神木さんご一家~移住挑戦1年経過時点

ご家族で移住をめざしてこられた神木さんご一家。先日、相談かたがたお宅訪問で行ってきましたが、建物も瀟洒になっちゃって、わー出世したな~って感じ(笑)。
すっかり収入も安定し、ビザのサポートの話もついていて、あとは英語だけ。てか、ほんと見る限りでは、もう全然普通に生活してて、無いのはビザだけ、って感じです。

Pocket

何度かこのブログに登場されていますが、日本で車の塗装をやっておられた神木さんご一過、永住を目指してこちらに来られたのが一昨年の11月。最初に申し込んだ48週(間にホリデー満載)の最初の語学学校がこの2月に終わり、4月にはビザが切れる予定です。

その後どうしたものか?というご相談がありました。新居(Oatley)に移られたというので、新居も見たいし、機会をうかがって僕の方から出向くことに。

「機会」って何よ?というと、いきなり話が逸れるんだけど、面白い日常紹介になるから書きますが、深夜早朝デリバリーの仕事でシドニー中あっちゃこっちゃ行くのですね。そして最後の配達がOatleyってこともたまにあるので、そうなると好都合だよなって。

でも、いざ待ってるとなかなかそんなシフトが入らず、方向はちょっと違うんだけど、めっちゃ遠い(Liverpoolのもっと先)のGreenfieldが最後って日があったので、その日にしました。ちなみにその日は朝4時始まりで、MarrickvilleからMaroubra行って、その後GlenhavenというCastle Hillよりももっと北、そこから真下のParramatta経由でGreenfiledで終わり(9時半くらい)という(他にも細かいのがいくつかあるけど大まかにはそう)。地図で示すとこんな感じ。

この日は100キロちょっとしかないし、時間も余裕ありましたので(Parramattaに早く付き過ぎて車中で寝てた)、気楽なドライブでした。土曜の朝だったし、日が昇って明るくなった頃、片道4車線くらいの大きな幹線道路を、見渡す限り自分だけで走るのって、めちゃ気持いい。
———–
それはさておき、神木さんです。
住所教えてもらって車で着いてみたら、「わー、出世したなー」って感じ(笑)。建物もなんか小奇麗になっちゃったし、車も買っちゃうし、仕事も収入も安定してるし、無いのはビザだけって感じ。

いや来た当初から存じあげてますが、AirB&Bに泊まりつつ家探しに苦労され(かなり時間がかかった)、さらに仕事探し、英語の勉強など初動は特に不慣れなことが集中しますから大変だったと思います。でも最初が大変だということは、時が経てばどんどん楽になるということでもあります。

仕事探し(職場替え)も、もうお手のもので、詳しくは聞いてないけど、もう7-8職場目くらいでしょう。最初は英語もわからん、こちらのシステムもわからんでアタフタするけど、日本でしっかり手に職つけてたら実力はあるんだから、あとは慣れるだけ。前はバスで延々通ってたのが、今は車で5分出勤。前は、ビザいいよーとか言ってくれるんだけど、なんか調子良すぎて本気でやるんかいな?って不安黒雲状態だったのが、今の職場は真剣に全力サポートしてくれるいい人に出会えて。

ただ、僕との最初のミーティングで話題になってましたけど、問題は英語。
職場ゲットは多分いける筈で、慣れるに従って徐々に自分の要求もきちんと言えるようになるし、実力相応に扱ってももらえるし、本来なるべき状態になるだけ(不慣れによる苦労が薄らぐだけ)でした。
でも、英語は違う。もともとIELTS5(労働ビザのために必要)、IELTS6(永住権に必要)の英語力は、特にやってこなかった平均的な日本人からすると、かなり高めのハードルです。必死に獲得して高度を稼がないといけないんだけど、また語学というのが、憎らしいくらい遅効性のスキルで、そう簡単に伸びてはくれない。逆にいえば、倦まず弛まずやってれば絶対誰でもモノにできるスキルなのですが(どんなアホでも母国語は喋れるし、どんなアホでも喋れるレベルでOKといえばOK)、いかんせん時間がかかる。そのマラソンにおけるペース配分みたい部分が最大のネックになるでしょうねーとは、最初の頃から話し合ってました。

