渡豪説明会の広報とおまけエッセイ~パスポートとフットワーク

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次回のオンラインでの渡豪説明会は、オンラインオフの2時間前、つまり21日土曜日の夕方6時(日本時間)で行います。
URLはオンラインオフとは違って

https://app.gather.town/app/bzB4u6QsTCWld28p/aplac
です

で、賑やかし画像ですが、今回はこれ。
Glebeの高層住宅(公営住宅でもあった)です。ここの最上階、廊下歩くの怖いんですよねー。以前東京の門前仲町に住んでた頃(中学生の頃)、長谷工のマンションに住んでたのですが、これと同じ感じで廊下が怖かったの思い出した。

さらにおまけエッセイもつけちゃうね。

このコロナを通じて日本人のパスポート保有率が19.1%と激減していて、パスポートを持っている日本人は5人に一人もいないという報道がありました。もう完全に内向き志向で海外に行くという発想そのものが少ないのでしょう。

もっとも激減といっても、コロナ以前でも4人に一人しか持ってなかったそうなので、最初っから内向きですよね。日本のパスポートは世界最強とかいう話が独り歩きして、日本すげー話になってるけど、すげーとか言う割には使う気がないという。

ちなみに最強とかいうのは、Henley Passport Indexというイチ私企業の出しているランキングですが、ランキングはこれだけではなく、Global Passport Power Rank では一位はUAE(アラブ首長国連邦)です。
https://www.passportindex.org/byRank.php
ビザフリーの国がどれだけかってことでランキングをつくる(ビザ不要国が多ければ信頼度が高く、ランクが高い)わけだけど、ビザフリーという定義や技術性によってカウントが変わってくる。一般にフリーと言われているものでも、完全にフリーなものと、Visa on Arrivalというのがあって、それもフリーにカウントされている。そこをそうすべきかどうかなど細かな条件次第でいくらでもランキングは変わる(コロナ関係の入国条件なんかコロコロ変わるし)。

このGlobal Passport Power Rankでは一位がUAE(181カ国)で、2位グループ(174)で11カ国あり、3位グループ(173)(9カ国)のあとの4位グループのなかに日本がきます。同点のカウントの仕方によるけど、高くて4位、低ければ22位になります。てか上位20-30カ国はほとんど横一線だと思いますけどね。

ところで日本のパスポート保有率が20%くらいだとして、他はどうか?です。この統計があんまり見当たらないのですが、巷ではイギリスやオーストラリアは70%だとか、アメリカが意外と低いとかいろいろ合ったんだけど、出典がわからない(あっても元記事が削除されて追えない)。大体この手の記事を検索するとコロナ前のものが多く、コロナを機会に結構潰れている気もしますね、無理もない。

そんななか、オーストラリアのパスポートの政府統計がありました
https://www.passports.gov.au/2019-20-passport-facts
で「2019-20(コロナ前) Passport Facts」なのですが、これによるとオーストラリア人の保有率は人口の57%にすぎないようです。80%くらいありそうですけど、そうでもないのよね。
ついでに面白い統計があって、年間3万1073件のパスポートの紛失盗難がレポートされている。1461万人の保有者に対して3万件だから、0.2%、500人に一人の割合。
じゃあどの国で紛失・盗難したのかというと、どちらも一位はオーストラリア。なんのことはない出国前になくしたり、取られたりしている。いざ行くとなって気づいたのかな。紛失国のニ位以降はアメリカ、イギリス、日本、NZ。盗難された国のニ位以降はアメリカ、イタリア、フランス、スペインだそうで、日本ではそんなに取られてない、、つかヨーロッパのラテン系の国がやばいってことですかね。まあどうでもいい話なんですけど(笑)。

ちなみに、日本人のパスポート取得の世代別では、外務省の旅券統計というのがあるようで、この最新版(令和3年版)によると、
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100303508.pdf
世代別でいうと19才以下が一番高くて17.4%、次が20-29歳の16.6%、40-49の16.1%、50-59歳の15.2%、そして30-39歳の14.5%がきます。以後60代11%、70代7%、80代以上1.2%。面白いのは、30代でがくんと凹むのですね。まあ、微差といえなくもないが。
19歳以下が高いのは、ここだけ20年スパン(0歳~19歳)だから二倍の人数がいるんだから高くて当たり前だろうという気もしますね。0歳時なんか取るか?というと、家族旅行で行くだろうから取るでしょ?あんまり有意な数字かどうかはわからんですよね。

