Airiさん4カ国目WH、カナダ上陸

体験談にも書かれて(2回)いるように、2009年AUSワーホリ→2年間日本(地元沖縄)→NZワーホリ→AUSセカンド→1.5年日本(東京)→アイルランドWH→カナダWH上陸(今ココ)

Pocket

2009年WHのAiriさんから近況メールをいただきました。

オーストラリアから延々続いているAiriさんシリーズ。直近はFBでご紹介したアイルランド上陸編でした。

「これまでのあらすじ」を更新すると、
体験談にも書かれて(二回)いるように、2009年Ausワーホリを皮切りに→2年間日本(地元沖縄)→NZワーホリ→Aus2回目WH→1.5年日本(東京)→アイルランドWH→カナダ上陸(今ココ)です。

**********************************************

田村さん、 おひさしぶりです。お元気でしょうか?
毎度お世話になってます、Airiです。

一年間のアイルランドワーホリが終了いたしました。
日本に帰る余裕(時間もお金も)もなく、ワーホリ4カ国目となるカナダに今週上陸いたしました。

もう31歳になるので、人生最後のワーホリです。
全財産1500ユーロ…相変わらずこんな感じです…なんとかがんばります。ユーロが強くてほんと助かった..。

アイルランド到着したばかりの時の田村さんからのメール、一年間のアイルランド生活の支えになりました。

 

 

 

「外国がいいのは、外国そのものがいいというよりも、邪魔されないで自分で語り合える環境があるからだと思います。
日本は、ダメというよりも、外部の環境が自分に似た成分で出来ているので、自分がクッキリ浮き上がって見えないんじゃないかな。
外国は、白地に黒を置くようにすっきり見えるから、自分をちゃんと鍛えていける、ダメなところも露骨にわかるし、でもゲットしたり達したりというのもよく見える。
で、そういうことって、要するに「生きる」ってことだと思うのですよ。
成長してどうなりたいっていうよりも、成長すること、よくなっていくこと、自分が納得しうる方向に自分を進ませていくこと、そこで感じられる気持ちの良さ、充実感、そういうのをひっくるめて「生きる」ってことだと思うのです。
外国だと自分がクッキリ見えるだけに、より生きるって作業がわかりやすく、見えやすく、手応えを感じられるんじゃないかと。
日本の場合は、保護色カメレオンみたいにどこからが環境でどこから自分なのかわからんし、またわからないようにするのが日本の処世術だったりするじゃん?だから、物足りない感じがするんじゃないんですかねー?」

そう私生きてるんです。
活き活きと!なんだか迷いがなくなりました。
あー別に自分のやってることはおかしいことでも間違ってることでもないんだなって。

外国生活1年、2年くらいだと、すごい「経験」してるねと尊敬のまなざしでみられるかと思うのですが、こうも長くなると「外国でふらふら何してんの」になってきます。私もなにがしたいんだろうと自問自答の毎日でした。

そうなんです、外国にいるといろんなものがはっきりしてます。自分が何がしたいか、どうあるべきかとか。私には特殊なスキルや能力があるわけでもないし、外国で特別なことをしているわけでもない。日本と変わらないような生活をいろんな国でしているだけなんです。でもそんななんでもないことが、国・言語・文化が違うとスムーズにいかない。そんな生活が、一言で楽しいっていえるわけじゃないけど、居心地がいいみたいです。

 

アイルランドですが、ほんと小さくて田舎で天気が悪くて食べ物も大しておいしいわけじゃなくて特になんもないっちゃなんもない。でもでもそんなことどうでもいいくらい、心の温かい人達の住む素朴で長く深い歴史のある素晴らしい国でした。長い歴史のある国っておもしろいですね。過去に起こったこと全てが現在に繋がっていて、今のアイルランドを形づくっているんですね。

私は一年間第2の都市のコークにいたので他の町のことは良く知りませんが、おもしろいなと思ったのが、アイルランドの人、別にすごいフレンドリーってわけじゃないんです。バス待ってるときとかカフェやパブとかで隣合った人が話しかけてきてわっはっはーなんてあんまりなかったんですけど、こっちが一度何気ない会話をきりだすと話が止まらない笑。

