稲垣さん来訪~友軍機の機影

大空を心細い思いで飛んでいると、雲と雲の切れ間にチラと同じ方向を目指している飛行機=「友軍機の機影」が見える。めっちゃ元気出る。
あ、私ひとりじゃないんだ
あいつも頑張ってるんだ、って。

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冒頭の画像は、一緒に晩飯食べにいったとき。あ、ここ山下さくらさんの記事に載ってたところですよねーって、結構みんな読んでいるという

すでに旧聞になりますが、先日の女子会(結果的に)オフの時期に来られていた稲垣さん。一週間ちょいのオーストラリア旅行(てか「帰省」みたいな)。

ウチにも2日カウチサーフィンしておられました。

いや、「こないだ」留学を終えて帰国されてから、まだそんなに日がたってないので、こっちに居るときと会う頻度がそれほど違わず、こっちの感覚としては、「あれ?今どこにいるんだっけ?日本、オーストラリア?」てな感じ。

この「あれ、今?」的な人はけっこういて、日豪だけじゃなくて、あっちゃこっちゃに。ちょっと目を離すと、違うところで違うことをやっている。「あれ、今、○さん、どこいんの?」「えーと、僕が最後に聞いたのは~」みたいな。去年の奥村くんなんかそうで、NZ→オーストラリア各地行脚→日本各地行脚→今カナダ。

さて、稲垣さんですが、帰国前に「これからどうしよ」で話して、今回また「これからどうしよ」と話して、なんか経営コンサルタントとの定期ミーティングみたいな感じ。

いやー、結構盛りだくさんにやってますよね。帰国して半年しない間に、東京で煮詰まる→故郷の津で相続管理仕事をする(家の賃貸、駐車場管理)、ホテルの仕事、WEB3つ立ち上げ、オーストラリアおはなし会やったら好評で、あちこちにお座敷がかかり、ラジオ出演までして、今ではミュージシャンのツアーのように、5月の松本まであと4つも講演が入ってる。ま、実質3-4ヶ月でかなりイケイケですよね。

 

やったらやったで

でも本人はメンタル腐ってて、もう誰にも会いたくないかも、稲垣歓迎オフは重いかもとかいうから、気が向いたらおいで的にプレーンオフにして、オフが始まる頃はカウチサーフィンの間で体調不良で地蔵化してたのが、始まったら、むくっと起きてきて、「なんか直っちゃった」的な(笑)。集まった人らの気さくで開放的なオーラで快癒するみたいな感じ。

これだけやってて何を落ち込むことがある?と思うんだけど、なんか、それも分かるわ。

やりゃあいいってもんでもないんだよね。
いや、やらないよりは確実にいいですよ。やらないと、やらないというだけで精神が腐食していくものがありますから、やるというだけで高揚効果はある。

でもやったらやったで、「これでいいんか」「意味あんのか」「手応えの方向がちょっと違うんじゃないか」とか、また色々悩むのだよねー。APLaCも初めて22年目だけど、毎日それは思うよね。それは誰でもそう。

そりゃそうですよ。大海原を何年も何十年もひとりぼっちで船を漕いでるわけですからね。個人でやる、起業をするというのはそーゆーこと。もともと人生自体がそーゆーことなんだけど、それはなんか取り紛れて考えなくて済む(てか考えなきゃいけないんだけど)。起業とか、自分だけの動きになると、ほんとーにひとりぼっちだから嫌でも考えるよね。毎日レベルで。かといって共同でやるお母様とかいらっしゃっても、いたらいたらで今度は方向性の違いが妙に気になる(あー、これ、バンドと同じだ)。

以前、「友軍機の機影」というのを書いたことがある。どこだっけな、卒業生専用掲示板だっけな。

大空をひーこらいって飛んでます。本当にこっちなのかよ?とすげー疑問なんだけど、空と雲と太陽しか見えない視界のまま、ぶんぶん飛んでます。最初はひゃっほー!だったけど、だんだん不安になってくるよね。あまりにも視界が変わらん、なんか手応えがあるんだかないんだかだし、雲の切れ間に陸地とか海岸とか見えるんだけど、それがどういう意味を持つのか、正しい方向に進んでるのか、何の確信も持てない。じゃあ、飛ぶのやめるかというとやめたくはない。でも、飛んでるだけだと不安、、、ど、どうしたらいいの?という

稲垣さんもそんな感じちゃう?

ま、そのうち慣れてきて、開き直って楽になれますー。
うるせー、俺がやりたいことだったら全部正解なんじゃ、正しい方角とは、そのとき行きたい方角なんだから、やりたいことやってたら常に正しい。「正しい」とは、客観的な方角や目的地のことではなく、やりたいことと実際にやってることのベクトル角度がどれだけ合ってるか?、その近似性をもって「正しい」というのだと、もう完全に開き直れるようになりますから。

ほんでも、なかなかそこまでぶっち切りに吹っ切れないよな。

友軍機の機影
そんなときは、横を見てるといいです。はるか向こう、雲と雲の切れ間にチラと同じ方向を目指している飛行機が見えるから。それが「友軍機の機影」です。

もう、めっちゃ元気でるよね。
あー、一人じゃないんだ!って。
あいつも頑張ってるじゃん!って。
これでいいんだって。

なかには、その機影が妙にガタピシ振動してて、あー、あいつも悩んでるなーとか。
なかには、機影から薄く煙がたなびいてたりして、あー、あいつ、やべーんじゃないかなー、今度一升瓶ぶら下げて会いに行こうかなとか

