街角写真とエッセイ(2)  パリミキとロック

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ついでにもう一本、サロンから転載しておこう。
先日、といっても9月の話だから3ヶ月くらい前の話ですが、Chatswoodのパリミキの前(今はWestfield地下のColesの前あたりにある)を通りかかったら、写真のような展示物が。

おおお!
と喜ぶのは、ロックファンだけ、それも結構年食ってる人だと思われますが。

写真一枚目の左側の赤白のギターは、Van HalenのギタリストEdward Van Halenの愛用のギターです。このテーピング塗装のようなデザインはなかなか斬新で、ギターテクニックが革命的に凄かったのも相まって、この世界で知らぬものなしってほど有名になりました。もうアイコンみたいになってた。

右側のギターのネックが二本ついている、ダブルネックのギターは、Gibson SGのダブルネックで、Led ZeppelinのJimmy Pageのトレードマークですねー。「天国への階段」はこれで弾くのが基本。Van Halenのように特殊な塗装をしてるわけではなく、一般の商品なんだけど、もうこのギター=ジミーペイジってくらいイメージが確立してて、他の人がこれで弾いてるのを見たことがないくらい(居るんだろうけど)。弾いても真似だと思われそうでイヤだろうし。

なんで二本もネックがあるんだって何も知らない頃は不思議だったんだけど、向かって左側(抱えて上になる側)が12弦ギターで、下がノーマルな6弦ギターです。

12弦ギターというのは、基本6弦と同じなんだけど、各弦にそれぞれもう一本オマケのように弦が張られている。高音弦(1-2)は同じ音程の弦を張り、低音弦(3-6)は1オクターブ高い細い弦がペアになっている。これによって、一人でも弾いてもハモってるような豊かな音になるという。たしかにアコースティックの生を聴くと、いい音しますよね。

もっともジミーペイジの「天国への階段」をライブで聴いても、「さすが12弦は違うわ」って感じはあんまりしないんですけどね(笑)。正直よくわからん。もっぱら見た目の強烈さの方がでかいのではないか。

カッコいいので買おうかと無茶なことを考えたこともありますが(グレコかどっかで12万円くらいで出してたかな)、すぐに考え直してやめました。
なぜって、重いんですよねー。エレキギターってシンプルなやつでもかなり重いです。楽器用のいい木を使ってることもあって。これでダブルネックだったらかなりきつい。それに、座って弾くには弾きにくいし、置き場に困るし、買っても別にそんなにいいことないわなーと。

とまあ、あれこれ語ってしまうくらいこの2本のギターはなかなか強烈です。「知っている人は知っている」というか、知ってたら「おお!」と思うレベル(だからこそディスプレイしているのだろうが)。

しかし、なんでこんなもんがメガネ屋に展示されているの?

他にもドラムとかも置かれてて(いずれも本物ではなく、見てくれだけを真似た模造品だけど)、奥の方には名盤のジャケットが展示されてるようだし。

テーマは一目瞭然でわかるんだけど、「意図」がわからなかったのでした。
もう少ししげしげと見てたらわかったかもしれないけど、Colesへの買物の途中だったから、ちらと写真を撮っただけでした。

それだけのお話でしたー。

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