あとすごい不思議だったのが、アイルランド(コーク?)にいると外国にいるって感じがしないんです。これ、ほかの日本人も言ってました。たまに仕事終わって疲れてボーっとしながら家に帰るとき、「あれ、今東京にいるんだっけ、沖縄だっけ…?あ、違う!アイルランドだ!」ということが多々ありました。アジア人も少なく外観や雰囲気もなにもかも違うはずなのに、自分が昔からそこに住んでいたかのような錯覚が起こるんです。現地の人がそれだけ外の人を受け入れるという姿勢が根底あるからかなと思います。外国人に対して寛容、というか外国人とか気にしてないという感じです。「10数年前まではアジア人も黒人も全くいなかったんだ。ここ最近すごく変わった。」という現地の人に何人か会いました。

そのたびにそれに対してどう思うのか聞いたのですが、そうしたら「すごくハッピーだ!いろんな国の文化が混ざり合ってもっと良くなった!」という答えが返ってきました。同じ質問をして同じように答えるオーストラリア人は何人いるんでしょうか。こういった外国人に対する姿勢もやはりアイルランドの辛い歴史が関係しているようです。

アイルランドに滞在中に一年間ずっと同じ町に滞在し、同じシェアハウスに住み、同じ職場で働きました。以前だったら2,3ヶ月も同じところにいたら移動したくてうずうずしたのに、もう年でしょうか。一つの場所に留まり、その地域のことをよく知り、仕事もマスターし、仕事仲間や友達との絆が深まり、そういった長くいないと得られないものを得られることができたことがすごく嬉しかったです。なによりも素晴らしい仕事仲間に出会えた事、アイルランドでの一番の宝物です。

カナダワーホリ始まりました。アイルランドで一年間同じ場所に滞在していたので、カナダでまた一からなにもかも始めるのかーとなんだかすごく面倒くさいと思いながらトロントに到着しましたが、やはり来てみると今まで滞在していた国とは全く違うしすごく都会だしワクワクしてきました。カナダには保育士として働くためにきました。とりあえず今月ナーサリースクールで2つ面接を受ける事になっています。

田村さんいつもほんとうにありがとうございます。またメールしますね!
そうそう、APLaC卒業生のつばさ!京都でがんばっているみたいですね!東京で一度再会したんですよ!フェイスブックでもずっと連絡をとっています。何年経ってもオーストラリアにいたときのまま変わらず、素朴で優しいでも芯の強さを持ったステキな女性。大好きです。こういう出会いほんと大切にしたいなって思います。

ではまた。
お体にお気をつけてお過ごしください。

********************
田村からの返信(抄)

>外国生活1年、2年くらいだと、すごい「経験」してるねと尊敬のまなざしでみられるかと思うのですが、こうも長くなると「外国でふらふら何してんの」になってきます。私もなにがしたいんだろうと自問自答の毎日でした。

たしかにねー それは言えるんですよね。
部活でも、2年くらいまでは、すげーとか言われるけど、3年でやってると受験はどうしたとかうるさいし。「いい加減にしろ」みたいな発想ね。

それって、いくつになったらこうすべしという人生カレンダーがあるってことなんだけど、それって正しいの?なんで正しいの?どういう合理的根拠があるの?というと、ありそうでないです。

そもそもその意味でいえば、25歳までに女子は絶対結婚してなければならず、そうしてなければ犯罪者扱いになっていたのが過去の日本。なのに、今では生涯独身が半数くらいになりそうな勢いで。だから、カレンダーもいい加減なんですよねー。
それにカレンダーは自分で作るべきでもあるし。

>そんな生活が、一言で楽しいっていえるわけじゃないけど、居心地がいいみたいです。

それは、リアルだからだと思うのです。
この世界と自分とがあって、その間に曖昧なカレンダーや常識がないからです。
世間的な常識だって、別に合理性があればそんなに気にならないんだけど、合理性がなくなっても、なおも「今までそやってきたから」という既得権みたいな感じでゴリ押しされるのが腹が立つという。でも海外にはそれは無いです。

>自分が昔からそこに住んでいたかのような錯覚が起こるんです。

あー、それ、オーストラリアでも感じたことあります。それはこっちが変わってこっちが慣れたってこともあります。
でも、同時にその環境もあって、そう感じたのは、人々の生活感が非常に強く感じられる場面(サラリーマンの帰宅時のバス電車とか)で、その「生活してる」「地に足がついてる」って全体のオーラがそれを感じさせたというのはあります。

> もう年でしょうか。一つの場所に留まり、その地域のことをよく知り、仕事もマスターし、仕事仲間や友達との絆が深まり、そういった長くいないと得られないものを得られることができたことがすごく嬉しかったです。なによりも素晴らしい仕事仲間に出会えた事、アイルランドでの一番の宝物です。

