか意義深い数時間でした。

さて、これから近所の平井さん(近所で介護士やってる)をピックアップして、夜の神戸オフに向かうのですが、それは次回。

 

Xserverのダウンが回復したのでBLOGにも載せます。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です