須藤玲さんラウンド帰還

最初は外国人の方が怖くて本当に挨拶するだけでも ひぇぇ と 腰抜けそうなくらいだったのですが、それを変えてくれたのが、同部屋のブラジル人の子です!

Pocket

1年目のWH終了間際、ラウンドからシドニーに戻ってきた須藤さん。これから一時帰国しますが、水泳の折返しターンのようにすぐに二回目に突入予定とのこと。

ラウンドはどうだった?
「楽しかった~!!」

今後の予定は?
「帰りたくなーい!!(ずっと居たい)」

という典型的な。

写真の生き生きした表情を見てたら、これ以上、解説不要ですよね。

そうは言っても、最初っからハイテンションのままぶっ飛ばしていたわけではなく、初動はかなりウンウン悩んでましたよね。
過去のFB記事でも、ブラックファームでこき使われて、でも二回目のために我慢しなきゃいけないのか?と半泣きで電話してきてくれたとき、
「ファームのみんなへ」
という一般論にして書いたように(さわりをコピペしますが)、

「あんね、そうやってワケもわからないまま、てか納得出来ないまま、「我慢して解決」「皆がやってるからそうしましょ」ってのがイヤだからこそWHで来たんでしょ?で、来た先でまた同じことやってどうすんの。
 
ある意味これはいいチャンスなのですよ。あのまま日本にいて、「納得出来ないけど我慢して解決」って道を選んでいたら、こうなっていたというパラレルワールド。それを日々見せてもらってるわけじゃん。「なるほど、これがイヤだから来たんだよなー」って原点を確認するいいチャンスじゃん
 
そうじゃない道、初期設定どおり「納得の道」を選びなさいな。そんなワガママ言えるのは人生でも限られているんだから、今やらないでいつやるのよ。「冒険」しにきたんだから、冒険しなきゃさ」

そこで立ち直り、しかし、まだ吹っ切れず、部屋に引きこもってたのが弾けたころの話

「最初は外国人の方が怖くて本当に挨拶するだけでも ひぇぇ と 腰抜けそうなくらいだったのですが、それを変えてくれたのが、同部屋のブラジル人の子です!

私が部屋にいると、「また部屋に引きこもってる!外に出なよ!部屋にこもってたら人生つまらないでしょう!自分の人生なんだから楽しまなきゃ!私みたいに!(踊り始める)」という感じのノリで、いつも 気にかけてくれていました(笑)」

そして、現在に至ると(笑)。
そんな最初っからブンブンぶっ飛ばしなんか中々難しいです。むしろ最初は土砂降り、ほうほうの体で逃げ出して、ようやく小雨に。でもまだぐずついて鬱陶しいお天気で。でもだんだんぱーっと薄日がさすような瞬間が時々訪れ、晴れ間が多くなって、やがて快晴、、、というパターンだと思います。
ただ単純に我慢して待ってるだけだったら一生土砂降り。どっかでパラダイムを変える転機がきます。

過去のみなの体験談でもどっかで来てますよね。昔の翼さんの体験談で、本人曰く「笑えるくらいイケてないネガループ」にはまっって、それなりにやってるんだけど、「WHやラウンドで充実しているフリをしている私」って、どこかしら演んじてるっぽかった呪縛が解かれるのは、1年目のかなり終わりの方になってからで、とっても自由な日本人に会って喋って、「あ、これでいいんだ!」ってやっと腑に落ちたという。それからが楽しくなった。

この種の話は非常によく聞きます。どっかでブレイクポイントがあって、そこを超えると完全にパラダイムが変わる。飛行機が離陸するように。それまでは幾ら何をどうやっていても、ゴロゴロと地面を走ってるだけだったんだって、ふわっと離陸して初めてわかる。

と、飛んでま~す、降りたくありません状態の須藤さんですが、さてこれからは?というと、「オーストラリアの大学に行く」とか「いい人みつけて結婚して永住する」とか、ぶはは、さすが19歳の大胆な戦略なので、「現実的な話」も。こっちの大学クソ高いから3年いったら1000万くらいかかるけど、お金あんの?卒業しても永住できる保証はどこにもないよ、とか。

むしろそんな先の話は今考えなくてもいいんじゃない?
今なすべきは、まず自分が何を得たかを確認することで、それは高校時代にクラスメートが猫も杓子も受験やってるときに、「釈然としない」という感覚を大事にし、「海の向こうにいったら何かあるかも?」という(確信に近い)希望的直感があったこと、そして、その直感があたっていたこと。
もっと凝縮すれば、「当たる直感っていうのはこんな感じ」という、自分しかわからない微妙な感覚です。
僕としては、これが値千金の価値あると思います。人生が変わる時というのは(結婚でもなんでも)、だいたい直感ですからねー。その感覚、「なんか違うっぽい」か「あ、これ!」って思うか、ほんとに微妙なんだけど、でも超重要。
この感覚がボケボケだと、理屈に走る。そして理屈で決めたことって大体外す。

大きくまとめれば、高3の時の直感があたっているかどうかの答え合わせがWH1年目であったと。ならば次は?
小成に安んずる(小さな成功に固執して大きな成功を逃すこと)ではなく、その直感を再び活用し、さらに研ぎ澄ませ、オーストラリア楽しい!に匹敵するか、それを軽く凌駕するような良い体験をどんどん積み重ねることだと思います。

前の投稿のときも書いたけど、
今日本がワーホリ条約結んでる国がいくつあるか知ってる?オーストラリア、NZ、カナダ、韓国 、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、つい最近ではチェコとも締結したらしいぞ。今が18歳でも一カ国1年づつやっても30歳までコンプリするのは無理ですわ。その意味でいえばAUSで2年もやってたら「時間が勿体無い」とすら言えるのだ。確かにAUSは基礎過程をやるのには最高の環境だと思うけど、ただの教習所って捉え方もアリ。

だもんでアドバイスしたのは、もっと貪欲になれ、と。
オーストラリア「ごとき」でこれだけ楽しいんだったら、まだ見ぬ世界はどれだけ楽しいか?。
それは国とか地域もあるけど、職業とか、ライフワークとか、生きざまとか、さらに立体的に広がっているわけです。
もっともっと直感ピピピを活用し、トライし、失敗しては感度調整をし、その過程で、死ぬ間際の走馬灯に出てくるような素晴らしい体験をし、積み重ねていく。おのずと視界も広がるだろうし、何がしたいのかもなんとなく見えてくるかもしれない。

またそうやって自分が輝いている=輝こうとしている場で「誰か」と出会うといいです。二人の共通基盤が良きものであるなら、それは二人の終生のコンセプトになりうる。逆に、やりたくないこと我慢してやってるだけの日々で、現実逃避やはけ口みたいな形で出会ってしまうと(それが一概に悪いわけではないんだけど)、でも共通基盤が微妙になるかも。

とは言いながらも、一時帰国。帰ったら帰ったで、また日本の現実に型にはめられてしまうかもねー。やば!と思ったらとっとと帰ってきんしゃい。過去最短例は、3日で戻ってきた人います(成田→東京→成田で、後先みずに観光ビザで)。

Pocket