個人カウンセリングってどんなことやるの?

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という質問をメールで受けたので、「えーとね」ってお返事してました。書き終えて、これって一般的な話として汎用性あるなーと思ったので、ここでも載せておきます。

「カウンセリング」っていってるけど、呼び名はなんでもいいです。要は「相談」です。弁護士時代にやってたときは法律「相談」とか言ってましたけど、呼び方はなんでもいい。

問題は内容なんですけど、これが当然ながら多岐にわたります。
それもジャンル的に多岐というよりもレベル的に多岐です。

ほんと頭の中ではいろんなレベルの物事がごっちゃになってるもんです。「なんのために生きてるの」という高尚なレベルから、「え、ビザの申請ってクレジットカードがないとできないの?」とか、「シドニー空港のトイレってどこにあるの?」とかいうレベルまで、あまりにもレベルの違う問題が頭の中で混在してる。だから考えているうちにドカーンと破裂してしまう。

それを解きほぐす感じです。すごく細かな実務的なことから、すごく抽象的で哲学的なことまで

1:細かい実務レベル
ビザはどうやって取るのだとか、いつまでに決めればいいのだとか、費用はいくらかかるのかとか、オーストラリアでの生活はどうなんだ?とか。
さらに細かく、オーストラリアでコンタクトレンズの保存液は手に入るのかとか、ゴキブリが出たらどうするのかとか。

この種の現地リアルなことだったら、自分の日常のことでもあるので幾らでも話せます。
特に「英語はできないんだけど、でもなぜかうまくいく」というリアルはこんなんだよーって実際にやってあげるとわかりやすいと思いますね。受験の回答みたいなカタチで考えると全然できないけど、でも、こういう感じで言われたり、聞いたりすれば出来るでしょ?って。

例えば、シェア見学して、ここからシティまで朝の通学は便利なんですか、バスはどのくらい走ってるんですか?ってことを「英訳せよ」とかになると、絶句するでしょ?バスの「頻度=frequency」なんかとっさに出てくるわけもない。
でもね、「モーニング、アイ、スクール、ゴー、ハウメニ、バス、バス、、、バス、、」くらいだったら喋れるでしょ?で、実際それで通じるし。てか、相手から言ってくれるよ、
‘This is very convenient location, bus stop is just over there(指差すジェスチャー), and  in the morning time, the bus come every 5 minutes (5本の指を出して)”っていうし、大体わかるんですよね。これは面と向かって、こんな感じだよって外人的なジェスチャーと実際の発音での英語で喋ってあげると、感覚わかりやすいみたいですね。「あ、なるほど」みたいな。

てな感じで、バイト探しのやり方は実際どんな感じだとか、幾ら位もらえるのかとか、だいたい喋っていくと、大まかな感じはつかめると思います。知識的にというよりも感覚的に。

2:哲学的な
細かな実務的な話の対極にあるのがこれです。
今の仕事をやめてもいいのか論から、なんのために仕事してるの?なんのために生きてるの?って話になって、そこであれこれ。

これは正解無いです。禅問答みたいな。
だけどね、そもそも「なんか」ないとこんな話にならないわけですよ。来られる方は、どっかで「ひっかかり」があるわけですよね。現在の生活やら未来について、なんか違和感があるとか、ここらでなんかしておかないとヤバいとか、そういった何らかの問題意識があるはず。じゃあ、それはなんなの?って話になります。

そこを話しながら探っていく作業になるんですけど、そこはいろんな方法論があるんですけど、例えば彫刻を削り出すように、「これは絶対違う」ってものを除外していくやり方もあります。例えば人生観でも、誰よりもエラくなるのが最終目的なの?とか、要は皆にちやほされればそれでいいわけ?とか、金さえあれば愛でもなんでも買えると思ってるわけ?とか。
まあ、そういうわけでもないなって大きなところを消去法的に削っていく。大体は全てにわたって中庸でありたいんだけど、そのなかでも人によって微妙にレシピーが違うんですよね。

例えばお金は絶対必要だけど、お金があること=幸せって人?それとも幸せの基礎インフラとか手段としてお金があると何かと便利ってこと?とか。お金=自己実現になってる、なってないとか。それもオンオフのデジタルではなく、多少はそういう部分もあるとか、その多少ってどのくらい?とか。

別に問いただすわけじゃないんだけど、キャッチボールで返していきますんで、だんだん自分でも考えが深まっていくって感じです。

3:戦略(長期構想)
で、実務と哲学の中間にあるのが戦略で、これから50年の日本(世界)はどうなるの?とか、想定レンジとして、今とほとんど同じ状況なのか、全く違う世界になってしまっているのか、どのくらいの確率でどう思ってるの?とか。
じゃあ、それに対応して、どういう職業、どういうライフスタイルをどう組み合わせていけばいいのかな?とか。

もちろん正解はないし、わかるはずもないんだけど、ある程度「こんな感じで考えていくのかな」って考え方の練習みたいなものです。

こういうのって、ある特定の日だけ超真剣に考えて、そこで得た答を一生守るって感じじゃないんですよね。ほんと毎日毎日考え続けることなんで、別に今はわからなくていい。今日から考え始めましたでも、別にいい。明日もちゃんと考えることが大事。

これが戦略レベル。
まあ、実際には戦略を立案する能力が十分にない、って部分がまず問題になると思います。日本や世界経済の動向もわからん、この実際の世界にどんな職業やどんなライフスタイルがあるのかも全然知らない、その種のインプット不足というのはかなりあるので、だったら学べ、経験しろ、取材しろ、ですよね。

