日本帰省記06月02日(3) 古民家の宴

Pocket

というわけでやっと2日の第三部。なんか夏休みの絵日記みたいで、けっこう大変だわ。

中野のセミナーのあと、電車組と車組で荷物の多い僕は高橋さんの運転するジムニーで東堂さんとともに一路相模へ。
高橋さんとはセミナー前後でもよく話してて、中野駅の南北格差とか区長選をとりまく状況とか、公認会計士業界の変遷とか、趣味のクルマの話とか(完全特注のNSX見てみたいなー)。男子高校生の下校時のようにわいわい言ってたら、着いてしまったって感じ。

おー、この山がボコッと隆起してて川が流れてるのをみると盛り上がるものがあります。日本列島では一番ありふれた光景なんだろうけど、全てが風化し摩耗している古い大陸オーストラリアではついぞ無い風景。

こんだけ山がぼこっと隆起してるってことは、隆起させるだけのエネルギーが地中にあるってことでしょ?煮えたぎるマグマの上に暮らしてるわけで(地学的には多分表現間違ってると思うが)、そりゃあ地震もあって当然。

さてさて、着いたぞ、古民家。わー、写真のとおりだーとひととおり探検して。

女性の部の二階がかなり大広間になってて、研修なんかでも使うみたい

よく整備されていて、あー、さすがプロ仕様だなーと思ったです。調度品なんかも、なにげに骨董家具が置かれてたり、いい陶器があったり、なぜか巨大なコントラバスが宮沢賢治的にしっくりきてて(セロ弾きのゴーシュ的というか、ジブリ的というか、写真撮り忘れたが)

外観

裏にあがるときれいな夕焼けが

なんか日本映画みたいな風景で。俺、もう半分外人だからねー、ファンタスティックだなーって喜んでました

ガンガンと運ばれてくる、リサさん(三木さんの奥様)お手製のメキシコ料理の数々

もーね、全体の労働総量でいえばリサさん一人でその半分をこなし、あとは積極的にお手伝いする人と、なんとなくあぶれてぼーとして、ただ食べてるだけという僕のような人と。
あー、「無芸大食」って四文字熟語が思い浮かぶなー、俺って「ごくつぶし」ってやつだなー、寄生虫だなー、でも、しあわせだなーって。

そして壮絶な手巻き寿司風トルティーヤ。でも、日本で売ってないいい粉を使って、ドウを作って、それを伸ばして、それ用の鉄製?の器具で焼いてって、いちいち本格的だし、目移りするくらいの具の数々。
なんかもう、完全にプロの仕事って感じで、「ここはこうしましょう」とか余計な茶々を入れる余地皆無で、ひたすら巣の小鳥のように大口あけてFeedingされていたのでした。しあわせな。

なし崩しに食べて、飲んで、喋って。山程積まれた皆が持ち寄った日本酒やらお菓子やら。
まったく無統制なまま宴は進む。いや「宴」というほどのまとまりもないかもしれない。

「いつもこんな感じなんですか?」って高橋さんが尋ねられたけど、そういえばそうですね。開会宣言もないし、偉い人の挨拶もない。一応APLACの集まりなんで、僕が最初になんか「今日は皆さんお忙しいところを~」とか挨拶するのが普通だよな、日本的には。でもそんな感じ全然ないし。誰も求めてないし。合コン以下の無統制だよね。

そういえば僕が病欠しても盛り上がった湯島オフの頃から、「田村さん要らないかも疑惑」というのがあって、始まってしまえば僕なんか要らないのよね。そういうのがいいのだ。僕はなんか楽しい時空間を設計したくて、頭の中にある「こうすると楽しいだろうな」ってのがリアライズ(実現)するのが面白くって、現出した楽しい時空間で、ごくつぶしをやってるのが幸せ。
もちろん会費の徴収とか締めるところはビシッと締めますよ、大人がやってんだから。でも、締める必要がないところは締めない。

ま、そんな話はどうでもよくて、念願の晴子さんのラムチョコケーキを堪能して(4切れも食べたのは私です)、勝又さんの純米酒飲んで「おう、これは美味いわ」って舌鼓をぽんと打って、タバコ吸いに外に出ては、星空を堪能し、マリさんにお灸をこれでもかってくらい据えられて(文学的表現ではなく、本当にお灸を)。
で、てきとーに眠くなったら、てきとーに布団敷いて寝て。

てか、これは僕からみた描写であって、深夜には航平くんが安室ライブ帰りでやってきたり(らしい)、朝の4時まで話し込んでた人もいたり、自分のいびきを懸念して自主隔離した人がいたり、ほんとーにバラバラ。

多分、ひとりひとり全然違った風景が見えていたと思いますし、思い出のビジュアルもまたそれぞれ。自由ってそういうことだと思いますです。

 

 

 

Pocket

コメントを残す