稲垣さん、どんどんテーマを進めてって、今回もヒッピーコミューンのWWOOF行って、でも「いいんだけど何か違う」感もあったり、パーマカルチャーとか興味あるし、そういう世界が好きだと思ってたんだけど、ガチにやってる人達とか見てると、今度は、うーん、そこまでのめりこまなくても、、って感じも受けるし。要は、概念やイメージに引っ張られなくなってきて、自分だけのフィルターを通して、いい意味で削ぎ落としてる感じ。洗練させていく過程。

一方で現世実務はちゃんと仕切らねばって勉強もするし、インバウンドとか地元の観光客の実体を勉強取材するには恰好じゃんってことでホテルにも勤めて、物件管理もやって、民泊調べてとかやってる。

いわば、聖・俗の両方面でやっている。
そんななかで、やっぱ既成のものは自分の感覚とちょっと違う。近くにいってみれば見る程違うのはわかる。尊敬も学習もするんだけど、でも、違う。

で、悩んでるとひとりぼっちになる。
あー、何がしたいの、私?みたいな感じにもなる。

多分、オフで快方になったのは、友軍機がごっちゃり集まったからだと思うよ。
別に具体的に何かを一緒にやってるわけではないし、目的地も多分違うんだろうけど、自分と同じように飛んでいる。
悩みながら、機体ガタピシ、場合によっては煙を吹き上げながら、でもそれでも飛んでいる。飛ぶことだけはやめたくないって。

もうそれだけで元気出るよね。
いいオフだったと思うよ。

聖俗のTIPS
聖俗の話だけど、これも一緒にお話したけど、そこまで聖俗どっちかに振り切っちゃわないで、普通に日常生活やってるんだけど、でも、聖なる部分も取り入れるような、中途半端っちゃ中途半端なんだけど、でもハンパというネガティブな形ではない、いい感じの融合はないかとか。

また、「地球に優しい」的な教条的・思想的にいっちゃわないで、そのへん難しいからよくわかんないんだけど、でもなんかいいよね、ちょっと気持いいよね、くらいの大まかなところで敢えて留めておいて、それ以上は突っ込まない感じ。そして、ちゃんと正鵠はついているってあたりをどう表現するか、どう実現するか。

敢えて曖昧にぼやかしておくんだけど、本質は常に外さない。
素朴な「あ、いい」という形にならない初期衝動を大事にして、そこから「煮詰めない」こと。
このAPLaC界隈もそれを目指してるけど、煮詰めると重くなるし、外れてくるんで、曖昧だけど確信はあるという原始感性だけは大事にする。形は、そのときそのときで変えればいい。
世直しも大事なんだけど、まず人が幸せになることが大事で、その優先順位は守りたいというか。

俗方面だけど、民泊とかそんな法規定とか気にせんでいいよ。
あんなの政治過程論でいえば、選挙民にやいやい言われた政治家が「なんかしなきゃね」「形にしなきゃね」でやってるだけだし、気の毒なのが役所の方々で、上(政治家)から「なんとかしたまえ」「わかりやすく形にしたまえ」とか言われて、それっぽいものに仕上げるけど、内容は詰められていないという。

一般に、防衛的な政策(先に事態が起きて、それに対応するという後手にまわった場合)で、しかも日本のように既得権益が強い社会においては、「形式だけ」になりがちです。

その反面、なんかしらんけど利害関係が絡まなかったのか、すごい普通の存在でありながら、なんの法的措置もなされていない領域もあります。
例えば、ウィークリーマンションってあるけど、あれ、事実上なんの法規制もかかってないんだよね。賃貸契約っぽいからホテル旅館業ではない。でも、正式な賃貸契約かというと、微妙に違うから不動産業の規制も十分にはかかってこない。いわばニッチのまま放置されて数十年。それで回っているという。

また、塾や予備校もそうです。どうかしたら、その質と可視性、選択の自由の高さによって国民に利用され、どうかしたら正規の教育システムに取って代わるくらいの勢いがあるけど、学校教育法その他の規制は一切かかってないです。

そんなもんなのよ、世の中なんか。
この国においては、法規制がかかる=補助金が貰える=天下り先ができる=(関係者だけ)エブリワンハッピー、くらいの意味しかないという俗&俗&俗な世界も知っておいてもいいかも。

また、6月に帰るし、話の続き、しようね。

そいえば、後日紹介するけど、新潟のエリーさん(笹川さん)が、インバウンドの旅行会社の立ち上げスタッフになるそうだし、近い将来提携するなり、なんなりするといいよ。

友軍機はまだまだ沢山あるのだ。実は千機くらい飛んでるし、単に飛んでるだけではなく、飛んでる間に何かを学んだり、洗練させたり、形にしていったり、ときとともに自分も大きくなる。大きくなった分だけ、友軍機も大きくなったりしてるから、だんだん話になりやすくなっていきますよん。同じ釜のメシを食ったモン同士だから、繋がりだしたら話は早いよ。

オフの翌日、時間が出来たということで夏子さんも遊びに。

このお二人、一括パック同期生だったよねー 来たばっかの頃の写真を

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