遠藤さん1年間の留学終了!~脱衣場のコーヒー牛乳的な

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去年の3月に来られた遠藤さん、1年の留学を終えるにあたって、シェア移動の際にお貸ししていた毛布等を返しに来訪されました。

いやー、久しぶりにお会いして(マンリーオフにも会ってるけど)、若返ったなー!ってびっくりした。10歳くらい若くなったような気がする。なにがどうって詳しくはわからないけど、とりあえずオーラが違う。溌剌って感じ。写真はカタクナに固辞されちゃったのが残念なくらい、Before/Afterが明確で、どんなアンチエイジングのサプリよりも効いてる感じ。

遠藤さんは40代で思い切って留学。来る前にさんざんメールのやりとりをしてました。清水の舞台の上と下で、「おーい」「落ちたら死んじゃうんじゃないんですかー?」「死なないって!」とかやってる感じ。

以前ご紹介したのですが、遠藤さんは郷里札幌で薬局のお仕事。日本に医薬分業が定着し始め、院外薬局という新しいビジネスモデルが出た頃から、かなり幹部候補生としてバリバリやっておられたようでした。あちこち飛んでは支店立ち上げたり。が、ああ、時の流れは虚しくて、祇園精舎の鐘の声、日本(政府)が貧困化し、医薬予算をガシガシ削り出してから下り坂で、スタッフ削減で仕事は忙しくなる一方なのに、昇給も昇進もなし。展望なき繁忙。まるで下りエスカレーターを登ってるような日々に疲れて、人生の意味を考え、考え、考え、そして渡豪。そして若返り再生。

今年は薬価と医療報酬のダブル改訂の年で、もう薬局は完全トドメさされてる感じ。先日も、「結果的にいえば、いいときに辞めたってことじゃないですか」「そうですよねー、まだ退職金とか出ましたからねー」って。沈む船からよく逃げた。

さて、帰国してから何すんの?って話で、「さて、何しましょうかねー、うふふ」って。なーんも決まってないそうだけど、別に焦って決めんでもいいわって感じ。

その佇まいが、なんか温泉やら銭湯でしっかり汗流したあと、涼しい脱衣場でぷはーっといってコーヒー牛乳飲んでるみたいな感じ。そうよ、これまでメチャ頑張って働いてきたんだし、もう人生で働くのは十分やったし。そして仕事の後のひとっ風呂、オーストラリア湯に1年ゆっくり浸かって、今はお肌ツルツルでコーヒー牛乳。

僕は、遠藤さんより一回り上なので先輩面して言わせて貰えば(なぜか遠藤さんは僕のこととを「先生」と呼ぶ、先生ちゃう!って言うけど、結局1年変わらんかった)、40代の獲得目標は「元気」だと思いますよ。体調やら責任やら将来やら負担がきつくなって、疲れる時期だし、そこで心身がヘンなことになっちゃう人も多い。成人病とかもなりがちだしねー。人生の後半戦のQOLを決定づけるのがこの時期かと。ここでヘタって、片翼のプロペラが止まっちゃったりしたら、その後数十年、片肺飛行で飛びつづけるから、それはしんどいよ。

平均余命が女性86歳とかいっても、あれはゼロ歳児基準で、もし50歳まで生きたらもう2歳くらい伸びる(88歳近く)、もし70歳まで生きたら99.8歳まで生きると統計上なっている。ロングスパンで考えれば、20-30代はベーシックな社会経験・スキルを積めばよく、40代に「中押し」「中興」で、ガタのきはじめた心身をチューニングして「新品同様」にもっていき、後半戦に備える。いよいよ難易度は高いが、その分オリジナルで面白い生き方をする。

野球でいえば中盤の4-6回で追加点取ってゲームの流れを決めるのか、コケて大量失点くらって、あとは罰ゲームみたいな終盤戦をやるのかの差で、結構大事です。50歳になっても、反復横跳びピキピキできるように。そのためには40代に3年くらい、ゴーギャンみたいに南の島で絵でも描いてたらいいんだけどねー。

ご実家が輸入貿易のお仕事をされているようで、それを手伝うのもアリですよねーとか。社保で扶養に入るだけで、年間20万くらい浮くんじゃない?週一でもいいから。

あと、いわゆるお金稼ぎの仕事は、バイト感覚でいいと思う。3つも4つもやるくらいで。中年以降、健康な心身と、それまでの社会経験あったら、何やっても面白く感じると思うよ。僕もバイトやってて、面白いもんなー。責任軽い仕事って面白い。

なんで面白くなるかって、多分、仕事の意味が変わるからでしょうね。若いうちは自信ないから、「○○をやってる私」みたいなアイデンティティとかさー、要するに「自慢するため(馬鹿にされないため)に仕事をする」みたいなさー、もう「邪念」バリバリ入ってるじゃん。それが重いし、その重さに潰れたりもするし。でも、それを風呂入って汗と一緒に流してしまえば、単純にアクティビティとして面白いよ。イヤだったら止めたらいいし。止められるために3つも4つもやってりゃいいし。

遠藤さんくらいの年になると、だいたい日本人の平均年齢と同じになってくるから、それまで仰ぎ見ていた世間が、自分の目の高さになってきますよね。登山でいえば雲の位置で、丁度目の高さに雲がある。だから世間体とかいっても、天からの直撃&天の声って感じではなく、水平になるから、別に怖くもなくなる。これがもっと上がると、眼下に雲海が~って視界になるから、ほほー最近の子供達はそんな具合に思うのね、ほっほーって感じ。

そんなことより大事なのは、いつもいうけど、自分のオリジナルを作ることでしょう。ライフワークみたいなもん。「作る」といっても、別に受け身で鑑賞してるだけでもいいのよ。自分の素直な志向にあってて、やってるだけで楽しくて、しかも時が過ぎ、経験を積めば積むほど、どんどん広がり、深まり、楽しくなる「なにか」です。さて、遠藤さんは、どんなのをお作りになるのか、楽しみです。また、聞かせてくださいな。

でも、清水の舞台、飛び降りて良かったでしょ?

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