それは年といえば年だけど、「いい意味」でね。

鑑賞できるようになったんだと思います。ちょこまか変化つけなくても、新鮮さというフレイバーがなくても、その素材の味がわかるようになったんじゃないですか?
トッピングいらないって感じ。

> そうそう、APLaC卒業生のつばさ!京都でがんばっているみたいですね!東京で一度再会したんですよ!フェイスブックでもずっと連絡をとっています。何年経ってもオーストラリアにいたときのまま変わらず、素朴で優しいでも芯の強さを持ったステキな女性。大好きです。こういう出会いほんと大切にしたいなって思います。

翼さん、先日からメキシコ行ってるみたいよ(笑)
まだまだ出会いは沢山あるし、これまでの出会いをもう少し有機的につなげていきたいと思ってます。

Airiさんの再返信

田村さん、お返事ありがとうございます!

私は毎日トロントの雪の中極寒に耐える日々を過ごしています!ほんとに寒い!!でもこんなに雪の多いところに住むのは初めてなので一面の雪景色に感動しています。

単発という形ではありますが、日系のナーサリースクールにお仕事が決まりました!
施設もしっかり整備されてて先生方も気さくで優しく、すごくいい雰囲気のスクールです。何よりやっぱり子どもがかわいい!オーストラリア2年目の時、バックパッカー生活にもだんだん飽きてきちゃって、何がしたいんだろうって自問自答していたとき、やっぱり保育の仕事がしたいって思いました。結局それが私の一番やりたいことですね。3年くらい保育のお仕事から離れているのですごく楽しみです。

日本特有の人生カレンダー。ほんと嫌ですね。
私は小さい時からなんでみんなと同じじゃないといけないんだろうって疑問におもいながら大きくなりました。いじめられたとか友達が一人もいないとか、そういうことじゃ全然ないんですよ!でもなんだか居心地の悪さみたいなものはずっと感じてて、小さい頃から漠然と外国みたいな広いところい行ったら自分の居場所はみつかるのかなーなんて思ってました。

保育園で働き始めてからも、子どもの個性の尊重よりも円滑なクラス運営の方が優先されるので、大声上げて子どもを怒鳴りつけてクラスをコントロールしてる先生が評価され、少しでも周りと違う行動をとる子どもを障害児扱いする状況を見てなんか違うよなーと感じていました。でも人材不足だったり

仕事量の多さだったり保育園の置かれている状況も理解はできるんですけどね。でもそれもこれも全部自分が人からの評価を気にしなければいいだけなんですけどね。日本だからだめではなくて、どこにいても自分らしくいられればいいんですけど私にはその強さがまだないみたいです。翼がいい例ですよね!自分をしっかり持ってて自分のやりたい事が分かってるけど、自分をアピールしたり自慢したりしない、あくまで自然体。なんか翼のことべたほめですね!?笑

アイルランド人男性はほんとシャイです!
一年間カフェで働いていたのですが、おどおどしながら小さい声でオーダーする男の人の多いこと!まあコーヒーの文化が浸透してきたのがここ数年でオーダーの仕方が分からないっていうのもあるらしいですが。なんでもないことにSorry連発したりとか優しくてひかえめでちょっと気が利かないんです。

逆に女の人が強い!っていっても高飛車の強さじゃなくてしっかりしてて人に頼らない感じ。アイリッシュママはなんでもやってあげる世話好きなでので男の人をだめにするみたいですよ。あれ、なんかどこかと似てる・・・って思ったらまさしく沖縄じゃないですか!

あと、お年寄りが好き勝手やって若い人がしりぬぐいするみたいな日常の光景も沖縄みたいだなって思いました。平和で暮らしやすい証拠ですね。あとあと、詳しくは分からないのですが、アイルランドのもともとの宗教は自然を尊ぶ神道に似た特徴があるそうですよ。日本の真裏まで来て、日本と似た部分を多く発見するとは思いもよらなかったです。おもしろいですね。

今回の通信アイルランド編も載せていただけるなんて光栄です!ぜひお願いします。これを見てアイルランドに行く人が増えたらいいなぁ。私もそうでしたけどアイルランドっていまいち目立たなくて知られてないんですよね。でもアジア人少ないし、現地の人と接する機会も多いし、勉強するには穴場だと思います。オーストラリアでラウンドとかしてきた人からしたらつまらないと感じるかもしれませんが、長くいると分かる味のある国だと思います。写真てアイルランドのですよね??いくつか添付しますね!       天気のいい日が少ないのであんまりきれいな写真とれなかったんですが。

ではでは、またメールしますね。いつもありがとうございます。
お体に気をつけて。

Pocket