2(哲学)と3(戦略)も、遠大な話になるので、別にここで結論や正解を出す必要はないし、出してはならないくらいに思います。無理だもん。そんなもんがバシッとわかるくらいだったら誰も苦労せんわ。ただ、考える切り口、これから折りに触れ考えていく道筋みたいなものを、スッスッといくつか切れ込みをいれておけばいいかなーって感じです。だんだん育っていくんで。

4:戦術(短期構想)
実際に一番大事なのは、戦略を具体的に実行するために「戦術」でしょう。

例えば半年なり1年なり留学するとして、そのことで何が得られるか、何を失うか、そしてその次のステップとしてどうなっているか?です。そのあたりは色んな人を見てきたんで、大体こういう感じになるかなーってのは言えます。

大雑把に言うと、英語そのものがすごく上手になって、それで再就職がどうの、人生開きましたってことは意外と少ないですね。いや再就職とかは大して問題もなく出来るんだけどその頃には再就職くらいでは全然満足できなくなってるんですよね。その意味では人生開いてるんだけど、その程度の開け方では満足できなくなっているという感じです。それに、英語に限らず、やればやる程打ちのめされるのが技芸というものだし。

それよりも、むしろ自分に自信がつくとか、別の人になる部分が大きいんじゃないかなー。

毎日のことなんでそんなに変わった感じはしないんだけど、当たり前と思う水準が気がついたらかなり変わってくる。
「このくらい出来て当然」って領域やレベルが違ってくる。

それまで絶対無理だと思ってたことも、案外いけるかもって思えるようになる。例えば世界一周なんて、超絶的な冒険野郎がやることだと思ってたら、意外と普通に誰でもやってることなのね、だから自分だって別に出来るんだろうなーって変わるとか。

そうなるとですね、違ってくることがあります。
一つは、です。最初からできないと思ってることは、別にやりたいとも思わないのですよ。欲求がわかない。でも、出来るかもって思ってきたら、やってみたくなるのですよ。

別に留学じゃなくてもなんでもいいんですけど、実際に経験をつんで、出来ないと思うことができるようになると、欲も広がる。「欲」というのは将来のパースペクティブだし、希望でもあるのですよ。あそこまでいけるんじゃないかって。それでかなり日々の感じ方や生き方は変わりますよね。

もう一つ、そこで「このくらいだったら出来るだろうな」っていう見積もり査定みたいなものって、要するに「自信」なんですけど、これが増えると「不安」が減るんですよね。

生まれてから一度もコンビニにいったことが無い人は、コンビニ行くのが不安かもしれないです。入ったら最後いきなり取り囲まれて拉致されるんじゃないかとか(笑)。未知のことって「想像力の世界」ですから、ほんとに飛んでもない恐怖像を描いたりして、それが「不安」の内実だったりもするのですよ。でも2-3回コンビニにはいれば、「なんだこんなもんか」てわかるから、そういう不安はなくなるでしょう。笑い話みたいだけど、「コンビニ」を「海外」に置き換えてみたらわかるでしょう。「なんだこんなもんか」ですよ、実際に住んでしまえば。

でもね、自信がついたり不安が減ったりというのは、素晴らしいことのようでいて、実はそんなに実感ないです。

だって達成したときは、もうその問題は自分の意識から消滅してしまうから。
それもあって、ともすれば自分は全然成長してない気がしたりするんだけど、そんなことないのですよ、君はすごい伸びてるよって言ってあげるのも僕の役目だとは思います。

今不安に思ってることは1年後にはそんなに不安になってないかもしれないし、また不安の内容や質が変わってるかもしれない。また、自分ができることの範囲も変わるし、それにともなってやりたいこと(出来て当然、そのくらい出来なきゃ)って思う範囲も変わる

戦術レベルでいえば、こうやってまず自分自身をいい感じに変えていくって作業が先にくる思います。

健康な欲求と、健全な自信があってこそ、なにかをしよう、やってみようと思えるのであって、まずはそこからだ、と。

5:カウンセリングの実際
まあ、見た感じもやった感じも「世間話」でしかないのですけどね、ただ違うのは、僕が頭のなかで整理することです。

相手さんが喋るのも、そんな「第一章〇〇かrあ」みたいに系統だって講義するわけじゃないですから、とりあえず話しやすいところ、なんとなく思いついた事柄とかからやっていきます。・
結果として、ものすごーい順不同のちゃんぽんになり、細かなことから大きなことまでゴチャ混ぜの豚汁みたいな感じになります。それをこっちは頭のなかで、大~小、戦略~戦術みたいな感じで整理していきます。そこが違うんだけど、でもそれは僕の頭の中の話だから外からは見えないよ。

まあ、実感としていえば、世間話をしてるだけって感じになるでしょう。
「今、私は物凄い話をしてるんだ」って感じはしないでしょう。その方がいいです。ナチュラルに話が進んでるときは、ほんと、大したこと喋ってる気がしないもんですから。

せーので始めて、今○%経過ってことではなく、まとめてやらなくても断片的でも、ジグソーパズル的にあっちとこっちをバラバラに述べてくれてもいいです。

それを頭のなかで絵にしていくのは僕で、あとの方で、ここが足りないとか、ここ矛盾してるなーとか、そういうことをフォローで聴きます。何回もやってると、前回までのあらすじとか、前はこう言ってたけど違ってきたねーとか、場合場合で焦点を変えたりとかやります。そのためには、数年前に喋った内容を覚えていないといけないんですけど、それは、まあ割と覚えてます。

だいたいこんな感じです。

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