それよりも30代で減るのが興味深いですねー
20代が高いのはわかる。40代で増えるのも、多分海外出張とかそういうのが増えるからかな?わからんけど。でも30代で減るというのは、思うに、海外活動なんか「若いときの遊び」みたいになってるんじゃないかと。30すぎになると、シリアスに社会人やって(あれこれシガラミができて)、そうそう遊んでらんない、、海外なんかいってらんないってことでしょうかね。

しかし、その認識、古いんじゃないの?という気もしますね。
だって海外の方が稼ぎやすいんだもん。「これさえやっておけば大丈夫が無くなった」というのは、ほかのエッセイで書いたけど、そんななかで「これさえ」でいえば、日本以外の保険をかけることでしょう。

昨今の物騒な世相の、そのなかでも最悪のシナリオでいえば、アメリカあたりの戦争屋さん(あちこちで火種を振りまいて、煽り運転のように相手を挑発しまくって揉め事を起こして、兵器を売りつけて儲ける)の意向がまんまと乗ったら、今のウクライナみたいになるかも、です。消火器を売るためにせっせと放火して廻るような、いや消防自動車を売るために放火してるって感じかな。頑張ってるじゃん。実際、ウクライナがああなって、アメリカのGDP増えてるもん(あまりメジャーメディアは言いたがらないが)。軍備輸出で増え、また石油や資源を割増でヨーロッパに売って儲けてる。ヨーロッパのどっかの政治家が文句言ってたもんな(俺らをダシにして儲けてるんじゃねーよ)。

もし、台湾がそうなったら、今の可哀想なウクライナがそうであるように、当地の人々なんか死に絶えても構わないからできるだけ長引かせて、じゃんじゃん売りたい、在庫一掃もしたいってなる。さらに沖縄に飛び火して、そして米軍はアフガンみたいに「じゃ、そういうことで」で失礼していなくなって、日本にも飛び火して、ウクライナみたいに男性は全員出国禁止で徴兵に取られ、女性も徴兵に取られ、文句をいったら刑務所にいかされ、野党は全部潰され、あとは現場に飛ばされて203高地のように死ぬまで頑張れとやらされたらどうかです。戦時中の日本政府がそうであったように、中央というのは無責任ですからねー。南方の戦線に飛ばされて、救援も補給もやってこず、餓死するかマラリアで死ぬか。命令と言えば「生きて虜囚の辱めを受けず」ですから(つまり、死ねと)。

同時に周囲のヨーロッパも溜まったもんではない。こんな電気代では経営なんかできない、生活できないって話にもなる。戦争が起きたら疎開するのが常道で、じゃあどこに逃げるの?ですよね。

あと、物資不足やら経済壊滅やら半死半生になるなら、もっと生活しやすい所に一時避難しておいたほうがいい。その意味で、ヨーロピアン、特に本国的地位にあるイギリスあたりからは、オーストラリアの永住権狙ってくる層が増えてくるかもしれないです。そういえば、アメリカは移民大国だけど、同時にアメリカから出ていく人も数百万人という単位でいるという記事を読んだことがある。

時代が流動すればポジショニングというのが大事で、みすみす燃えそうなところに長居は無用で、フットワークはいるんじゃないの?その意味での「動き慣れ」は必要かも、です。「これさえやってれば」という既定路線が薄らいで自由になってるんだから、その自由度を最大限活かして、ちゃっちゃとポジションを変えていくのが新しい生き方になるかもしれないです。これは海外だけの話ではなく、国内でも同じだし、同じ街でも会社を変える、業種を変える、副業を増やす、その構成(ポートフォリオみたいな)を変えるという感じ。「あるときは片目の運転手」って感じで(知らんか(笑))。

