New Face:松尾一輝さん with 枝谷舞幸さん

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松尾さんは、先日の帰国の際の名古屋オフでお目にかかりました。
航空関係のエンジニア(燃料機器が国の基準を満たしているか試験するための方法や機材の開発)をされておられ、端正なたたずまいに眼鏡という、いかにも優秀な理系エンジニア。

最初は留学でしっかり英語をやって将来的な選択肢を増やしたいとのことですが、僕が、いやー最初はワーホリがいいんじゃない?とかいってワーホリに。

ここがしっかり注釈が必要なのですが、エージェント的には通学期間が長い(学費の高い)留学の方がコミッションの実入りもいいので、ワーホリは遊びっぽくてダメだよ、真面目に考えてるなら留学だよ、それも大学とか行ったほうがいいよとか言うもんでしょう。ビジネス的には(より儲けるためには)それが正解なんでしょう。

ただAPLaC的=現地在住の先輩がふつーの感覚でふつーにアドバイスする的でいえば、ワーホリと留学の違いが「遊び半分VS真剣」みたいな浅薄な二元論的に語られるのには異論アリです。
WHの機能は2つあって、(1)日本では学びにくい総合的な人間力養成、(2)いよいよビザ取り合戦(労働ビザとか永住権)を取るための遊撃的な使い方(週20時間に縛られないし、学校に行かなくてフルに働ける)、この特徴をどう活かすかだと。年齢制限もあるし。大体多くの場合は(1)の機能ですねー。

松尾さんの場合、見た目だけではなく、確かに彼はすごく良く出来るのですねー。対面にせよメールにせよ対人応対はまず満点レベルだし(腰は低いわ、論点ぶれないわ)、シェア探しでも着々と実行し、自分のアレンジも加えてたし、学校入っていきなりすでに始まってるケンブリッジに無理に入れてもらったりとか、先ず文句ないレベルで。

でもね、これは彼にも直接言いましたが、10の力があったら8で実行し、残りの2でカタチを整えるというか、内装みたいな部分に使ってて、そつなくやろうとしてる感があって、ポテンシャル的には勿体無いと。
もっと、ぶわーっと弾けて、本来持ってる潜在的な能力や人間性を大爆発!みたいな感じでやってくといいんじゃないかと。10の力で12とか15を狙ってボロボロになって、でも、やった甲斐はあったぞみたいな。

もともと彼がこっちに来たのも、仕事に関する不満が原因だったそうです。出向先の現場は楽しかったんですけど、もとの所属会社が、なんか保守的というか、ガンガン攻めていく感じではなくて、これが続くのかと思うとって。それにもっと広いフィールドで勝負してみたいって意向もあり、で。つまりもっと全開でトバしたい願望があるんだと思います。こっちにくる日本人は大体そうだけど。

でも全開でトバすと、カッコつけてらんないというか、ソツなくこなすってレベルではやってられない、「なりふり構わず」「髪の毛振り乱して」みたいな、おんどりゃ~!みたいな修羅場要素も入ってきます。そこで必要なのは、専門技能もさることながら、もっともっと荒々しい素の自分だと思います。「うるせー、俺はこれがやりたいんじゃあ!」という、日本的にはディスられるくらいのクソ我儘ななにか。将来の「希望」「計画」とかきれいに角の取れたものではなく、「野望」「野心」とかいうもっと生々しいもの。この人、掘ったら真っ黒な原油がまだまだ出てきそうだし。

そういう要素を先にワーホリでやっておいた方が、あとあとの展開もフレキシブルになると思って、先にワーホリやったら?とオススメしたのですね。特に松尾さんのような方には。シドニーでもラウンド先でも、きゃー!きゃー!きゃっははははは!みたいな体験を重ねて、真っ黒に日焼けした野生児みたいになってから、「はははー、大抵のことはなんとかなるもんだー」って感じなってほしいなあって。

一方、枝谷さんはパースですでに3ヶ月学校にも通って、シドニーに来られる際に、一括パックのライトコースをとかいう話だったんですけど、松尾さんが来る週にジョイントしてくれるなら、同じ手間だから半額でもいいすよとか言ってたんだけど、もともと松尾さんとはお友達で「なあんだ」です。地元名古屋で渡豪を考えているときに、同好の機縁がきっかけらしく。
シェア探しも一緒に探したり、別々にうごいたり、お互いの練習も含めて工夫していたみたいですねー。日本では保育士さんやってたそうで、こちらでもやる機会はありますし、もと保育士さんは他にもいますし、またお力になれたら。

ということで、写真アルバム。

着かれた日には、前日からシドニー入していた枝谷さんと僕とで、いかに安く空港に行くか実践講座で400番バスと60分ルールを駆使したルートで。
これは空港からの帰路、Rockdaleのホームで(ラッシュアワーを過ぎるとBankisa駅停車の電車が半減するのでRockdaleまで400番でいった)

初日のレクチャーの際(APLaCにて)
このへんまでは謹厳なビジネスマン的な松尾さんなのだけど、だんだん人懐こい地が出てきます。

↓翌日の学校見学と公共機関乗りまくりコース

↓Strathfieldです

↓よく行く、ポルトガル料理(Petersham)

シェア探しは、結局、お二人で住むという路線で300ドル代以上の物件だけど、二人で安くしてもらって一人200を切る感じのお買い得な。
Newtownのきちんとした洋館で、旦那さんは裁判官だわ、奥さんは大学で教えてるわ、シェア移動の際はには本物の暖炉は燃えてるわ(今となっては結構珍しい)、バイオリンやピアノを習いに来てる子供たちが沢山いるわというハイソな感じなシェア先でした。インテリアも凝ってて、シェアというよりもAirbnbクラスですよね。

そのあと一緒にマリックビルにベトナム料理を食べにいきました~       

松尾さん、今週末のシドニーマラソンにも出場するそうです。
もう地が楽しい方なので、童心に返ってというよりも、童心全開でもともとの自分に戻るWH1年にしてください~。そうすれば1年後に見えてる風景が3倍くらい広くなってる筈ですよ。頑張って!

 

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