神木さんもそこはわかっていたつもりなんだけど、家族を背負っているという意気込みでついついハードワークになりがち、焦りがちで、途中で円形脱毛症にはなるわ、英語とは直に関係ないんだけろうけど、去年(7月)には盲腸になって入院手術するわで大変でした(そういえば、OSHCで全部済んでるのかなー、一銭も払ってないんですけどって言ってましたね。多少払うべきだとしても、もう病院も忘れてるんじゃない?って)。

コツコツつみあげた甲斐があって、1年かけてインターミディエイトくらいまでは這い上がってきました。よくぞ!って感じ。5合目くらいな。ほんと、登山口からこのくらいまでが大変なんですよね。やってもやっても伸びてる気がしないし、まるで無駄なことやってるような気がするし、精神的に辛いです。

で、この先どうするですが?英語が最大のネックというのは変わらず、またいつもビザについて話あっている雇用主との間でも英語が大事ってのは共通認識になってるそうで、あとひと踏ん張りです。もう一度1年やったら、多分半年以内にIELTS5は楽に射程圏内に入ってくるでしょう、問題は労働ビザのあと2年後の雇用者指名永住のIELTS6で、うまいことこの1年でそこまでいけたらいいかな、どうかなって感じです。まあ、難しいだろうけど、でも、いけるところまで伸ばしておくといいですよね。

英語というのは、出来るに従って加速度的に楽にもなるし、学びの機会も増えます。最初は何を聞いても読んでもチンプンカンプンだから学べない。だけど実力がつき、慣れるに従って、読んだり聞いたりして分かる部分も増えるから、「ああ、そういう言い方をするのか」と学ぶ頻度も増えてきます。だから表現もだんだんこなれてくるし、英語っぽい言い回しを覚えたり、リズム感も良くなったりする。

ということで、最初の1年は初動ベースキャンプ設営でしたが、これは申し分なく完了で、うまいこと2年目につなげていけてます。やあよくやったよ、ほんと、すごいよ。

あと事務処理でいえば、2年連続で現地ビザ申請すると一人700ドル無駄にかかるので、一回リセットかけるか、国外申請するか。つまり、学校終わったあとに、一旦日本に帰省旅行して日本から次の学生ビザを申請するか、あるいはまたETASで入ってリセットかけて一回目の現地申請をするか。別に日本でなくても、オーストラリア国外であればいいので、NZ旅行でもいいし、バリ島観光でもいい。そこは1年終了のご褒美的に(けっこう稼げている筈だし=僕なんかよりもよっぽど)どう考えるか、ですね。

なんて話をしてたのですが、それだけではなく雑談もたくさん。てか世間話の方が多かったですよね。
その間、アヤさんが、すごい美味しい唐揚げをずっとあげてくださって、調子に乗ってパクパクごちそうになりました。我ながらちょっと食べ過ぎじゃないかってくらい(笑)。すいません。
久しぶりに会ったら、お子さん(タイシュウ君だったかな、字を教えていただいのだが忘れた)も、なんか顔がしっかりしてきて、半年くらい見なかっただけだけど、すごい成長するんだなーと今更ながら。

瀟洒になったおうち

唐揚げとお子さんの風景

大きなお家の一部を借りているらしいのだが、メゾネットでいい感じ。
ただ部屋の雰囲気とかスペースとかで、以前差し上げた家具はまた他の方にあげて総チェンジしたそうです。

なんか生活それ自体は全然OKで完成してて、ほんと無いのはビザだけって感じ。

しかし、実体があれば、形式はそれに伴うべきであり(それが法の精神でしょうが)、これだけ現地に馴染んで生活できて、きちんと働いてオーストラリア経済にも貢献できているのなら、自然と永住権への必要条件も埋まっていく筈です。

 

 

 

Pocket