ま、戦争は最悪のシナリオで、やればやるほど傷つくのは西側でしょうから、そんなガチにやらないとは思いますけど、だらだらしたプロレスみたいなプレイはするかもしれないです。中露がなんであんなに付き合い良くやってるのかな?とか思ったら、アメリカや西側がトチ狂ってくれた方が、非欧米の国際同盟(BRICS系の)を形成しやすいからかもしれない。あそこまでトチ狂うからこそ、サウジなどアメリカべったりの国が、アメリカに見切りをつけて中露と組むし、インドはじめのアジア諸国も、既に正式に加盟を申請しているアルゼンチンなどの南米もそう。皆の求心力になるのは、皮肉なことに英米のイケイケ好戦姿勢です。BRICS体制、SWIFT以外の決済体制など急ピッチに進んでいますし、かなり形になってるけど、実際に盤石になるまであと数年はかかるでしょう。だからその間、アメリカにはトチ狂っていて欲しいのかもしれないですね。これが中途半端に物わかりがよくなると、求心力がなくなっちゃうし。

だから、だらだらプレイは続くかもです。
そうなった場合、日本やオーストラリアはどこまでつきあわされるのか、どこで線を引いてアメリカに「親子の縁を切る」とか言えるか?です。まあそうは言わないだろうけど、ヘコヘコ卑屈に笑いながら、フェイドアウトという方針をとるだろうけど(日米構造協議などジャパンバッシングが激しかったときもそれで乗り切ったしな)。

そのあたりは読めないですし、読めなくても嘆くこたあない。だって未来なんか常にわからないんだし、わからないからこそ面白いんだし。ただ何がどうなっても、フットワークは大事だろう。”sitting duck”って英語でいうけど、ボケッと座ってるだけの鴨は撃たれるだけだという意味で、文字通りカモにされる。なんとなくの惰性で現状維持とかいってるだけでは芸がないし、ヤバくもある。

とりあえず何がやりたいのかわからなかったら、何がやりたくないか、最大にやりたくないことはなにか?で消去法で消していくのもいいです。

僕が思うに、第一順位は死なないことですね。当たり前だけど(笑)。

第二順位は元気でいることですね。生活習慣病なんかもそうだけど、リアルには鬱にならないことでしょうかね。これを具体的、感覚的な行動指針に変換すれば、閉塞しないことです。窓は常に開けておくし、こまめに外に出て気分転換しろです。ゴミ捨てでもなんでもいいから外に出ろです。やったことない仕事、縁がないと思ってた物事から優先してやれ、と。閉塞打破と風通しの良さ、選択肢を増やすためには、未知の領域に攻めていくしかないでしょ。

先日、こちらに来てもう4年(2年英語学校、2年ビジネス学校)で今卒業生ビザとってあと2年いれるという30代の人と定期検診みたいにお話しましたけど、すぐに永住権って道筋は見えないけど、そんなのどうでもよくて、30代に心身ともにどーんと擦り切れるパターンと、珍しいけど30代にぐーんと中押しして揚がっていく人がいて、後者になれればいい。知らん国では、とにかく一日生き延びただけでもそれは達成であり、自信になるし、健康にもなれる。30代をポジに過ごせたら、ヤバい40代を乗り切れるので、トータルの人生健康管理でいえば、いい線いってんじゃない?って話でした。しかし、ローカルの仕事も馴染んで、今は時給35ドルとかいうから、羨ましくなっちゃった(笑)。

ともあれ元気でいてください。
コロナ2年目くらいから、オフとか、オンラインとか、サロンとか定期的にやるようになったのは、鬱対策というか、こういう時期に流されとったらヤバいなと思ったからです。僕自身はどうも鬱になれない体質のようなのですが、周囲を見るに必要ぽい感じ。
ま、対策といっても、定期的にガラッと窓を開けて冷たい新鮮な空気を入れるとか、そんな程度ですけど、でもそれが一番簡単で効果があるとは思います。

ところで画像の続きですけど、上から見ると、眼下にGlebeのテラスハウス群が見えますが、テラスハウスとは何なのかがよくわかりますね。平面的な集合住宅であり、江戸期の長屋と同じ構造です。隣と壁を共有するから建築費は安くなるし、初期の都市計画には、なるほど利用されたはずです。

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