シドニーからラウンドに旅立ち、そのまま1年目を終了して一旦帰国された伊藤さんから楽しい報告メールをいただきました。ご許可を得て掲載しますね。
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ご無沙汰しております。伊藤優花です。
シドニーの空港に降り立ってすぐ携帯を水没させたあの日から一年が経ちました。
無事ファームワークも終わりファーストのビザが切れるので一時帰国しました!
これはダンクアイランドという無人島に行った時の写真です!
本当はお会いしてこの4ヶ月半の事をたくさんお話したかったのですが、ケアンズから直接日本に帰国しましたのでメールでの連絡で失礼します。
ド田舎でなにもないタリーですが、最高にたのしかったです!
もちろん仕事自体は面白いものではなかったですが、みんなが同じ仕事で同じ時間帯での生活、休みも一緒っていうのが楽しかったです!
お誕生日のお祝いしてもらったときです!
はじめは生活が落ち着いたら快適なシェアハウスに移ろうと思ってましたが、なんだかんだ気づいたら最後までバッパーに住んでました!笑
バッパーは日本人もたくさんいますがネイティブもたくさんいて、英語も伸びたと思います!(特に汚い言葉をたくさん覚えましたが。笑)
友達の誕生日会やビアポンの時の写真です!
土日を使ってみんなで一緒に無人島にもいきました!
クリスマスはビーチでひたすら遊んだり飲んだり昼寝をしたりの4日間でした!
クリスマスです!
外国のお友達のリクエストでお寿司パーティーをしたり、週末にビアポンをしたり、川に行ったり本当に毎週末が楽しかったです!
英語が上手ではない私に外国人の子達はゆっくり話してくれたり、言葉を選んでくれたりしてくれて、日本人の子達は通訳してくれたり、教えてくたりしました。
周りの方が優しかったおかげでファーム生活が楽しめたとおもいます!
これはハロウィンです
リーブとリーブパーティの時のです!
ただやっばりもっと英語ができたら、もっと楽しかっただろうと思いましたし、なによりもっと友達と話しをしたいと思い一度日本に帰国したら今度はフィリピンに英語を勉強しに行くことに決めました!
そして二年目のオーストラリアをより楽しいものにしたいと思います(^^)
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以下、僕の感想
いやー、絵に描いたような楽しいラウンドでしたねー。なによりです。もともと、最初の一括パックの1週間でも、すでにバッパーが楽しくなって、楽しいからシェア移動日を後にずらしたくらいですから、こうなるのは必然というか(笑)。
でもって、絵に描いたような能天気リア充ぶりなんですけど(笑)、んでも、伊藤さんに関しては、僕は全幅の信頼を寄せてますので、安心して見てます。それは過去に何度か彼女の紹介をしたときに触れたこと(New Face:伊藤優花さん 伊藤優花さん ラウンドへ )、彼女オリジナルなネガスルー特性があるからです。
だって、リアルに考えて、こんな24時間楽しいだけってことはありえず、それなりに辛いこともイヤなこともあった筈なんだけど、彼女の中では全部ノーカウントになってしまう、ネガティブなことはスルーで流せてしまう。受け止めて解毒するというプロセスすら要らないっぽい。シドニー時代にもかーなりひどい目にあってるんだけど、でも最高に楽しかったという感覚になる。ぶっ倒れるまで働いて(日本時代もそう)、心が折れてフェイドアウトしても無理ないような状況でも、彼女だけは楽しい!
なんでかなー?なぜ24歳にしてそこまで達人の領域に達してるの?ってそこが興味深くて過去回であれこれ考え、また僕自身すごく学ばせてもらいました。繰り返しになって恐縮なんだけど、おそらくはネガティブになってる余裕すらない、生きていくために本当に大切なことだけやればいいんだ、それ以外のことにかまってるヒマはないって、かなり早い時期に腹括りをしているんじゃなかろか。本人にその自覚はないかもしれないけど。
ちゃんと幸せになりたい、子供も3人くらいほしいな、ならちゃんと稼ぐ力は必要だからってエステシャンとして技量を磨く、足りない部分は努力でカバー、頑張りすぎてしまいにはお粥すらの喉を通らなくなっていた日本時代。こちらにきたら、こんな英語力ではあかん!と必死に頑張る。それが大切に思えるからこそ、英語をわかりやすく話してくれる、教えてくるシェアメイトや友達には心から感謝をする。
つまり、本当に大切なものと、それ以外のものとの区別がハッキリしてて、大切なものだったらネガぽく見えようが(技術不足でイヤな思いをするとか)、それは努力でもなんでも克服すべきことで落ち込んでる場合ではない。大切でないことなら(通りすがりの人にイヤな態度をされたとか)は、大切でないんだから無視する、かまってる余裕はないと。
僕もあんまりネガにならないタイプなんですけど、伊藤さんが鏡みたいになって自分もそうなんかなって思う部分もあります。あるいは自分に引き寄せて解釈しすぎているのかもしれないけど。自分が必要とする領域で、どんなハードシップがあったとしても、それは単に克服すべき課題なだけであって、やればいいだけ。必要としない領域(他人にどう思われるか)とかは、本当に全然興味ないのです。そんなことにかまってる余裕ないもん。
逆に言えば、ネガティブになりがちなパターンというのは、もしかしたら、あれもこれもと欲張りすぎているからかもしれません。そして本当に必要ではないものをも欲張ってるからしんどいんじゃないのか。
一人の人間があれもこれも全部できるわけない。得られるわけがない。だから優先順位をつけて『私はこれ』という核を見つけ、それ以外は全部削除くらいのこと心積もりをする、それを「腹括り」というのだけど、それができてるかどうか。僕の場合は、自分がけっこうワガママで、このささやかなワガママ(寝たい時に寝たい、人を騙したくないとか素朴な)と、「人並み(の幸せ)」がどうも相反するなー、ワガママでいながら人並みになんて矛盾してるわな、無理だなって思って、「人並み」をバッサリ切り落としたのが高校時代でした。早いうちに腹くくりってやつです。
伊藤さんもその気配があって、だからネガスルーになってて、だからネガで自我が汚れることもなくて、誰とでもストレートにつきあえるし、それが分かるから他の国の人達からも愛されるんだろうなって思います。
これは勝手な思い込みで、間違ってるかもしれないんだけど、でもなー、そうでもなければ、なんで伊藤さんがAPLaCの一括パックなんか申し込んだのかな?って。誰の紹介も推薦もなく、ネットで読むだけで判断できたのかなって。自分でも自覚してますが、けっこう、あれ、とっつきにくいですよ(笑)。「やる気あんの?」ってガチな真剣勝負で臨んでるところがあって、カタチだけ~、っぽかったらいいって人、「大事をなことを曖昧にすることで逃げようとする人」には敷居が高すぎると思ってます。だからといって敷居を下げる気もないし、それで食えなきゃ食えんでええわって腹括りもあります。その波長が、伊藤さんにもピピッときたのかな?と。
さて、一時帰国のあとはまた英語をブラッシュアップして二年目に臨みたいという伊藤さん。また、どこからアップデイトしたお話をきかせてください。まあ、この人は、どこにいって何をしてもオートマティックに楽しくなってしまうんだろうけど(笑)。